2022年11月13日(日) 坂東練習

 

 土曜日は活動を休みにした。登校日の選手が多く、また「母校訪問日」と設定もしていたため午後になってもそんなに選手が集まらない。定期試験も近いことから、家で勉強する時間にもなればいいなと思った。

 

 母校訪問は毎年行っている。チーム存続の為に体験練習の案内をして後輩達を勧誘してきて欲しいという思いもあるが、それ以上にお世話になったチーム、そして指導者他スタッフの方々に成長した姿を見せご挨拶してきて欲しいというのが本当の目的である。

 

 私は高校、大学を卒業し社会人になってから、必ず一年に一度はどちらにも顔を出すようにしている。私が都内に住んでいて高校も大学もどちらも自宅から一時間圏内。そして高校はお世話になった恩師がまだそのまま監督をしていて、大学では同級生がコーチをしている。私としてはどちらも行きやすい環境であるのは事実だが、でもだからこそお世話になった母校に挨拶に行くのは当然の礼儀だと思っている。だから我がチームの選手達にも必ず行かせている。私自身、卒団したOBが挨拶に来てくれた時ほど嬉しいことはない。大人になってどんな姿になっていようとも、もう理屈抜きで嬉しい。何故ならOBこそ財産だからだ。なかなかこの活動の意義を見い出せない時が多いけれど、OBの成長した姿を見られた時だけは苦労して活動している意義を感じる。それしか無いのだ。

 

 最近では私が卒団した小学生野球チームである大済ツインズにも一年に一度は足を運んでいる。卒団した中学生チームは何を隠そう現在私が監督をしているのだから、毎週、しかも週に3回チームの為に恩返ししているつもりだ(笑)。今年でそれも18年目になる。もう十分だろっ(笑)

 

 住所が変わってしまって今どちらに住まわれているのか分からなくなってしまったのだが、それまでは中学時代の恩師に年賀状だけは送り続けていた。家族の写真が貼られた年賀状を送れば、私が元気にやっていることを伝えることが出来ると思ったからだ。

 

 年賀状を出す意味を、中学時代の恩師は私にこう教えてくれた。

 

 「日々、お世話になっている人に感謝の気持ちを伝えるのはなかなか難しい。ありがとうと言葉を言うのは簡単に思えて、時には恥ずかしかったりするものだ。年賀状は一年に一度、そういう普段表現しづらい気持ちを伝えられる機会だと思いなさい。だからお世話になっている人には年賀状を出すんだよ」

 

 中学時代の恩師にはこういった礼儀と礼節を沢山教えて頂いた。グラウンド内でちょっとでも気を抜けば鉄拳制裁が飛んでくる厳しい人だったが、こういった指導は41歳になった今でも私の心の中にしっかりと残っている。感謝してもし切れない。

 

 近年、新年の挨拶はラインとかSNS系で済ませている人も増えてきた。ペーパーレスだし、年賀状を書くより時間も労力もお金もいらない。効率が良く環境にも優しいと言える。だからそれ自体は全く否定しない。だけどこういった日本の文化が時代と共に無くなっていくのは少し寂しい気はする。年末は本当に色々忙しくて、毎年何百枚と年賀状を書くことは億劫になるのだけれど、それでももう少し私は続けていきたい。中学時代の恩師の教えを守っていきたい。

 

 土曜日を活動休止にしたから日曜日の坂東はしっかり練習したかった。14時頃に少し雨に降られて練習内容を変更せざるを得なかったが、1日通して活動出来たことは良かったと思う。秋の大会に負けて2カ月が経った。「全力」をテーマに身体を鍛えることに重きを置いて活動してきたが、着実に力が付いて来ている。たった2ヶ月でこれだけ成長するのだから、中学生って本当に凄い。特にシュガニキのピッチングには驚いた。秋の大会直前に肩を痛めたから通常練習に復帰してからも先月まではピッチングは控えることにしていた。11月から本格的に再開出来ればと思っていた最初の日が今週の日曜日。夏の頃とは別人のボール。本人がその気になれば東京和泉のエースにだってなれる。是非そう思って毎日努力して頑張って欲しいなと思う。

 

 フリーバッティングではバッティングピッチャーをやりながら一人一人のバットスイングを見ていたけれど、1年生が段々振れるようになってきた。春の大会まであと3ヶ月あるからここからが勝負。継続して頑張っていければ必ず力のある打球を打ち返せるようになる。12月は体験練習会他、卒団式やOB戦などイベント事が多いから「中弛み」だけしないように気を付けて。この冬にどれだけ自宅でバットを振るか。春・夏の結果はそこにかかっている。

 

 頑張れっ!!

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