2023年1月15日(日)
第2回 体験練習会 @坂東グラウンド
昨年12月4日に日大鶴ケ丘高校さんのグラウンドをお借りして開催した第1回体験練習会に続き、この度の第2回は我がチームのホームグラウンドである坂東グラウンドにて開催させて頂いた。31名の小学6年生と、そのご父兄の皆さんが坂東の地まで足を運んで下さった。坂東で行った体験練習会としては過去最高の人数に集まって頂き、感謝感激である。
またこの体験練習会開催にあたり、現役中学生のご父兄の皆様にも多大なご協力を頂いた。配車のお手伝い、体験生の迎え入れ、受付の対応、怪我の備え、グラウンド内でのお手伝い他、本当にありがとうございました。皆様のお陰で、この度も53名もの野球大好き少年達が、1日大きな怪我無く硬式野球を満喫出来たと思います。皆様あっての東京和泉シニアです。心からそう思います。
我がチームは多くの人数を抱えられる組織ではないことは重々承知している。だけど、この度坂東に足を運んでくれた31名の小学生には全員入団して欲しいと思った。みんな才能に溢れていたし、東京和泉シニアの活動を楽しんでもらえているように感じた。これまで日本の野球界に散々お世話になってきた私は今年の4月で42歳になる。そんな私が野球界に対して恩返し出来るとすれば、やはり「そんなジュニア世代の子供達に、思い切って野球を楽しめる環境を提供すること以外に無いな」と改めて思わされた。どれだけのことが出来るか分からないけれど、そしてチームが、世間が、社会が、私をいつまで監督として認めてくれるか分からないけれど、続けられる限りは今後も東京和泉シニアの活動に尽力出来ればと思う。
53名という人数を相手にすることは久しぶりだった。色々段取りしていたつもりだったけど、「もっとコーチ陣と打合せしておけば良かったな」とか、「ここの準備を怠っていたな」とか、ちょっとした後悔とかもあって、なかなか思い描いていた通りにはいかないものだ。ホント仕事と一緒だな(笑)。10年くらい前には我がチームも3学年で60名くらいの部員数がいた時期があって、毎週それが普通だったんだけどなぁ~(笑)。私の力不足をコーチ陣が補ってくれた。2月5日の第3回は今回の反省も生かしてもっと良い体験会に出来ればと思う。
体験練習会最後のメニューはアメリカンノックとした。体験生にとってはハードなメニューになるが、人数も多く待ち時間がとれるので小学6年生でも走り切れるという計算のもとでの実施だ。途中、体力的にキツそうな小学生もいたので声をかけに行ったけど、「大丈夫です!頑張りますっ!楽しいですっ!」ていう力強い返事が返ってきた。練習を終えた小学生達は清々しい表情をしていて、帰りのチームバスでは爆睡している子もいた。それが何とも微笑ましく、「あ~、何かやっぱり東京の子供達って思いっ切り身体を動かすことに飢えているのかも知れないな」と思った。
正月に束の間の休日を家族で過ごしていた際、普段の罪滅ぼしのつもりで息子と公園に出かけた。プラスチックのバットとゴムボールで遊んでいたら「ここはバット禁止ですよ。看板に書いてありますよね?」と注意を受け唖然とした。「バットはバットかも知れないが子供のプラスチックのバットだぞ?」と。「本物のサッカーボールが頭に当たることの方がよっぽど危ないわ」と思うのは私だけだろうか?こんなに制限されていたら野球人口が減っていってしまうのも無理はない。きっと東京に住む現代の野球少年達は、「あれはダメこれはダメ」と色々な制限を受けているのだと思う。壁当てをすれば「うるさい」と言われ、バットを振れば「危ない」と言われ、グラウンド使用時間も決められていて…。
我がチームのホームグラウンドは茨城県坂東市にあるから少々距離があるけれど、行ってしまえば思う存分野球が出来る。思いっ切りバットを振って、打って、純粋に白球を追いかけられる。これは本当に幸せなことなんだと思う。目一杯エネルギーを解放して、沢山飯食って、そして疲れて寝る。これが本来の野球少年達の姿なんだと思う。だからそういう環境を野球少年達に提供する為に尽力する、それが私の役割なんだと思う。
現役中学生達は着実に力を付けている。当たり前だけど体験生と比べると力の差は歴然。バットスイングスピードも、打球の飛距離も、足の速さも、投げるボールも力強くなった。昨年の秋から冬にかけて4ヶ月間鍛えてきたこと、皆が努力してきたことはちゃんと身になっている。練習は嘘をつかない。春の大会が迫ってきている中、体験練習会などのイベントが多くなってしまうのは申し訳ないと思うが、毎年のことだしどこのチームも同じだ。各選手の自覚と意識レベルの高さが大会の結果に繋がってくる。「公式戦の勝利より優先されることはない」と私は常々思っている。選手達もその覚悟を持って大会までの残り少ない日を過ごして欲しい。