2023年5月14日(日)
夏季関東大会1回戦 対瑞穂シニア 6対13● @東練馬シニアG
2023年5月21日(日)
オープン戦 対江東シニア 5対4〇 @江東シニアG
なかなか日記を書こうと思えなかった。何を書いても言い訳がましくなってしまいそうで嫌だった。それにここで日記を記すことの根本は、夏の大会で勝利することを目的としている。試合の時は采配を反省し、練習だけの週は「もっと良い活動は出来ないのか?」と週末を振り返る時間にする。ホームページを通じて東京和泉シニアに興味を持ってくれる人を増やし、一人でも多くの部員獲得に繋がればという想いでパソコンに向かう。部員獲得はチーム存続の意味もあるが、チーム力を高める上でも大事な要素だ。しかし結果夏の大会で勝利出来ないんだったらこの日記に時間を割くことも無駄なんじゃないかとさえ思った。
もちろんこのゲームの反省をすることからは逃げていない。スコアを見返しては何度も何度も試合をやり直した。「組織はリーダーの力量以上にならない」とは故・野村克也氏の言葉だが、であるならば私自身が敗戦から学んで成長し、チームをより強くすることでしか25期生の夏に報いる方法が無いからだ。しかし毎年毎年夏を終える度に選手達とご父兄の前で「あなた達が東京和泉シニアOBであることを誇れるチームに成長させる」と約束しているのに、それは何一つとして果たせていないと感じる。
私の中で試合のポイントになったと感じた場面をズラッと書き並べ、瞬間瞬間の私の心理状態も出来る限り思い出して采配根拠を確認した。しかしそれらを何度読み返しても結局は「言い訳リスト」にしかなっていない。これをホームページ上で書くのはやはり良くないと思った。ずっと継続してきた「日記」をここで途絶えさせてしまうのか、それとも試合中の私の考えを正直に暴露するのか、そんな両方の想いが交錯していた。
ただそんな私の心の整理がつかないうちに次の週の活動はやってきてしまう。水曜日練習に行けば選手達がもう「次」に向けて動き出している。3年生は6月中旬から夏季東東京支部大会があり、これから高校受験という大勝負にも挑むことになる。2年生からは既に「秋」を見据えて練習する姿が見受けられた。私が立ち止まっていてはそれこそ選手達とご父兄の皆さんを裏切ることになる。そう思って和田堀Gからの帰り道に「切り替えよう」と決心したが、5月14日の週後半は、仕事のお客さんとの会食や書類提出に追われて夜中まで仕事となり時間をつくれず、とうとう一週間で日記に向かうことが出来なかった。
5月20日(土)。いつものように秋ヶ瀬で練習を行った。天気予報は曇りでヤフー天気の雨雲レーダーに雨雲は無く「しばらく雨は降りません」と表示されているのに何故か雨が降り続く。10時を過ぎた頃にようやく雨があがりその後は通常通りの練習が出来たが、「未だ晴れず」という私の心を現わしているかのような空模様だった。
5月21日(日)。江東シニアさんとオープン戦を行った。江東シニアさんはこの日、横浜都築さんという強豪を破り見事夏季関東大会初戦を突破した。江東シニアさんは秋・春も関東大会出場を果たしており勢いに乗っている。我がチームは3年生が敗退し半分新チームとして江東シニアさんの夏のベンチに入らないメンバーに相手して頂き、対照的な両チームを現わしている感じで悔しかった。もちろん基本はオープン戦のご依頼を頂いたことに感謝しているのだが…。
試合内容は2年生のチームも前途多難なスタートとなった。失策と四死球を併せると10にのぼり、つまりはタダで10本のヒットや進塁を相手チームにプレゼントしていることになる。逆転で勝利はしたものの、むしろ勝ってしまって選手達が勘違いしてしまわないかが心配になるほどのゲーム内容だった。夏季東東京支部大会を見据えた3年生チームも慣れない布陣で臨んでいるとはいえ、まだまだゲームの内容が幼い。ファインプレーをしろと言っている訳ではなく、とれるアウトをとれるようにと練習してきているつもりだが、どうしてもエラーが出てしまうからゲームを落ち着かせることが出来ない。エラーしたくてしているわけではないと思うが、普段の練習に取り組む姿勢や野球に対する向き合い方など、何かを変えないと同じことをやっていたのでは同じ結果しか得られない。
「同じことをやっていたのでは同じ結果しか得られない」は私自身にも言えることで、活動の仕方、選手へのアプローチの仕方、練習スケジュールの組み方など、これを機に一旦見直してみようと思う。「高校野球の監督の正月は夏の大会に負けた日」とは私の高校時代の恩師の言葉であり私は高校野球ではないが、正月休みを終えて私自身も再出発である。
今日ようやく日記を書くに至った。「2023年夏季関東大会1回戦対瑞穂シニア」の試合中の選手達の成長やベンチ内でのコーチ陣とのやり取り、どんな心理でその采配に至ったのかなどの記録、言い換えれば私の「言い訳リスト」は、今回は私のパソコンの中だけに閉まっておくことにする。