2024年7月21日(日)
オープン戦 対稲城シニア 1対3 ● @稲城シニアG
負けはしたが新チームになって最も野球らしいゲームだったと思う。ピッチャーが四死球少なくピッチングを展開し、野手陣が失策を抑えてゲームをつくった。この「ゲームをつくる」ということが野球を戦う上で最低限のベースになる。それがなかなか出来なかったのが27期生を中心とした今年のチームである。26期生を中心とした3年生チームの時も、オープン戦の2試合目などで27期生のゲームは数々行ってきたが、ゲームをつくれず壊してしまうことが多かった。
我がチームの「代替わり」は、7月7日に2回戦を福生シニアさんと戦って敗れた東西東京卒業生大会を終えた時点としている。ただそこからチームをつくろうとしても8月下旬から始まる秋季東東京支部大会には間に合わなくなってしまう。だから5月の第2週から始まる夏季関東大会に敗れた時から、少しずつ新チームへ活動のウエイトを移している。今年に限っては5月26日に3回戦で中本牧シニアさんに敗れたので、翌週6月1日~2日の土日から3年生中心の活動を継続しつつも新チーム強化にも励んでいる。
しかしそこから数えたとしても2ヶ月半しかない。チームが出来上がるハズもない。人数が多く、さらに自前のグラウンドなど活動場所も確保出来るチームなら、学年別で活動をして3年生がトップチームで戦っている時でも、次年チームの準備を進められるのかも知れない。ただ我がチームの所属部員数及び活動場所・活動環境では、ほぼ全学年同じ練習をして同じ活動となる。そのスタートが遅れてしまうのは致し方ない。でも代わりに1・2年生が3年生から多くのことを学べたり、先輩後輩との関係といった社会性を養うことも出来るし、決してネガティブな要素ばかりではない。もともと我がチームは、全ての選手にチャンスがあって一人ひとりの練習量を一定数確保出来るチームでありたいことから、1学年15人程度での活動を目指している。少人数なら少人数チームなりのメリットを活かしながら良いチームをつくっていきたい。
下級生同士のオープン戦をこれまでも熟していたとはいえ、やはり3年生が中心となっていたので出場できるイニング数や打席数、守備機会などは限られていた。それが1日3試合から4試合行うことで一気にゲーム経験が増えてきた。そうしたらみるみるうちに上手くなっている。選手達が「野球の試合とはこうやって戦うものなんだ」ということを少しずつ理解してきているように感じる。今年4月から、日曜日のみだが専用で使用させて頂いていた茨城県坂東市のグラウンドが使用不可となり、毎週日曜日オープン戦に出ていることもプラスに働いている。
正直に言って今年のチームは選手一人ひとりの能力が高いわけじゃない。しかし私が監督になって最大の部員数がいる。2年生15名、1年生15名の計30名の活動だ。かつてないほどの競争がある。現在は毎週組んでいるオープン戦で、毎週スタメンを変えている。攻撃型の布陣でいったり、守備型の布陣でいったり、投手継投の順序や打順、代打や代走、そして守備固めなど、誰をどのポジションに置いてどういう戦い方をするのが、この30人で最も力を発揮出来るのか?ということを見極める作業を繰り返している。もちろんそれは選手一人ひとりの成長速度などにもよるものなので、なかなか定まらないものでもある。
ようやく固まったと思ったら誰かが怪我したり、その間に誰かが急成長したりもするのでなかなか難しい。でもだから面白いというのもある。今年の3年生のチームも、1月のオーシャン杯でトクちゃんが1番に座るというカタチが出来て打線が固まった。しかしハルキが復帰してきてポジションを動かすことにもなった。春の東東京支部と関東大会で3投手の継投を確立させたが、夏前にチャプチェが調子を崩してハルキを頭にしたことにより、またポジションを動かさざるを得なかった。さらにハルキの腰痛が再発して投手の継投もイニング数が足りなくなることからサヤを挟むことにした。
こんな風にその時その時の状況で素早く決断していかないといけない。トーナメントの一発勝負だからその瞬間に調子の良い選手を起用しないと、見た目や実績だけで判断すると痛い目を見る。過去には「心中」などと格好いい言葉を使って、明らかに調子を落としていると分かりながらその選手を起用して負けたゲームもある。20年中学野球に携わってきた私の経験も、最近は「捨てたものじゃない」と思えるようにもなってきた。
月曜日に有休をとってカミさんと息子と東京サマーランドに行ってきた。土日祝日は東京和泉シニアの活動があるため、なかなか家族との時間が作れない。平日に休みをとる以外方法が無くて、今年から小学生になった息子の初めての夏休みに何か想い出になればと思った。激混み、猛暑、突然のゲリラ豪雨、息子の身長が足りずにウォータースライダーは全てNGと、行って初めて分かることも多くどこまで家族サービスになったかは分からないが、私自身束の間の休日を楽しめた。
秋季大会まであとおよそ一ヶ月。この夏休み期間中にどこまでチーム力を高められるか。私は超速のスピードで成長している新チームに少しずつ可能性を感じ始めているが、肝心なのはやはり選手達自身が本気になるかどうかだ。