2024年10月20日(日)
東東京支部一年生大会一回戦 対江東シニア 8対14 ● @若洲G
オープン戦 対足立中央シニア 4対20 ● @足立中央シニアG
日曜日は1年生と2年生、そして3年生と3ヶ所に分かれての活動となった。1年生は東東京支部一年生大会1回戦を江東シニアさんと戦い、2年生は足立中央シニアさんとオープン戦2試合、3年生は今年から開催されている「Kohto Dream3」という3年生のみの大会に参加し強豪チーム相手に2試合。3年生は毎年参加しているサードフレンドリー杯にプラスしてこのKD3の試合も組み込まれているから、例年以上に多くの試合機会に恵まれている。
私は2年生と共に足立中央シニアさんとのオープン戦に帯同したが、4対20と大敗。散々な試合内容に目を覆いたくなった。しかしその試合結果よりもっと残念だったのは、午後15時の捕食時に昼食で食べ切れなかったお弁当を食べている選手がいたこと。
我がチームはお弁当の大きさや量の指定はしていない。無理な食育は行わず、身体の成長と共に食べる量を少しずつ増やしていければ良いと思っている。また一度に過度な摂取をすることよりも、糖新生による筋肉の分解を避けるため、空腹の時間をなるべくつくらないように捕食を大事にしている。でも選手達を見ているとそのチームのルールを自分が楽をする為に活用しているように見えてしまう。あくまで身体づくりの為に親御さんのご協力のもと時間を割いて行っているのに、誰かにチェックされなきゃ昼食を完食しようともしない意識ではパワーアップなど出来るハズもない。
私はチームの活動日で朝食(家庭)、午前中の捕食1回(活動中)、昼食(活動中)、午後の捕食1回(活動中)、練習後のサプリメント摂取(活動中)、夕食(家庭)と、1日に6回の食事を摂らせることを意識している。しかしこの度の昼食の様子では朝食をしっかり摂ってからグラウンドに来ているかどうかも甚だ疑問である。そもそもこの取り組みも1週間7日あるうちの多くて2日間のみ。土曜日が登校日となる日は午後の捕食のみしかこちらは管理出来ない。
卒団生の中には平日も取り組んでくれた選手がいたが、そういう選手は捕食のみならず昼食も出来る限り沢山食べていたし、結果高校や大学といった上のステージでも活躍していた。「食」という字を上下に分けると、「人」を「良」くすると書く。人の身体は食べたもので出来ている。野球選手として活躍したかったら食に興味を持たないのはウソである。
しかしそんなことより私が今週最も心を痛めたのは、4対20の敗戦の後の行動であったこと。ちょっとでもそれを悔しいとか、恥ずかしいと感じてくれていたとすれば、「完食しない」という選択肢が出て来ないと思うのだ。「ちょっと苦しいけどもうあんな負け方は嫌だから頑張って食べよう」とか、「なるべく早く食べてちょっとでも素振りしてから2試合目を迎えよう」とか、そういう発想にならないということが残念でならない。
「負け癖」とはこういうことなのだろうか?それにしても20点も取られて恥ずかしいと思わないメンタルが私には分からない。どうしても理解出来ない。少なくとも私は恥ずかしい。足立中央シニアの山中監督さんにも「ゲームにならなくて申し訳ない」と何度も頭を下げた。その結果を招いているのは私自身であるということも重々理解しているが、選手達は何を思ってグラウンドに来ているのだろうか?
期待された一年生大会も敢えなく1回戦敗退となった。1年生にはぜひ感じて欲しい。世の中には上手い選手がいっぱいいるのだと。厳しい世界なのだということを理解して欲しい。そしてその中で勝ち上がれるチームになる為には並大抵の努力では成し得ないことなのだと。野球だけに限らず、サッカーやバスケットボール、その他のスポーツも含め、トップアスリートと呼ばれる人は常人では考えられないほどの努力をしている。決して楽をして人より優ることは出来ない。
「努力した者が成功するとは限らない。しかし成功する者は皆努力している」とは、世界的に有名なドイツの作曲家ベートーヴェンの言葉だが、本当にその通りだと思う。
もしこの敗戦を「悔しい」と感じてくれるならば、すぐに行動を変えていかないといけない。同じことをやっていても同じ結果しか得られない。ランニングする距離を増やすとか、1日のバットスイングの数を少しでも増やすとか、前述の話ではないが食べる量をちょっとでも増やすとか、何かを変えなければ何も変わらない。逆に言うと「変えない」は悔しさを感じていないということになる。
敗戦によって学びリベンジを達成する為には、負けた相手を追い抜くスピードで成長しなければいけない。それで初めて敗戦を糧に出来たと言えることになる。「彼らの1.5倍、2倍練習するんだ」という気概をこれから持てなければただの負け犬になる。
私は負けず嫌いだ。どんな強者が相手でも本能的に負けることを拒否している。小学生の頃から圧倒的な能力のあった同級生を勝手にライバル視していた。全然敵わないのに負けを認めたくなかった。いつか追い抜いてやるといつも思っていた。我がチームのスローガンは「常熱」だ。負けて平気な奴なんてちっとも熱くない。冷めまくり。そんな選手を私が監督しているチームから輩出したくない。