2024年8月25日(日)
秋季東東京支部大会1回戦 対東京青山シニア 2対6 ● @東練馬シニアG
負けた~。
新チームをスタートさせた時にこの8月25日をまず最初のターゲットとし、約2ヶ月半もの間、酷暑の中活動してきた。この間、多大な協力をして下さったご父兄の方々には「勝利」という結果で恩返しがしたいと思っていたけれど、それが出来なかったのは私の監督としての力不足以外何物でもない。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。何より、選手達に「勝つ喜び」を味合わせてあげたかった。2年生は1年生大会も初戦敗退していたし、これまで組んできたオープン戦でもなかなか勝ちに恵まれることがなかった。勝つ喜びを知らぬ者は負ける悔しさも知らない。勝利という結果がさらに子供達の成長を促してくれると確信していたからこそ、何とか勝たせてあげたかった。
この度も沢山の応援がグラウンドに詰めかけてくれた。3年生とそのご父兄の方々の応援は心強った。夏の大会から本当に沢山の人に応援してもらえている。「応援されるチームをつくりたい」と思っていたから、それは本当に嬉しい。監督になりたての頃は自チームの中にすら敵がいたけど、いつか自チームの仲間はもちろんのこと、審判団や大会運営の方々にも「応援してあげたい」って思われるようなチームになりたいと思っていた。その為には自分が信念を持って一生懸命にやることしかないと思った。今もその気持ちは変わらない。東京和泉シニアのそんな姿を、必ず見ててくれている人がいると信じている。着実にチームは前に進んでいると実感するが、だからこそチームを勝利に導きその応援に応えるのが私の仕事だ。
沢山の応援のお陰で熱量のあるゲームになった。東京青山シニアさんの選手達も本気で戦ってくれていることを強く感じた。まだまだ秋の段階だから、お互いに力不足なところはあったけれど、それでも想いと想いがぶつかり合った好ゲームだったと思う。負けておいてそれを正当化するみたいであんまり言いたくないのだけど、6月頭に新チームをスタートさせた時は、まさか秋の初戦からこんなに熱量のあるゲームを演じられるようになるとは思わなかった。チームは超速のスピードで成長している。
勝たせてあげられなかったことは非常に残念だが、秋は幸いなことにまだ敗者復活戦がある。来週は江戸川球場での開会式がある為、敗者戦は行われない。だから次戦までには2週間の準備期間がある。この2週間でまた少しでもレベルアップして9月8日を迎えたい。今の我がチームの成長速度なら、より強くなって敗者復活1回戦を迎えられるような気がしている。体調を整えて、沢山バットスイングをして、腹いっぱいご飯を食べて、沢山寝て、ちょっとでも身体が大きくなって次戦を戦えたらと思う。私自身もこの度のゲームの采配をしっかりと反省して次に活かしたい。
この日、18時から東京ドームを舞台にジャイアンツカップの決勝戦が行われた。橿原磯城シニア対中本牧シニア。結果は3対2のサヨナラ勝ちで中本牧シニアが中学野球日本一の座を手にした。中本牧シニアさんは今春の全国選抜大会優勝。春季南関東大会優勝。春季関東大会優勝。夏季関東大会優勝。夏季全国大会準優勝。そしてジャイアンツカップ優勝と、主要タイトルをほぼ総なめにした。我が東京和泉シニアがその中本牧シニアさんと相まみえたのは夏季関東大会3回戦だ。5月26日(日)だからちょうど3ヶ月前。そのチームがまだ公式戦を戦っているのだから、本当に長い期間を戦い抜いての優勝。本当に凄いの一言だ。
でも今年の3年生はそんなチームと対戦し接戦を演じることが出来たのはこれからの人生で大きな財産になると思う。また中本牧シニアさんが唯一逃した主要タイトル、夏季全国大会をとったのは世田谷西シニアさん。世田谷西シニアさんとも昨秋の東東京支部大会2回戦で対戦している。シニア日本一と、中学硬式野球の頂点に立ったチームと対戦出来たのは、我がチームとしてもその経験は大きい。そのレベル感を私自身も味わえたからだ。もちろんそこに大きな差はあるものの、決して届かない世界ではないと思えたことは、私のチャレンジ精神を燻ぶらせている。
それはきっとコーチ陣も同じだと思う。皆で見たあの保土ヶ谷球場の景色。そこには可能性が見えていたハズだ。出逢わせてくれたのは3年生だが。だから新チームの選手達にはそこに本気になって欲しい。想いひとつ、考え方ひとつで世界は変えられるのだ。このたった2ヶ月半で急成長しているように、人間とは可能性の生き物なのだ。「無理」なんてことは一切ない。
中学生の可能性は無限大だ。シニアの全国大会で活躍し、甲子園に出場できるような高校からスカウトされ、大学時代は神宮球場を舞台に躍動し、社会人になったら東京ドームでアマチュア野球の頂点を競う。そんな活躍が評価されて憧れのプロ野球の舞台へ。そして侍ジャパンに選ばれて、メジャーリーガーになる。WBCやワールドシリーズといった世界を舞台に活躍する選手になる。
人生一度切りだから。せっかく野球やってるんだから。大きな夢を持ってやらないのは損でしかない。大きな夢を描くことが「熱量」になる。勿体ない時間を過ごして欲しくないと強く願う。1回戦敗退からの逆転劇を目指して、次戦に向かいたいと思う。