2024年8月18日(日)

 

 オープン戦 対大宮シニア 2対5 ● @大宮シニアG

 

 秋季大会前最後のオープン戦は、2015年に全国制覇を成し遂げている強豪大宮シニアさん。今春の関東大会1回戦対瑞穂シニア戦、そして今夏関東大会1回戦対越谷シニア戦で大宮シニアさんのグラウンドが試合会場となり、その際に大宮シニアさんの監督さんを含めたスタッフの皆様にご挨拶させて頂き、この度のオープン戦をさせて頂くに至った。私の前任の監督さんの時は何度か坂東グラウンドにも来て頂いていたのだが、私が監督になってからは公式戦も含めて初対戦だ。

 

 残念ながら2対5で敗れてしまったが、チームの確かな成長が見られて私は嬉しかった。この新チームはまさにゼロからのスタート。夏季大会までの9つのポジションは全て3年生が担っていた。投手交代時も3年生9人の中でポジションをまわしていたから全てが総入れ替え。代打も代走も守備固めも、下級生の中には誰一人割って入って来られる選手がいなかった。毎年何人かは3年生の試合に出場していた選手がいて、その選手を中心にチームをつくっていくものだが今年は異例中の異例。まずチームの軸となる選手がいない状況でのスタート。何を武器に戦えば良いのか、未だに模索している最中だ。

 

 夏季関東大会3回戦、対中本牧シニア戦に敗れてすぐにこの8月18日(日)までの予定を組んだ。8月2日~4日の夏合宿については昨秋より高岡姉さんが段取りをしてくれていたので、その週を除いたスケジュール決めを私が担った。今年4月から坂東グラウンドが使用出来なくなってしまったので日曜日は毎週オープン戦を組むこととした。とにかく実戦経験が不足しているのでどれだけの試合数をこなせるかということはかなり重要だった。また3年生にも遊ばせるわけにはいかないので、3年生独自の大会や合同練習などについても計画を練った。私が監督になって7年とちょっと。この間に頂いたご縁を頼れるだけ頼った。しつこく電話やラインをしてしまった各チームの監督さんや事務局長さんには申し訳なかったが、子供達が野球を楽しめる環境を少しでも提供出来るならいくらでも頭を下げる。

 

 結果、6月2日(日)の練馬シニア戦だけ雨で中止になってしまったが、その他の週は全てオープン戦を組み消化することが出来た。その数、実に26ゲーム。3年生との紅白戦を含めれば27。目標が30ゲームだったので1歩届かなかったが、選手達の怪我のリスクなどを考えればちょうど良かったのかも知れない。最初の足立シニア戦から比べたら随分とゲームが大人になった。ピッチャーを中心にゲームをつくれるようになった。主に守備、バント、走塁という練習をメインに行ってきたからバッティングが間に合っていないが、それよりもやはり野球の競技性を理解し、「野球のゲームとはこうやって戦っていくものなのだ」ということを知る2ヶ月半にしたかった。

 

 大宮シニアさんは今春よりグラウンドを2面保有されるようになった。その効果もあってか新1年生は実に40人以上の選手が入団されたとのこと。我々はメイングラウンドで3試合やらせて頂いていた隣のグラウンドでは、残りの大宮シニアさんの1年生と世田谷西シニアさんの1年生がオープン戦を行っていた。世田谷西シニアさんの1年生担当コーチの方からお声がけ頂いて、私としても2年連続でシニア日本一に輝いているチームスタッフの方とお話し出来るのは良いチャンスと思い、色々指導方法や考え方などについてご質問させて頂いた。日本一のチームから学ばない手はない。

 

 嬉しかったのは私の考え方も「間違ってはいないかな」と思えたこと(笑)。もちろん賛同者が多いから正しいということではない。仙台育英の須江監督のお言葉を借りれば「賛同者が多いという時点で時代遅れ」である(笑)。でも「選手に考えさせる」だったり、「日本一ゆるいチーム」、といった世田谷西さんのワードは共感出来ることばかりだったし、恐れ多いが「私が目指している方向と似ている」と思えた。何をやっても勝てなければ批判の的となる監督業だけに、解り合える人と出逢えると勇気が湧く。

 

 聞けば私がこうして毎週あげているブログも読んで頂いているとのことで、「お恥ずかしい限りです」とお返ししたが、「勉強になることもあります」とまで言って頂き光栄に思えた。ネット上に書くのはなかなか勇気のいることだし、毎週毎週残すのにはそれなりの労力もいることなのだが、まさか日本一のチームのスタッフの方にそんな風に言って頂けて、「継続は力なり」だなとちょっと報われた思いだった。さらに世田谷西シニアさんの総監督であられる蓬莱さんは、色々なシニアチームにご指導に廻られているともお聞きし、「ぜひ東京和泉シニアにもそんな機会を頂けないかな」と思った。それでちょっとでも選手達にプラスになるのならそんなに嬉しいことはない。私達指導者スタッフも多くを学べることになる。

 

 大宮シニアさんの監督さんにも、どのようなチーム運営をされているのかとか、チームづくりにおけるノウハウだったり、色々お話しをお伺いしてみたかったのだが、仕事のご都合でこの度はグラウンドにいらしていなくて、残念ながらお話しする機会を頂けなかったので、またの機会を楽しみにしたい。

 

 さあ、いよいよ秋季東東京支部大会1回戦を迎える。27期生を中心としたチームが迎える最初の大きな大会。相手は東京青山シニアさん。1年生大会で苦杯をなめた因縁の相手だ。まだまだチームとして足りないところ、至っていないところは多いけれど、秋なんてどのチームも同じ。チームが出来上がっていない状態で迎える大会だ。だから大会を通じて成長していきたい。1つでも2つでも多く勝ち進み、出来るだけ多くの経験を選手達にさせてあげることが出来ればなと思う。
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