2024年3月3日(日)
春季東東京支部大会2回戦 対練馬シニア 5対4 〇 @練馬区営G
春季東東京支部大会2回戦を突破した。強豪練馬シニアさんとの一戦。目標とする「関東大会1勝」に向けて、立ちはだかる大きな壁だった。1回戦の江戸川東・南シニア戦同様、厳しい戦いになることを覚悟して挑んだが、予想通りの激戦だった。
試合前日と試合開始直前、「自信を持って挑もう」と選手達に話しをした。「自信」とは「自分を信じる」と書く。だから「俺は出来る」と思って戦おうということを伝えたかったのだ。今年の26期生を中心としたチームは、それぞれに力を持った選手が揃っているが、これまで今1つ自分を信じて来られなかったように思う。それもそのはず。我が東京和泉シニアに入団した時から、上級生も含めてなかなか勝てない時期が続いた。だから成功体験をしていないので自分に自信を持てないのも当然と言えば当然である。
昨年、男子バスケ日本代表が沖縄で行われたW杯で好成績を残し、パリ五輪代表権を自力で獲得したのは記憶に新しいが、その暁ジャパンのテーマこそが「ビリーヴ」だったそうだ。トムホーバスHCが、「必ず成功すると信じなさい」と、選手達に説き続けたとのこと。日本バスケは永らく世界を相手に戦うと良い結果を得られない時代が長かったので、先入観からネガティブにならないようにトムホーバスHCが選手のメンタル強化を図ったのだと思う。
いつかのテレビ番組でそんなことを聞いたことを思い出して、「今の東京和泉シニアの選手達も同じような心理状態にあるのかも知れない」と思い、心の呪縛をとってあげたかった。思い返してみると初戦の江戸川東・南シニア戦は選手達のプレーがどこか自信なさげに見えた。「エラーしないように」「エラーしたくない」といったように、失敗を恐れている様子がプレーに現れていた。そうじゃなくて、「俺のところに飛んで来い。21個のアウト全て俺がとってやる」という気持ちで守っていた方が、結果が良くなる可能性が上がるのは当然のこと。「選手達が失敗を恐れず思い切ってプレー出来る環境をつくりたい」と思って東京和泉の監督になったのだから、この度の練馬戦はただひたすらに心を燃やして強者に立ち向かっていく試合がしたかった。
結果、選手達は堂々と戦ってくれた。もちろん途中にミスもあったが、初戦のような逃げ腰の失敗ではなくてちゃんと勝負にいっていた。1回戦とは雲泥の差だった。良いメンタリティーで試合に挑めたことが、最後1点練馬さんを上回ることが出来た要因の一つになったことは間違いないと思う。
いやぁ~でも練馬さん強かったなぁ~。勝てたのはホント紙一重。本当にどっちに転んでもおかしくないゲームだった。「よく鍛えられているなぁ~」と、心からそう思った。鎌田監督さんとはよくお話しもさせて頂くが、「どのような練習をしているのか、今度ちゃんと教わりたい」と思った。練馬さんは毎年沢山の選手が入団しているわけじゃないし、才能溢れる選手ばかりがいるわけでもない。それでも毎年強いチームをつくっているし、東練馬さんなどの強豪チームを何度も撃破し、安定した成績を残し続けているのにはきっとそういうノウハウをお持ちなのだと思う。同じ城北ブロックのチームとして見習うべき点がきっとある。そう思って昨秋にオープン戦をお願いしたのだが、残念ながら予定が合わず見送りとなった。またお願い出来ればと思う。
でもそんなチームに勝ち切ったのだから、我がチームの選手達も逞しくなってきた。公式戦の勝利はチームをより強くする。厳しい2戦を勝ち抜いたことで更に自信を深めて欲しい。だけど我々はまだ何も成し遂げたわけじゃない。次の関東大会代表決定戦に勝利しなければその権利を得ることも出来ないし、選手達が掲げる「関東大会1勝」という目標にも近づけない。次戦は全てを懸けて挑みたい。26期生が1年生から積み上げてきたもの全てをぶつけて、今彼らの出来る最高のゲームを見せてもらいたい。彼らならきっとやってくれる。そう私も「ビリーヴ」、信じる。