2023年1月28日(土)~29日(日)

 

 オーシャン杯 @オーシャンフィールド

 

 予選リーグ第1試合 対足利シニア 3対3 △(第4球場)

 予選リーグ第2試合 対郡山シニア 6対2 〇(第4球場)

 決勝リーグ第1試合 対南アルプスシニア 2対3 ●(第2球場)

 決勝リーグ第2試合 対山梨都留・東大和合同 4対3 〇(第2球場)

 

 3年ぶりのオーシャン杯。宿泊を伴う遠征試合の為、コロナ禍の影響から2年続けて中止となっていたが今年は無事開催された。東京青山シニアさんが主催で、関東圏の12チームが参加し2日間に渡って行われる。もともとこの大会は東京青山シニアさんが選手の進学のため、「関東大会出場」と履歴書に書けるようにその大会を自らつくってしまおうと考えて始められた大会だ。その大会も今回で12回目を数え、その間に時代の変遷もあって高校の推薦基準も厳しくなり、残念ながらオーシャン杯にその効力は無くなってしまった。しかし春の大会直前に関東大会や全国大会に出場するようなチームと、公式戦のユニフォームを着て緊張感のあるゲームを体験出来る機会を与えて頂けるのは本当にありがたいことだと思っている。

 

 またこの大会を通じて対戦したチームとその後オープン戦などのお付き合いもさせて頂いていて、他チームの監督さんや事務局長さんともご縁を頂いている。今回も東京青山シニアの川村事務局長さんからお声をかけて頂き、参加させて頂くに至った。大会開催に至るまでの準備、段取りは大変なもの。また4会場に渡って開催する大会運営には沢山の人の尽力が必要である。大会を始めようとしたキッカケも含め、本当に大人が頑張って子供達にその環境を提供しようとする東京青山シニアさんのスタッフの方々、そして父兄の方々に心から感謝申し上げたい。

 

 初日の予選リーグの対戦相手は足利さんと郡山さん。三つ巴総当たり戦の勝敗数と得失点差で次の日の対戦相手と会場が決定するのがオーシャン杯の大会ルールだ。足利さんは北関東支部のトップトップのチームだし、郡山さんは昨秋の東北大会を勝ち抜き春の全国選抜大会に出場するチームだ。かなり厳しいブロックに入ったと言っていい。

 

 足利さんとは試合前挨拶でホームベース前に整列した際、人数と体格の差が歴然でとてもとても敵わないかと思ったが、各選手が勇敢にそして粘り強く戦ってくれたお陰で3対3の引き分けに持ち込むことが出来た。人数が少なくても、身体が例え小さくても十分に戦えること、我がチームの置かれた環境で出来る限りの活動をしてきたことが間違いではなかったことを選手達が証明してみせてくれた。

 

 郡山さんのエースピッチャーは大会注目の選手だったが、会場第2試合で行われた足利VS郡山戦で登板してしまっていたが為に、我がチームとの試合では主戦ではない投手が相手となった。それでも決して能力の低い投手ではなかったからそれを相手に6得点して勝利出来たことは評価に値すると思う。結果1勝1分けで予選リーグを終え、得失点差と併せて第4球場ブロックを1位通過。他会場と併せた全12チーム中4位という結果で、日曜日は第2グループ(4位~6位)に入った。

 

 1日目の2試合で優秀選手を選ぶことが監督に義務付けられていて、コーチ陣とも相談したが文句なしでシュガニキに決定。本調子じゃなかったオサフを救う見事な火消し役で、2試合通じて見事なクローザーぶりだった。ピッチャーはプレッシャーのかかるポジションだし、成長途中の中学生はまだ自分の身体を扱い切れず調子の波が激しくなってしまう子もいる。だから一人が調子悪ければ誰かが助けてあげる。そんなチームであって欲しいと思っているし、それを実現した選手達を褒めてあげたい。

 

 2日目の初戦は南アルプスシニアさん。先日、若林総監督からオープン戦のお話しをお電話頂いたのだが日程が合わずお断りさせて頂いた経緯があったので、この度対戦が実現して嬉しかった。結果は2対3で今大会唯一の黒星を喫した。南アルプスさんの特徴としてみんな肩が強いということ。サードからのファーストへの送球、得点を阻止されたセンターからのバックホーム、どれも見事だった。あれだけボールを投げられたらポジショニングも変わってくるし、守備力という点では相当強みになる。これだけのチームは昨秋大会はどこまで勝ち進んだのだろう?と興味が湧き、工藤コーチに調べてもらったところ、関東大会に出場し初戦で敗れはしているものの栃木下野さんを相手に0対2のゲームをしていた。強いわけだ…(笑)

 

 南アルプスさんとの試合が終わったあと、若林総監督と少しお話しをさせて頂いた。聞けば歳は同じでしかも国士舘大学野球部ご出身ということで同じ東都大学野球リーグの仲間ということが判明。当時は私の母校である専修大学も国士舘大学も東都2部に甘んじていたので試合会場はいつも神宮第二球場。春と秋に行われるリーグ戦となれば必ず対戦していた。「全く同じ空間にいたんだね」という話しで盛り上がり、お互いに当時を懐かしんだ。「野球界は狭い」と改めて実感すると共に、とっても嬉しい時間だった。野球を続けていて良かった。

 

 オーシャン杯最終戦の相手は山梨都留・東大和合同チーム。28日土曜日の朝、オーシャン杯へ向かう道中、東関東自動車道の酒々井パーキングエリアに立ち寄った。そこで山梨都留さんと偶然鉢合わせた。竹村監督さんにご挨拶させて頂いたが前回のオーシャン杯以来だったので久しぶりの再会。「また宜しくお願いします」なんて言ってたら次の日に対戦になった。不思議なものだ。山梨都留・東大和合同戦ではこれまで出場機会を与えてこれなかった選手にチャンスを与えたいと思った。途中交代も無く1試合戦ってもらおうと。結果、2日間4試合のうち唯一7イニングを戦う試合となり(他試合は時間制限により打ち切り)、そして4対3で勝利出来た。今大会はサブメンバーに甘んじた選手達も着実に力を付けている印象を持った。試合を壊さず守れているのことに手応えを感じたし、オサフも南アルプス戦の2イニング目からだいぶ戻ってきた。

 

 また山梨都留・東大和合同チームには女子選手が何人もいて立派にプレーしていた。やはり女子野球の隆盛が確かなものだと実感させられた。女子プロ野球も発足し、イチロー氏も女子高校野球の発展に尽力している。先日は日本リトルシニア中学硬式野球協会から調査アンケートも届いた。私も野球界に育てられた身として、その底辺に関わることで少しでも恩返しが出来たらと考えるようにもなった。私に出来ることがあれば尽力したいと思う。

 

 2日間で4試合。2勝1敗1分けで大会を終えた。例年になく天候にも恵まれてとても充実した2日間を過ごせたと思う。何よりも選手達が楽しそうだったことが嬉しかった。私は「中学生に野球の楽しさを伝えたい」というのがこの活動に携わる大目標だ。このような大会にお招き頂き参加出来ること、真剣勝負の舞台を中学生に提供出来ること、東京和泉シニアが25年の歴史を紡いで来て今そういうチームであることを誇りに思う。また先週1月27日(金)には新型コロナの感染症法上の位置づけについて、政府の対策本部は5月8日に今の「2類相当」から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針を決定したという報道がなされた。開会式で東京青山さんの前田会長も「何の制限もなく大声を出して野球が出来る日がもうすぐ戻ります」と仰っていた。宿泊を伴う遠征はきっと子供達の思い出に強く残るし、宿泊してみないと分からないこと、学ぶことも多い。来年もまた是非大会が開催されることを願い参加させて頂けたら幸いだ。

 

 最後にこの大会に参加するにあたり、高岡姉さんをはじめご父兄の方々には沢山のご協力を頂いた。大会前の段取り、大会中の洗濯や配車、グラウンド整備のお手伝い他、本当にありがとうございました。皆さんのお陰でとても充実した大会2日間になりました。選手達には是非、春の大会で良い結果を出してお父さんお母さん達の頑張りに応えてあげて欲しい。目標としてきた2月12日はもうすぐそこだ。

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