2023年2月23日(木)
春季東東京支部大会2回戦 対練馬北シニア 1対4● @練馬区営グラウンド
ここ最近の練馬北シニアさんの躍進は凄まじい。2020年の夏季東東京支部大会2回戦で対戦した時は4対2で勝利した。その時の柳沢監督とのお話しは「お互いに選手の人数が少なくて」という愚痴のこぼし合いだった。3年生の人数が両チームとも少なく、おまけにレギュラーとして出場しているのは2年生ばかりという状況も一緒で、夏の大会と言いながらも「2年生同士の試合」と言っても過言では無いような試合となった。
しかしその2年生が最高学年となった年から練馬北さんが躍進した。北九州で行われ我がチームも出場した2021年夏の林和男杯では準優勝を果たし(我がチームはベスト16で敗退)、同年秋には初戦で東練馬さんに勝利した勢いそのままに東東京大会でも準優勝。関東大会でも勝ち進んだ。その好成績に呼応するかのように良い選手が練馬北さんに集まるようになった。もちろんチームのスカウト活動も活発で選手勧誘に努力されている。「人が集まって結果を残し、そしてまた人が集まる」という組織が正のスパイラルへ循環している。
昨秋も関東大会へ出場し初戦で敗れはしたものの、同大会で準優勝を果たし今春の全国大会出場が決まっている瀬谷シニアさんに2対5と善戦している。ここ数年の大会での結果、集まっている選手の質、そして確かな練習量といった姿は、もう「強豪チーム」そのままである。
だから私はこの度対戦が決まってとても嬉しかった。そんな強豪チーム相手にチャレンジ出来ることほど楽しいことはない。ワクワクすることはない。特にこの5ヶ月間取り組んできた練習の成果がどのような答えをくれるのか?我がチームの立ち位置は如何ほどか?を知るのには絶好の機会と思えた。
結果は1対4で敗戦。初回、表の攻撃で先制しておきながら、裏の守りで先頭打者を0-2と追い込みながらも四球で歩かせてしまった。そして次の打者も打撃妨害で出塁させてしまい、ワンアウトもとれずにすぐ逆転を許した。そこからずっと試合の主導権を相手に握られたままになってしまった。4回に許した一発も痛かったと言えば痛かったが、私の中では初回の守りがポイントになったように思う。やはりあのレベルのチーム相手にした時に単純な守備のミスは命取りになる。逆に練馬北さんはこの試合を失策0に四死球3のみで1試合を戦い切っている。改めて野球における守備の重要性を思い知らされた。
ただ私はこの敗戦をそこまで悲観していない。むしろ「接近している」とさえ思えた。秋にもし対戦していたならばコールド負けだったろう。それくらい練馬北さんの選手個々の能力の高さを感じた。身体の大きさとそれに伴ったパワーは、打った打球にも守備時の肩の強さにも走塁時の足の速さにも現れていた。
新2年生が多く出場している我がチームのチーム状況的に、その部分で力負けしてしまうところは致し方ないところ。でも今年初めの稲城さんとのオープン戦から我がチームが取り組んできた戦い方は十分通用していた。これならば夏までに十分追い付ける差だと感じた。強豪チームと対峙して学べることも沢山あった。
ただこの敗戦を糧にしなければいけない。この5ヶ月間で確かに選手達は成長しているし、逞しささえ感じるようになった。硬式野球の試合を力強く戦えるようになった。だけど善戦しただけで喜んでいては追い付けるものも追い付けなくなってしまう。負けは負けとして認めしっかりと反省し次に準備しなければならない。春はまだ夏があるし、また敗者復活戦もあるからそんな悠長なことも言っていられる。次戦からは明日なき戦いとなる。「この敗戦から学ぶことが出来た」と言えるようにするには、今後より一層努力出来るかどうかにかかっている。
「負け」を正当化する気は毛頭ない。