2024年10月27日(日)

 

 オープン戦 対羽田アンビシャス  ● @東板橋シニアG

 オープン戦 対東板橋シニア  ● @東板橋シニアG

 

 先週、東東京支部1年生大会1回戦に敗れてしまったが、敗戦チーム同士のフレンドリーマッチが組まれる予定だったので、2年生のオープン戦としてポニーリーグに属する羽田アンビシャスさんと、同じ城北ブロックで仲良くさせて頂いている東板橋シニアさんと三つ巴でのオープン戦をお願いしていた。1年生大会のフレンドリーマッチが来週になってしまったので、我が東京和泉シニアは1年生と2年生、2学年でお邪魔させて頂くこととなった。2試合になるとゲームの出場機会が少なくなってしまう選手が出てきてしまうので予定が狂ってしまったが、今月に入ってからはオープン戦も学年別に分かれて活動していたので、約1ヶ月ぶりくらいにベストなメンバーを組んで試合に臨めるという点についてはポジティブに捉えていた。

 

それから東板橋シニアの田口監督さんが、年末年始に台湾遠征に行く東東京支部選抜代表チームの監督を勤められることになっているので、我がチームの選手を見てもらう良い機会にもなると思っていた。田口さんは帝京高校、亜細亜大学ご出身の野球エリート。時々飲みのお誘いも頂き、色々なお話しを聞かせて頂いている。

 

 ここ数試合、守備でのミスが目立ちゲームをつくれていない印象を持っていたので、「まず序盤しっかり守ってゲームをつくろう」と朝イチのミーティングでも話したのだけれど、残念ながらこの度のゲームも守れずにゲームを壊してしまった。やっぱり守れないゲームは美しくない。私はピッチャー出身ということもあってか、やはり「野球は守備から」という意識が強い。守れない野球はゲームが幼くなる。

 

 今年の夏の甲子園でもバットが低反発バットに変わったこともあって、各高校の「守備力」がとてもクローズアップされていた。これまでの甲子園はホームランが沢山飛び出し、打ち合いや大量得点差となる大味なゲームが多くなる印象だったが、今年は1点を争う僅差の好ゲームが目立った。野球の奥深さというか、野球の本当の面白さが垣間見えるゲームが増えたように感じた。

 

 スターティングメンバーを決める基準も「守備力」を基本に考えている。その他にバッティングが良かったり足が速かったり、あるいは9つのポジションや打線を組む上での全体的なバランスを考えて選手を選ぶこともあるのだが、まずは守れるかどうかだ。これは高校野球や大学野球、あるいはプロ野球においても同じだ。守れない選手はなかなか起用してもらえない。逆に守れる選手は例えバッティングが悪くても比較的試合出場機会に恵まれるので、試合に出ているうちにバッティングが良くなっていったりもする。だから我がチームでは選手の将来的なことも考えて守備の基本的なことを教え込んで卒団していってもらいたいと思っている。ただ中学野球において「守る」は「攻める」よりも難しいとも感じている。

 

 守りの基本はキャッチボールだ。それをどれだけ意識高く取り組めるかがイコールその選手の、チームの守備力になる。単純に捕球やボールの持ち替えといった練習になることは勿論だが、スローイングを正確に行えるようになるかどうかは選手としての寿命を決めると言っても過言ではない。自分の狙ったところに投げるということはとても難しい。「甲子園のエラーの8割は送球エラーである」というデータもあるほど、日本のトップレベルの高校生をもってしても「投げる」というのはそれほど難しいのだ。大学野球や社会人野球、プロ野球といった上のレベルのカテゴリーまで生き残っていける選手というのは、決まってスローイングの良い選手である。

 

 我がチームでは毎週毎週キャッチボールを始める際に、必ずハンドリングの基礎とスローイングの基礎練習をドリル的に行っている。この2つの技術が我がチームの選手達の選手寿命を少しでも延ばしてくれることを願っている。そこに時間を割くことは今後も継続していく。

 

 チームはどん底だ。絶対的なエースピッチャーが1人でもいれば、野手のミスをカバーしてチームを勝利に導くことで野手を育ててくれる。反対に野手陣に力があればピッチャーを育ててくれるケースもある。今年の3年生は後者のパターンだった。しかし今はどちらも力不足故にどちらも育たない。打ち取った打球をアウトにしてもらえないし、その野手のミスをカバーして抑え切るだけの力もピッチャーに無い。だからなかなかゲームをつくれない。ゲームが壊れると攻め手も欠くようになる。点差が開いてしまうと打つだけになってしまって細かな野球を学ぶ機会を失うことにもなる。そうなると結局「攻め」も成長していけない。

 

 守れるようになることが如何にチームを強くするか。それを知っているからこそ夏の間は守備練習に特化した練習メニューで過ごしていた。秋季大会は惨敗であったがそれでもゲームはつくれていたので一定の成果をあげることが出来たと感じ、大会後は走ることやバットを振ることにも時間を割いている。この冬の間の練習ではフィジカルアップを目指し、守備力をさらに強化していくことに加えて「攻撃」の面も上乗せしていき春・夏に向かっていくという年間スケジュールだったのだが、なかなか投手力・守備力といったところが安定してこない。

 

 どうしたのものか…。
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