5月4日(水)。
決起会。
約3年ぶりになるのかな…。夏の大会に向けた決起会を行い、そこでベンチ入りする25名の選手に背番号を渡した。背番号を決める、渡すって監督としては本当に一番やりたくない作業だ。我がチームのように人数が少ないチームでも、やっぱり一桁の背番号をつけて戦いたいって想っている選手もいるし、そこに競争があると信じている。だからこそ身を引き裂かれる思いで決断を下さなければならなくなる。
マシに背番号渡す時はグッと来たなぁ~。2歳から知っているからなぁ~。あんなに立派になった彼と心と心を突き合わせる瞬間が来るとは想像もしていなかった。
門倉は悔しそうな表情をしていた。きっと一番いい背番号が欲しかったんだろうな。渡された背番号に「悔しい」という感情が込み上げてくるだけで相当成長した証だ。つい3ヶ月前に春季大会の背番号を渡された時には何の感情も湧かなかったハズ…。たった3ヶ月で見違えるように成長した。というよりこの2年間で最も伸びた選手かも知れない。
その後の選手達の表情はとても楽しそうだった。親御さん達もとても良い時間を過ごしているように思えた。こういうことでチームにまとまりが生まれ、一丸となって戦う空気感が出来る。
振り返れば2年前、22期生チームに背番号を渡した場所は「空き地」だった。神聖(と自分は思っている)な夏の大会の背番号を渡すにはあまりに22期生達に申し訳が立たない場所だった。ゴールデンウィークは緊急事態宣言中で東京和泉の活動自体が出来ない状況で、活動が再開された6月にようやく夏の大会が開催されることが決定し、通常より2ヶ月あまり遅れて渡した背番号だった。
新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言や蔓延防止などの制限がかからないゴールデンウィークは3年ぶりで、背番号渡すこと一つとっても、普通に出来ることがどれだけ幸せなことなのか、改めて感じさせられた。選手や父兄の方々にもそのことを認識してもらって、夏の大会を戦う力に変えて欲しい。
夏の大会、がんばるぞ!!