2024年3月10日(日)
春季東東京支部大会3回戦 対東京青山シニア 5対2 〇 @東練馬シニアG
春季東東京支部大会3回戦を突破した。これで東東京支部ベスト4入り。同時に2019年以来5年ぶりの春季関東大会出場決定。敗者復活戦にまわらずストレートでの春季関東大会出場権獲得は2011年以来実に13年ぶり。26期生を中心とした今年のチームが、東京和泉シニアの歴史にその名を刻んだ。
激戦区東東京支部で春の関東大会出場はなかなか価値のあるものだと思っている。秋は強豪チームの新チームへの移行が遅れていたり、各チームまだチームが出来上がっていない状況での戦いになるから、ある意味どのチームにもチャンスがあると言える(我がチームの直近の秋季関東大会出場は2020年。ストレートでの出場は2017年)。しかし春はひと冬越えて、どのチームも力を付けてくるから野球のレベルもワンランク上がるし、各チームの実力差も拮抗してくるので、確かな力が無いと勝ち上がれない。その大会を3連勝し東東京支部一番乗りで関東大会出場を決めたのだから、選手達は大したものだ。
ただここはあくまで通過点。選手たちの目標は「春季関東大会で1勝」だから、まだまだ道半ば。来週末は準決勝を江戸川中央さんと戦うことになる。全国制覇経験もある名門チームとの対戦だが、「関東大会で1勝する」というのはそういうチームに勝つ力を持つということだから、ここからが本当の勝負になる。臆することなく自信を持って挑んでいきたい。
この度の東東京支部大会3回戦の相手となった東京青山シニアさんには、毎年1月末に行われるオーシャン杯でいつもお世話になっている。指導者の方々がみんな元プロ野球選手ばかりで、オーシャン杯でお会いした時にはちゃっかりウチの選手もご指導頂いちゃったりもしている(笑)。私も勉強になるのでとても嬉しい時間になる。試合前には江本監督さんと少しの時間お話しさせて頂いた。
江本さんは上宮高校から1984年ドラフト4位で中日ドラゴンズから指名され、1989年には交換トレードにより福岡ダイエーホークスに移籍。1991年限りで現役を引退されているが、その後も中日ドラゴンズの打撃投手を務められるなどして長らくプロ野球界でご活躍された方だ。私は1981年生まれで5歳の時に叔父に後楽園球場に連れて行ってもらったことをキッカケに野球にのめり込んでいった。初めて見た試合は巨人対中日で、巨人の先発が槇原、中日の先発が小松、2人の投げ合いのゲームだったが原辰徳のホームランで1対0で巨人が勝利した試合だった。その話しを私からさせて頂いた時に、「ちょうど俺が1軍に上がった頃だなぁ。もしかしたらその試合でも俺は投げているかも知れないぞ?」と仰られた。私はそれを聞いて「そんな人とこれから相対するのかよ(汗)」と少々舞い上がってしまったが、長く野球を続けてきたお陰で「そんな機会を頂けて幸せだ」と思った。
試合前にシャトルランをしている東京青山の選手達を見て、その理由を聞いたら「心拍数を上げておいて試合が始まる頃におさまるから気持ちが落ち着く効果がある」とのこと。長らくプロ野球界にいた人の周りにはそういった専門家の知り合いも多くいることだろう。また東京青山シニアさんはラプソードなどをチームで保有しているとのことで、「オープン戦などでお邪魔した際にはウチの子供達にも測らせてあげて下さい」とお願いした。この度の試合ではたまたま我がチームが勝利させて頂いたが、他チームから学べること、我がチームの選手達に少しでもプラスになることがあるならどんどん吸収していきたい。
先週、とても嬉しいことがあった。もうお亡くなりになっているが東京和泉シニア初代副会長であった橋本光司さんの息子さんで、私の2つ下の後輩にあたる橋本光紘が小学6年生の息子を連れて体験に来てくれた。練習後に家に帰ってラインのやり取りをしていたら、「とても良いチーム運営をしていますね」と今の東京和泉シニアを喜んでくれた。僅かな期間ではあったが、私が社会人1年目で彼はまだ大学生だった頃、共にコーチとして東京和泉シニアの手伝いをした経験がある。立ち上げ当初の頃の東京和泉シニアを知っている彼が、今の東京和泉シニアを認めてくれたことはとても嬉しい。
私は監督になってから「野球を楽しくやって強くなる」を目標にこれまで7年頑張ってきた。「そんなことは無理」「そんな甘いことやっているから勝てないんだ」「選手をもっと教育しろ」などなど今まで色々な人に色々なことを言われてきた。時には周りにいる人すべてが敵に見えたこともある。でも私は「絶対に出来る」と信じ続けてきた。今となっては高岡姉さんという私の最大の理解者が隣に座ってくれたことで、だいぶ足並みが揃ってきたように感じている。現役の選手達も良い子達ばかりだし、協力して下さるご父兄の方々も本当に温かい人達ばかりだ。「類は友を呼ぶ」という言葉があるが、会長と父母会長が立ち上げたこのアットホームな雰囲気のチームを愛してくれる人が集まり、選手達が野球を思う存分楽しめる環境をつくりあげていると思う。
この度の試合終了後、応援席に挨拶に行ったら現役中学生のご父兄の方々をはじめ、応援に駆けつけてくれたOBやそのご父兄まで本当に嬉しそうな顔をして拍手を送ってくれていた。グラウンドの外に出ればお父さん方が次々に握手を求めてきてくれて、「おめでとうございます」の他に「ありがとうございます」と声をかけて下さった。いやいやこちらのセリフです。皆さんに関東大会出場「おめでとうございます」だし、そしていつも子供達と我がチームの為に力を貸して下さって「ありがとうございます」である。そんな今の東京和泉シニアのカラーで達成した関東大会出場。それがとても嬉しい。