2023年1月9日(月) 

 

 オープン戦 対稲城シニア @稲城シニアG

 

 今年も最初のオープン戦は稲城シニアさんにお世話になった。昨年と全く同じ成人の日。昨年は凍える寒さの中だったが、今年は天気が良くこの時期にしてはとても暖かい気候の中で試合をすることが出来た。グラウンドもとても綺麗に整備されていて、この上無い環境の中で試合をさせて頂き、森川監督さん他、稲城シニアさんのスタッフ、選手、ご父兄の方々には感謝しかない。

 

 秋の大会に敗れてから年が明けるまでほぼオープン戦を組んで来なかった。「フィジカルを鍛える」ことを目的として、「全力」をテーマに走る、打つ、捕る、投げるの数をこなすことを意識してきた。途中、練馬区長杯や年末のイベントで多少の実戦を経験しているとはいえ、その数は例年に比べれば圧倒的に少ない。新年からは、年末まで鍛えてきた身体をベースにオープン戦で実践感覚を養い、練習ではそのオープン戦で出た課題を潰していくことで週末を過ごしていきたい。春季大会までの残り一ヶ月はそういう時間にしていこうと思う。

 

 3試合を通じて起きたミスは、やはり総じて実戦から離れているからこそ起きているものだった。我がチームのこの時期でいえば守備のミスは少ない方だったと思うが、出ているエラーはやはり打者が打った打球を処理していないことから起きているもの。長くノックだけになってしまっていたから、見たことのない打球や、バウンドが変化した時の対応、走者がいる中での対応といったところが課題だったと思う。

 

 攻撃面で言えばやはり走塁のミス。アウトにならなくてもハーフウェーの位置が悪かったり、打球判断を誤っていたり、オーバーランが甘かったりといった、やはり実戦でしか分からないところでのミスが全て。そもそも走塁は実戦でしか覚えられない。イニングや打順、アウトカウントやボールカウントによって走り方が変わってくるから、無数にある幾通りのケースを沢山経験していかないと覚えていけない。野球の中で最も難しいのは走塁である。

 

 打撃については対ピッチャーにコンタクトしていくということが課題となった。これもやはり実戦的な部分。特に変化球への対応に苦労していたように思う。そして頭の中で変化球に対するマークの比重が大きくなるとストレートを見逃してしまうという悪循環も起きていた。またファーストストライクをスイングしていけないという場面も目立った。投手がどの球種、どのコースでストライクをとりに来ているのかを観察し、狙い球を絞り、ピッチャーのモーションに合わせてタイミングをとっていくという打席の回数を増やしていく他ない。第一試合目よりは第二試合目、第二試合目より第三試合目と、相手投手のレベルが落ちていたのは事実だったとしても、打席での対応は少しずつ慣れていっているように見えた。

 

 3学年で100人を超えるビッククラブとなった稲城シニアさんに比べると、人数の少ない我がチームは寂しいところではあるが、やはり一人一人が試合の中で経験出来る数というのは多くなるし、それは本当に幸せなことだと思った。1日3試合をこなすのは大変であるけれど、一人一人が出場しているイニング数、打席数、守備機会、それはどれも相当なモノだ。そこは選手達にもポジティブに捉えて欲しいし、そして甘えないで欲しい。

 

 試合に出られるからこそ失敗を恐れずチャレンジ出来る。しかし出られてしまうからこそ失敗が許されてしまうという面も確かにある。稲城さんはミスした選手を交代する場面があった。人数が多いチームは当然だ。それは「代わりはいくらでもいてチーム内の競争が激しい」ということを物語っている。

 

 我がチームは逆で代わりがいない。だから全選手に責任がある。怪我して休めないし、体調を崩すわけにはいかない。自己管理が求められる。それはもちろん、我々指導者を含めたチームスタッフも同じだ。

ページツリー

ページ最上部へ戻る