2023年4月9日(日)

 

 入団式 @永福地域センター

 

 2023年4月9日(日)の16時より永福地域センターにて東京和泉シニア27期生の入団式を執り行った。この瞬間から新たに15名の選手とそのご家族が、我が東京和泉シニアの一員として仲間に加わった。今年で26年目を迎える我がチームの歴史を今後も紡いでいけることになったのは、数ある野球チームの中から我がチームを選んでくれた27期生の皆さんのお陰である。約2年と8か月後、2025年12月に迎える卒団式にこの15名が誰も辞めることなく顔を揃えていることを願うばかりだ。そしてこれからもまだまだ部員を募集していきたい。中学校の部活動で軟式野球をやってみたが「硬式野球をやってみたい」と思った子や、またリトルの活動は夏まであるので夏以降の入団も期待したい。人一人のエネルギーって大きいから、人数が増えてチームがより活気づいてくれたら尚嬉しい。

 

 日本では昔からどちらかと言うと選手が指導者に対して敬意を払うという関係が常だった。しかしアメリカや中南米の野球界では指導者が選手に敬意を払うという精神が根付いている。「選手がいなければそもそも指導者という立場も生まれない」という考え方からだそうだ。私もプレイヤー時代は前者の関係で育ったからその事実を知った時は驚いたけど、自分がいざ監督と言う立場に立ってみると後者の考え方の方がしっくり来るようになった。今月で42歳になる私が今もなお大好きな野球を続けていられるのは、我がチームの選手とそのご家族の皆さんのお陰だ。

 

 ただ27期生選手とご父兄に対し歓迎の言葉として、「チームに何かしてもらおうと思うのではなく、あなたがチームの為に何が出来るかを考えて下さい」と話した。「それは選手だけでなく父兄の皆様も、監督である私を含めたチームスタッフも皆同じです」とも。「他人に何かしてもらおう」と考えていると、自分に不利なことが起こると他人のせいや環境のせいにしてしまいがちになる。例えばレギュラーとして試合に出られないとなった時に、「何で監督は俺を試合に出してくれないんだ」という心理になってしまう。試合に出られないのは自分自身に問題があるからだし、それが嫌なら自分自身でその問題を解決するしかない。もともとポジションや背番号は監督から与えられるモノでは無くて、「自ら奪い取るモノ、勝ち取るモノ」である。

 

 「チームに貢献する為に何が出来るか」と考えていれば、自ずと自分の役割や「それを果たす為にはどんな毎日を過ごせば良いのか」ということが見えてくる。活動期間は僅か2年8ヶ月しかないのだから、自分の現状に不満を抱えチームや人の悪口を言って過ごすより、自分を高める為、そして同時にチームに好影響を及ぼすことに時間を使った方が良いに決まっている。

 

 私も監督としていつも「自分が悪い、自分に原因がある」と思うようにしている。「選手が輝けていないのは私の指導力不足、コーチ陣が力を発揮出来ていないのは私のマネジメント力不足、高岡姉さんの事務仕事が一向に減らないのも私の至らなさからくるものだ」と。時には現状に嘆きたくなる時もあるし愚痴を言いたくなる時もあるけれど、でも自分のどこかに原因があってそれを解決していこうとする方が、チームがより良い方向に向かっていけると信じている。「才能の無い選手ばかりだから勝てない」とか、「人数の少ないチームだから勝てない」とか、「コーチ陣の人材に恵まれない」とか、「グラウンドが遠いから不便だ」とか、もしそうやって他人のせいや環境のせいにしてしまうようではチームも自分自身も成長していけない。だから「東京和泉シニア9(ナイン)」のトップに掲げている。「1 何か失敗をした時に言い訳をせず、自分の行動を振り返る(人のせいや環境のせいにしない。失敗の原因は必ず自分にある!)」を。

 

 この活動はやはりボランティアだから、やってくれない「9」に腹を立てるのではなくて、やってくれる「1」に感謝するチームでありたい。チームスタッフは仕事を抱えながらこの活動をするのは大変なことだけど、それはお父さんお母さんだって同じこと。選手達だって学校や塾がありながら野球をやっているのだから立派なものだ。大変な中だけど皆が小さな力を出し合って大きな力を生む、そんな活動が出来ていけたらと思う。まさに選手、チームスタッフ、そして親御さんが三位一体の活動を目指している。

 

 27期生の皆さん、ようこそ東京和泉シニアへ!これから2年8ヶ月、どうぞ宜しくお願い致します。中学硬式野球を思う存分満喫して頂きたいっ!一緒に思いっ切り楽しみましょう!!

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