5月5日(木)。

 

 指導者講習会・夏季関東大会抽選会。

 

 東京都江戸川区にあるタワーホール船堀にて、指導者講習会と夏季関東大会の抽選会が12時より行われた。関東連盟に所属する約200チームの監督と事務局長が集結し、連盟理事の方と併せると500人規模になる大イベントだ。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、昨日の決起会と同じく3年ぶりの開催だ。

 

 私も監督となって6年目を迎えたことで知り合いも増えた。沢山の監督や事務局の方とご挨拶が出来て嬉しかった。

 

 今日の東京和泉シニアの活動は休み。4月29日~5月1日の三連休にプラスし、5月3日・4日とオープン戦と練習をこなしてきたから、今日も練習して7日(土)も練習して8日が初戦では、毎日練習という日程に慣れていない中学生の体力的に厳しいと判断した。たぶん正解だと思う。昨日の午前中だけの練習でも結構選手達のカラダが重い感じがした。まだ身体の成長が間に合っていない選手の多い我がチームでは、昨日の午前中までが限界だ。

 

 活動を休みにしたとはいえ、私は事務局長代理の高岡姉さんと共に指導者講習会及び抽選会だ。私に休みは無い(笑)。しかし正午開始ということもあって昨晩は少々夜更かしをした。眠い目をこすりながらの指導者講習会であったが、やはり勉強になった。

 

 内容は日本野球で審判をする傍ら、海外(主にアジアの国々)へ野球を普及させる為の活動も行っている小松さんという方の講演を聞くものだった。海外での野球を経験されている人の考え方は凄く似ている。以前、『高校球児に伝えたい!ラテンアメリカ式メジャー直結練習法 阪長友仁著』という本を読んだが、その中でも同じようなことが書かれていた。日本のアマチュア野球はトーナメント制の大会がほとんどな為、負けることが許されない。つまりは失敗が許容されない。海外ではリーグ戦が主となる為、負けることが許され失敗が許容される。ここがよく比較される点だと思う。

 

 指導者も負けることが許されないから、失敗を許容出来ず、声を荒げたり選手起用に偏りが出てしまったりする。それが選手達の行き場や未来を無くしてしまっている可能性がある。小松さんの講演の他にコンプライアンス違反についても報告があったが、やはり指導者及びチームスタッフの「暴言」についてだった。

 

 野球はスポーツであり、「遊び」としてスタートした歴史がある。「プレイボール」とは「ボール遊び」の意。それが太平洋戦争の影響も受け、また「トーナメント制」という負けられない戦いが、いつしか野球を「楽しいスポーツ」の枠から外れたモノに変化させてしまった。スポーツとはなんぞや?スポーツマンシップとはなんぞや?野球人口が減少している今、我々野球に携わる人間が色々見直すことがあるのではないか?という呼びかけのような小松さんの講演だったように思う。

 

 私は日本野球に育てられた。決して悪いところだけではないと思う。トーナメント制の良いところだって沢山ある。これからはそういった海外の野球の良い部分も取り入れ融合させて、新たな日本野球を築き上げていけば良いのだと思う。私は野球を愛している。こんなに楽しく面白いスポーツは無い。だからこそ中学生に伝えたい。この楽しさ、面白さを。そして私はその為にもっと野球を学びたい。

 

 っていうかおいおい、初戦は静岡蒲原シニアさん。めちゃ強じゃん(汗)。なんてクジ運強いんだろう、俺(笑)。そしてグラウンド提供チームだから絶対静岡蒲原シニアさんのグラウンドじゃん。遠い…。まぁそれが関東大会だし、それもありかな。ジャイアントキリングやっちゃうしかないっ!!

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