2022年12月4日(日) 

 

 体験練習会@日大鶴ケ丘高校G

 

 例年通り、今年も12月第1日曜日に日大鶴ケ丘高校さんのグラウンドをお借りして体験練習会を開催することが出来た。日大鶴ケ丘高校野球部の萩生田監督さんには毎年お世話になり、心から御礼申し上げたい。またお忙しい中、我がチームの体験練習会にご参加下さった皆様、そして体験生の受け入れ他の対応して下さったご父兄の皆様、本当にありがとうございました。

 

 総勢37名の小学生に集まって頂いたが、東京和泉シニアの雰囲気を少しでも感じてもらえたのなら幸いだ。才能溢れる選手が沢山いて、この子達と一緒に野球がしたいな~って心から想った。選手が集まらなければ我々指導者スタッフという立場も有り得ないし、つまりはチームそのものが存続していけない。今現在、東京和泉シニアが活動出来ているのは、25期生と26期生が数ある野球チームの中から東京和泉シニアを選び入団してきてくれて、親御さんと共にチームの為に全力で活動してくれているからである。そして今後の東京和泉シニアの歴史を紡いでいけるかどうかは、2023年度に入団してきてくれる27期生に懸かっている。「東京和泉シニアで野球がしたい」と思ってくれる選手達と、一緒に野球を楽しめたらいいな~。

 

 話しは変わるがサッカー日本代表がW杯で活躍した。本当は「躍進した」とかくらい書きたかったけど、ベスト8以上を目指して4年間頑張って来た選手達はきっと「躍進」とは思っていないだろうから、今後の日本サッカーの発展も願って「活躍した」とまでに留めておく。でもそんな一言で評価してしまっては申し訳ないくらい、多くの感動を与えてもらった。本当にありがとうと言いたい。あんなに若い人達があれだけの舞台で「国を背負って戦う」ってどれだけのメンタルしているんだろうって思う。そしてW杯というあの大舞台がきっと彼等をさらに成長させるんだろうなって、そして彼らが今後の日本サッカーを引っ張っていくんだろうなって思った。やっぱり人が真剣になっている姿はいついかなる場面においても美しい。「今まで歴史を変えてきた奴は勇気持って前に進んできた奴だ」と言った吉田選手の言葉には痺れた。あれだけ本気になれることを羨ましくも思う。

 

 私の勤める会社の社長は法政二校のサッカー部出身で、7歳の息子さんと「初めて一緒にテレビでW杯を観た」と言っていた。それがドイツ戦で、「初めて見せた試合がとんでもない試合になっちゃった」とも話していた。でもきっとそういったサッカー少年が日本全国に沢山いたことだろう。そしてその少年たちには何の固定観念も無いから、きっと「日本はドイツより強い」と頭にインプットされる。そういった子供達の中から将来日本代表選手が生まれた時、ドイツと対峙しても何も恐れを感じないだろう。「あっ、そうやって国のサッカーが強くなっていくのかもな」って素人ながらに少し思った。

 

 私は森保監督のことをかなり注目して見ていた。野球とサッカー、競技は違えど組織を束ねるリーダーとしてどのような立ち居振る舞いをしていけば良いのか、メディアに向けての発言他、何か自分の中学野球指導に参考になることはないか?という目線で注目していた。森保監督もW杯直前にジャイアンツの原監督の元を訪れている。WBCで世界を相手に戦った指揮官に何かヒントが無いかという想いだったのかも知れない。そして今回W杯を戦う舞台裏の映像がYouTube他で配信されたこともあり、選手を鼓舞する言葉やミーテイング中の会話などが聞けたのはとても参考になった。

 

 あくまでテレビなどを通じてなので本当のところは分からないから勝手なことは言えないけれど、私が森保監督に対して抱いている印象は「ブレないところが凄い」である。監督という立場の者は結果が出なければ批判されるのは仕方ない部分があるにせよ、あれだけ多くの批判を浴びながらも招集する選手や、選手に対するアプローチの仕方を全く変えなかった。私のような小さなチームの監督とは比べ物にならないくらい想像を絶するようなプレッシャーの中、ご自身の信念を貫かれている姿はまさに「鋼のメンタル」と言える。それが結局W杯本番で選手が力を発揮することに繋がったのだと思う。

 

 よく野球の采配でも「何故あの時はバントだったんだ?」「盗塁だったんだ?」「強行だったんだ?」「何故投手交代したんだ?」とその采配を批判する人がいる。しかし采配する人が誰よりも近くでその選手を見て来て、その時最善の策だと思って采配しているから、絶対にそれが最適解なのだ。試合をただ観戦しに来た人っていうのは、その試合のその一部分だけを切り取って批判しているのだから、結局ただの結果論なのである。監督と選手の間には絶対に誰も知り得ないそれまでの過程があるのだ。バントを命じないのは、その選手がバントが下手なのかも知れないし、バッティングが良い選手なのかも知れないし、一点をとりにいくよりももっとビックイニングを狙った采配なのかも知れない。それは監督にしか分からないのである。

 

 会社でも売り上げが落ちたり、仕事がとれなかったりすると、社長の考え方が古いとか、営業が甘いとか、トップのことを批判する社員を見かけたりするけど、そんな結果が出てからモノを言うなんてハッキリ言って誰でも出来る。結果が見えていない時に、この組織にとって何が最適解かということを常に考えている人が出した決断なのだから、社員はそこに文句なんて言えるハズがない。嫌なら辞めるか、あるいは「個人で結果を出して出世し自分が社長になって自分のやりたいようにやるか」のいずれかしかない。少なくとも経営者は社員の家族の分も背負って戦っているのだから、私はトップの批判をするより「会社に貢献する為にはどうしたら良いか」を考えられる社員でいたい。結果それが自分自身を豊かにすることに繋がると信じている。

 

 私は普段はただの雇われサラリーマンだが、週末だけは「監督」という一応組織のリーダーに立場が逆転する。両方の立場を普段から経験しているからこそ分かることもあると思うので、私の一つの特徴として、社会を生きる武器に出来ればと思っている。

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