2023年2月5日(日)

 

 第3回 体験練習会 @坂東グラウンド

 

 節分、立春を過ぎ、暦の上では春となって迎えた第3回体験練習会は、その春の訪れを予感させるような温かい陽気の中で行われた。太陽の光に照らされ我がチーム自慢の坂東グラウンドの芝がより輝いて見えた。体験に来てくれた選手達には「このグラウンドで野球がしたい」って思ってもらえたらなぁ~と願っていた。茨城県坂東市って聞くとちょっと遠い気もするけれど、でもあれだけの環境は都内では見当たらない。東京は硬式野球に優しくない土地だから、目一杯野球が出来るなら片道1時間の距離は遠くないと感じる。

 

 今年はこれまでの3回の体験会で延べ85名の小学6年生が参加してくれた。どれだけの選手が入団してくれるかは分からないけれど、我がチームに興味を持って頂けたことに感謝している。選手がいなければチームが成り立たず、我々監督・コーチ含めたチームスタッフも選手がいなければ存在することが出来ない。チームの歴史を今後も紡いでいけるように、体験に訪れてくれた選手達、そしてそのご家庭の皆さんとは良いご縁となることを切に願っている。

 

 プロ野球の各球団が2月に入って一斉にキャンプインした。先週、私の大学時代の先輩で現在西武ライオンズのチーフスコアラーを務めていらっしゃる、杉山さんと一献飲みかわした。プロ野球のオフシーズンに杉山さんと飲むのは私の1年に1度の楽しみの一つだ。プロ野球で行われている最新のトレーニング情報や、最先端技術を駆使した情報戦の話など、私のような一般サラリーマンではなかなか知り得ないお話しを聞けて楽しい時間になる。年末の納会で子供達にプレゼントしている西武ライオンズカレンダーはいつも杉山さんから送って頂いている。今年はキャンプイン直前に我が家に遊びに来て下さって、187cmの杉山さんに肩車された息子はその高さに驚きはしゃいでいた。大学時代から仲良くさせて頂いているが、「こんな日がくるものなのだな」と感慨深かった。

 

 スコアラーは各球団の選手及びチーム状態を把握し、各打者に対する配球などの攻め方や、また各投手の調子などを見極め狙い球を何にするかといった作戦をチームに落とし込んでいく仕事だ。2月~3月はキャンプインした各球団に足を運んで練習、オープン戦などを偵察し、新戦力の把握や主力選手などの状態をチェックしている。時々ヤフーニュースなどで注目選手に対するコメントで杉山さんの言葉が掲載されていたりする。

 

 最近はYouTube他でキャンプの様子が配信されるようになり、プロ野球選手達の練習量の多さに圧倒させられる。あの大男たちが倒れるまでバットを振っているのだから、我々アマチュアはもっともっとやらなければいけないと思わされる。まだまだ寒い日が続く2月ではあるが、テレビやスマートフォンを通じて聞く乾いた打球音が球春到来を感じさせる。

 

 2月4日(土)。春季東東京支部大会の抽選が行われ1回戦の相手は芝シニアさんに決定した。また1回戦の日程が2月19日(日)となり昨年のスケジュールより1週遅くなった。大会の開始が1週延びたことについて私はポジティブに捉えている。もともと身体が小さく秋季大会の時点では力不足感が否めなかった今年の我がチームの選手達だが、ここへ来てようやく身体が成長し出来るプレーが増えてきている。たった一週間かも知れないがそれでもより体が成長しパワーアップ出来る可能性がある。この春は勝ち進めば勝ち進むほど、個人の能力もチーム力も上がっていくということを確信している。時が経てば経つほどいい。今年のチームに限っては特にそう思っている。

 

 いつになく長い冬を過ごしてきた。年末年始のイベントも重なり、満足に練習出来ない日もあったが、最低限の練習は課してこれたと思っている。また忙しいスケジュールの中で開催してきた数々のイベントも、選手達の感性を刺激するには十分なものだったと思う。野球力とはすなわち人間力だ。トレーニングや技術練習で身に付けた能力だけが野球の勝敗を決するわけじゃない。秋季大会に敗れてからのこの5ヶ月間で選手達は少しずつ大人の階段を昇っている。春の大会ではひと回り成長した姿を見せて欲しい。いやきっと見せてくれる。勝負の時は迫っている。

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