2024年3月24日(日)

 

 練習 @帝京科学大学G

 

 2月18日(日)よりスタートした東東京支部大会の試合が毎週日曜日に組まれ、3月20日(水)の春分の日に閉会式を迎えた。土日と2日続けて1日練習したのは1ヶ月以上ぶりということになる。お陰様でこの度の東東京支部大会ではチーム史上初の単独3位という結果をおさめ、4月7日(日)より始まる春季関東大会のシード権をも獲得した。よって我がチームの関東大会初戦は4月14日(日)に予定されており、3月20日から数えると約1ヶ月近く間が空くことになる。この期間をどう過ごすか、4月14日を良い状態で迎えられるように調整する、いわゆるピーキングという作業が求められる。

 

 練習はじめに選手達に身体の状態を聞いてみたら、やはりあちこち「痛い」という選手がちらほらいた。約1ヶ月もの間、毎週緊張感のあるゲームを戦ってきた。しかも実際にゲームに出ていたのは3年生の9人のみである。それ相応の代償というか身体に疲労が溜まっていても不思議ではない。まずその疲労をとることが先決ではあるが、しかしそれと同時に僅か1ヶ月弱という機関の中でも少しでもレベルアップして大会に入っていきたい。成長期の中学生なら、僅かな機関でも見違えるほど上手くなる。特に中学3年生という1年は、身体が成長しフィジカルが上がって来て今まで出来なかったプレーが出来るようになる。野球人生の中でも最も楽しい時期の一つ。ぜひ有意義に過ごしてもらいたい。

 

 事実、3年生のパフォーマンスは上がっている。1ヶ所バッティングではチャプチェやアオちゃん、ワカといったピッチャー陣のボールを、ワンストライクナッシングやツーストライクナッシングといった打者不利なカウントスタートにも関わらず、労せず打ち返していた。曲がりなりにも激戦区東東京を勝ち抜いてきた過程で、各チームのエースピッチャーと対戦を重ねてきた。一度レベルの高い投手と相対すると、他の投手のボールを打つのが易しくなる。特に江戸中さんの投手と対戦したことは、今後の春季関東大会や夏季関東大会を戦う上で選手達にとって財産になると思う。

 

 一方、公式戦が続いたことで2年生の練習時間や試合経験の場が少なくなっていたことが気がかりだった。我がチームは全学年ほぼ一緒に活動しているので、大会期間中はどうしてもそうなりがちだ。練習量が不足し実戦から離れることでパフォーマンスが落ちていないか心配していたのだ。でも意外とそうでもなかった。2年生も順調に成長していることが確認できた。もちろん守備や走塁面で課題は山積みだが、バットを振る力、ボールを投げる力などは確実にアップしている。練習量が少なくなっているとはいえ、我がチームはもともと人数の多いチームではないから、普段の練習で一人の選手がボールを捕る数、打つ数、投げる数は決して他チームに負けていないハズだ。練習の中でその「数」という点は意識しているところもある。その積み重ねが今大会の好結果につながったことは間違いないと思っている。それにやっぱりあの緊張感の中でベンチにいることも貴重な経験だ。先輩達の厳しい戦いを勝ち上がっていく姿を見れば、「来年自分たちもこうなりたい」と思って当然だ。試合後に行う全体ミーティング時の2年生の顔つきに変化が見られたのは、その心理に変化が起きていることの証明である。

 

 加えて新1年生達の好パフォーマンスには驚いた。それぞれが才能に溢れていて、3年生が抜けたあとの新チームでも十分に戦力になってくれそうだ。4月からの活動にまた一つ楽しみが増えた。

 

 もう6年くらい前になるかな…。元新宿シニアの監督をされていた阿部さんのお誘いで、ボーイズやシニアの監督他指導者をされている方10名が集まり、中央学院で監督をされている相馬さんの甲子園出場をお祝いする会に参加した。私はまだ監督になりたての頃で、阿部さんに皆さんを紹介して頂き、交流とそして懇親を深める貴重な機会を頂けた。その時に知り合った方と現在オープン戦のお付き合いなどもさせて頂いている。そこに同席していた江戸川中央の屋代監督さんが「おれ、いつでも辞めて良いって思っているんだけど、新1年生に良い選手が入団してくると、この子の中学3年生になった時の姿見てみたいって思っちゃって、それで辞められないんだよな~」と話されていた。その気持ち、今めっちゃ分かる~(笑)。

 

 ここのところ3月としては気温が低く寒い日が続いていたが、今週末から暖かくなる予報が出ている。桜が咲き始めて一気に春めいて来そうだ。一足先にセンバツ甲子園大会が開幕し、低反発バットが話題のなか高校野球が盛り上がりを見せているが、いよいよプロ野球も開幕する。まさに球春到来。この春は楽しみが沢山ある。

ページ最上部へ戻る