2024年4月21日(日)
春季城北ブロック大会2回戦 対板橋シニア 6対7 ● @練馬区営G
この度の春季城北ブロック大会は2年生を中心としたチーム構成で挑むことにした。先週まで春季東東京支部大会から関東大会までの6戦、全て3年生の9人のみで戦い、毎試合緊張感のある接戦だったこともあって怪我人も多く出てしまった。このまま毎週公式戦を戦い続けたら、夏の大会で疲労がピークに達してしまうような気がした。1年間ずっと目標にしてきた大会で力を発揮出来なくなってしまっては元も子もない。それに春季大会中ずっとサポートに回ってくれていた2年生達にも公式戦を経験するチャンスを与えたかった。そこで結果を出せば自信がつくし、「もっと頑張ろう」とモチベーションを上げるキッカケになってくれるかも知れないと思った。そういう選手が一人でも出れば夏の大会の戦力にもなりうる。色々な期待をしてゲームに挑んだ。
残念ながら結果は6対7のサヨナラ負け。しかし0対5と敗色濃厚な状況で最終回を迎えたが、6点を奪って試合をひっくり返した。また2年生15名に加えて新1年生も4名ベンチ入りをさせ19名で試合に臨んだのだが、2年生の怪我人2名を除く17名が全員試合に出場することが出来た。もちろんそれは「敗色濃厚な状況だったから」と試合を経験させる為に起用したわけではなくて、あくまで勝利を目指した代打、代走、そしてそれに代わる守備固めと、全てに意味のある起用だ。
実は私はそれを一週間ずっとイメージしていた。怪我をしている選手は別として、ベンチ入りした選手全員を起用したいと思っていた。とは言っても「経験させてあげる」とか「試合に出してあげる」という采配は嫌だった。必ず戦力として、勝利に必要な采配として起用する、そう心に決めていた。その為のスタメン、継投の順序、投手交代時のその他ポジションの布陣といったところを何度もシミュレーションした。もちろん試合展開によってはそれが難しくなることも覚悟していたが、結果的に全員で戦えたことは良かった。
しかし結局裏の守りで2失点し再度逆転を許してサヨナラ負けとなった。出来ればこの試合に勝利し、来週28日の準決勝にも挑ませてあげたかったのだが、私の力不足だ。ただちょっと残念だったのは選手達の試合に挑む熱が今一つだったこと。約2か月近く3年生のサポート役に回っていたから、「試合に飢えているんじゃないか」と勝手に私が想像していたが、どこか楽しそうじゃなかった。もちろん一生懸命プレーしている選手もいたが、雰囲気的にはそちらの方が少数派で、「試合に使われている」印象の選手が多いと感じたのが正直な感想だ。
私はそれが一番残念。我がチームのチームスローガンが「常熱」なのに、熱い奴がいないって一番面白くない。エラーしちゃうとか、三振しちゃうとか、そういう技術的な部分での至らなさなんかはハッキリ言ってどうでもいい。そんなの出来なくて当たり前。今の3年生達だって先週の関東大会で6エラーするし、スクイズは空振りするしで目を覆いたくなるようなプレーを沢山出してしまうくらいなんだから、2年生が出来ないことくらい最初から分かっている。でもやっぱり相手にハートを燃やして向かっていけないのはとっても寂しい。その理由はきっと目標や目的が明確じゃないから。グループ討議にて決めたハズだけど、自分のこととして捉えられていないのだと思う。3年生が中心になるのは無理もないが、結局そこに対する熱量の差が2年生が3年生に食い込んでいけない一番の要因なのだと思う。
5月12日から始まる夏季関東大会でも、本当は2番手以降の投手などはベンチから行かせたい。試合に出ながら肩をつくるのは結構難しい。肩をつくろうと思ったら打順が回ってきてしまうこともあるし、先発投手が突然乱れた時などはスイッチが難しくなる。その日どうもタイミングが合っていない打者に代打を送りたい時もあるし、足の遅いランナーだったら代走を送りたくもなる。そうやって選手を代えればそのポジションを守る選手だって必要だ。3年生が9名しかいないのだから、2年生以下の選手からそういった選手が出て来て欲しいと常に思っている。「夏季全国大会出場」というチーム目標のもと、自分がそこに貢献する為にはどういう選手になれば良いのか、その為にはどんな毎日を過ごせば良いのか、といった意識で日々生活して欲しい。
その意識があったらあんな冷めたベンチの空気感にはならない。「試合に負けたくない」「ヒットを打ちたい」「ファインプレーしたい」という気持ちは、毎日の積み重ねが自然と湧き上がらせてくるモノ。日々を真剣に過ごしている者のみに生まれる「熱」である。
【戦国大名 武田信玄の名言】
「実力の差は努力の差、実績の差は責任感の差、人格の差は苦労の差、判断力の差は情報の差、真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり、本気でするから大抵のことは出来る、本気でするから何でも面白い、本気でするから誰かが助けてくれる」
まさにその通り。人間の根っこの部分ていうか、そういうのって今も昔も変わらないんだなぁ~。