2023年4月30日(日)

 

 練習(泣) @坂東G

 

 朝5時前に目が覚めた。すぐにカーテンを開けて雨が降っているかを確認。降っている…。スマホを手にとりヤフー天気を確認。坂東市は14時まで傘マーク。次にウェザーニュースを確認。16時まで雨マーク。オープン戦相手の江東シニアさんには6時に連絡すると伝えてある。来週日曜日にもう夏季関東大会1回戦が控えているからどうしてもオープン戦をやりたい。だけどわざわざ坂東までお金をかけて来てもらって、「何も出来ないで終わり」になってしまっては申し訳が立たない。さあどうしよう。

 

 高岡姉さんに電話で相談して「昼には雨雲が抜けていく」という前日の天気予報を信じて午後からは活動することとした。13時から1試合目を開始出来れば何とか2試合はいけるんじゃないか?その為には集合して、グラウンド準備45分+昼食45分+アップ・キャッチボール・トス60分=2時間半だから、13時ー2時間半=10時半。その間にグラウンド整備をすれば…。よし、10時半集合にしよう。でも江東さんにも11時半には来てもらわないと13時開始は厳しくなる。ということは10時に揃って出発してもらわないとだから、9時半頃には連絡したい。じゃあ工藤コーチに電話だ!「凌ゴメン。少し早く行ってグラウンドの状況を確かめてくれない?」「いいですよ!もともとGW渋滞も見込んで早めに出るつもりでしたから!」「よっしゃ頼む!!」

 

 バスが鹿浜橋から高速に乗った頃に工藤コーチから電話が鳴る。「グラウンド全然大丈夫です!水溜まり1つもありません!ちょっとレイキかけばすぐ使えます!」その報告を受けてすぐに高岡姉さんに電話。「グラウンド全然大丈夫だから、これから強い雨が降って来なければ試合出来ますって江東さんに連絡してもらえませんか?」…。高岡姉さんからの折り返しは「江東さんに連絡しましたが、午後から雨が降らないっていう予報だったら是非行かせて頂きたいのですが、今日はそうじゃないので諦めますとのこと」…。「そっかぁ、そうだよなぁ、賢明な判断だ…。」

 

 ということで切望していたオープン戦は中止になった。まだ蓮田サービスエリアを過ぎたあたりだ。しかし、であるならばオープン戦3試合と同等くらい充実した1日にしなければいけない。今度は雨が降ってくるという予報の中集めた東京和泉シニアの我が選手達に、夏の大会に向けた効果的な練習を与えなければならない。さあどうしよう。

 

 まずここのところまとまった打撃練習をさせてあげてこれなかった。だから打撃練習はやりたいな。あとはやっぱり実践感覚の為の紅白戦。この2つは外せない。そして昼食を摂らせなければいけない。バッティングを4班に分けて昼食を摂らせながらまわせば効率がいい。だけどヤフー天気の雨雲レーダーを見ると1時間後にまとまった雨が来そうだ。バッティング中に雨に降られるとボールがお陀仏になる。だったら先に紅白戦にすれば中断しながらやれるかも知れない。ボールもそんなに濡れなくて済む。でもそうすると昼飯を食べてから活動になるなぁ~。バッティング中にまわした方が圧倒的に効率が良いんだよなぁ~。ああああああああああ、どうしようっ!!!

 

 坂東インターを降りた時に心に決めた。その時10時15分。本当だったらもうとっくにここは雨が降っている予報だった。だけど今は全く降っていない。「ならば今日は降らないっ!そう思うことにするっ!」そしてすぐに工藤コーチに電話。「先にバッティングやるからもうネット組む準備して!」

 

 坂東グラウンドに着いてグラウンドを確認。多少湿っていて黒土の最高の状態。そして再びヤフー天気の雨雲レーダーを確認。「1時間後に雨が降り始めます」…。っておいっ!また1時間後かよっ!!さっき1時間後って見たのは30分前だよ!!段々怒りに変わってきた。この1週間どれだけ天気予報見たと思ってんだ!!肝心な当日にコロコロ変わりやがって!!予定組んでいるこっちの身にもなってみろ!!お前のせいで大切な大切なオープン戦が中止になってしまったんだからな!!天気予報のバカヤロウ!!…。怒りを静めようと、若林さんと一緒にグラウンド整備することにした。

 

 その後、雨は降らずにバッティング練習は1年生から3年生まで全員同じ時間打つことが出来た。その間に昼食も済ませすぐに紅白戦を実施。試合中に少し雨に降られる時間帯もあったけど、中断までするほどではなくグラウンドのぬかるみも無くて普通に試合が出来た。あぁ~、これなら通常通り朝から来てたら3試合普通に出来たわ…。なんてことだぁ~、こんな大事な時に~、他のチームはオープン戦やったのかなぁ~、ウチと江東さんだけやらなかったなんてことになってないかなぁ~、グラウンドが離れているってこういう時に不利だよなぁ~…。あっ、ダメダメ。そうやって「身の回りに起こったことに対してマイナス思考になってはいけない」と、この前改めて思ったんだった。

 

 WBCで侍ジャパンが優勝したことで家に置いてある栗山監督の本をまた何冊か開いて読んだ(バスのトランクの書庫にも何冊か保管している)。『栗山ノート』っていう本にそのことが書いてあった。明治生まれの陽明学者・哲学者・思想家である安岡正篤さんの「人間が出来ないと環境に支配される」という言葉を引用しながら、「雨天中止になったら野球の神様が今日はやめなさいと言っているのだと考えます。試合が出来ないことを憂うのではなく違った準備をスタートさせます。例えば試合では4打席か5打席しか立てないけれど、試合が中止になれば1時間でも2時間でもバッティング練習が出来る。同じくらい走り込むことも出来る。雨で中止になって残念だではなく、試合をやった時よりも充実した時間にしようとすれば良いのだよと、選手に伝えています」と綴られていた。

 

 甘いなぁ~、俺は。天気とか、交通渋滞とか、自分のチカラではどうにも出来ないことにすぐストレスを感じてしまう…。つまり意味の無いエネルギーの浪費…。『栗山ノート』の一文を思い出してまた反省…。子供達がまた坂東で1日しっかりと練習が出来たんだからもうそれで神様に感謝しないとね。日本全国を見渡せば、雨の影響で活動出来なかったチームもきっとあった。それにゴールデンウィークという準備期間がまだある。俺も「違った準備をスタート」させようと改めて思った。

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