2023年7月23日(日)

 

 オープン戦 対江東シニア @東京和泉グラウンド 5対3○

 

 先週の熊谷シニア戦に続き、今週は江東シニアさんとオープン戦となった。夏の暑さもある中で毎週オープン戦が続くのは、我がチームの部員数からすると熱中症や故障のリスクといった面で少し不安もある。硬式野球をプレーする上でベースとなるフィジカルがまだ成長し切っていない、特に1~2年生の時は隔週くらいが丁度良いと思っている。5月に夏の大会に敗れた時点でこの夏休みのスケジュールをそのように組んでいたが、江東シニアさんからこの度お申し込みを頂いたのでもともと「練習週」としていた間の日曜日に組み込んだ。来週も足利シニアさんとオープン戦が組まれていて3週連続となってしまうが、今年は3年生もまだまだ多数参加してくれているので彼らにも力を借りながらスケジュールを消化していければと思っている。現在ピーキングのターゲットにしているのは8月20日(日)秋季東東京支部大会1回戦だ。そこでチームとして最大限力を発揮出来るように、この夏に疲労を蓄積させず、かつ実戦経験をなるべく多く積んでチーム力を高めていきたい。

 

 東京に住んで硬式野球の活動をする場合、グラウンドやオープン戦など活動場所を確保するのは本当に骨を折る作業だ。2019年に大型台風が2度続けて上陸した時は本当にどうしようかと思った。河川敷のグラウンドは全滅。和田堀グラウンドも河川の水が増水して流れ込んだ為に使用不可となった。秋ヶ瀬も和田堀も使用できない中で、仕方がないから和田堀グラウンド脇の小さな空き地で練習する土曜日が続いた。あの時は所属する部員達に本当に申し訳ないと思った。社会人チームのグラウンドや高校のグラウンドに片っ端からあたり、さらには土曜日にオープン戦も沢山申し込んだ。快く受け入れてくれたシニアやボーイズ、ヤングリーグのチームさん達の言葉がどれだけ有難かったことか。江東シニアさんはここ数年で部員数が増え、大会でも結果を出し続けている。この度の日曜日も3年生が江東シニアさんのホームグラウンドである夢の島で活動していた為に、1・2年生の活動場所を探して事務局長さんから姉さんのところに連絡が入った。同じ東東京支部のチームだ。お互いに協力し合って活動していければと思う。

 

 ゲームは初回、無死満塁のチャンスで1得点しか出来なかったところから流れが悪くなった。初回の攻撃で先制して幸先の良いスタートに見えたりもするが、相手は「1点とられてしまった」というよりも「よく1点で済んだ」というポジティブな思考で裏の攻撃に入ることが出来る。1得点して尚2死3塁の場面で打席に入ったのはリュウセイだったが、あそこの場面でもう1本出せるか出せないかが試合の主導権を握れるか手放すかの分かれ道になる。もちろんその「もう1本」がなかなか出ないのが野球であって、いつもそれが出ていたら全部コールドゲームになってしまうものだが、しかしそこを出せるか出せないかはイコールチーム力とも言える。出せるチームになれるように努力して欲しい。

 

 その絶好のチャンスを逃した裏の守りでチャプチェが先頭打者に四球を与えてしまった。よく「点取ったあとの先頭バッターは必ず打ち取れ」と言われるが、表の守りでピンチを凌いで「さあ攻撃」と前がかりになっているチームに、より勢いを与えてしまう投球になってしまった。誰も四球を出したくて出している訳じゃないのは十二分に承知だが、これをやってしまっていては東東京を勝ち抜けないのはチャプチェ自身が一番分かっているハズだと思うので、より精度の高い投球を目指して今後も練習を重ねてくれればと想う。その先頭打者四球からチャンスを広げられ逆転を許した。立ち上がりに躓いたせいでなかなかリズムを掴めず苦しいピッチングになったが、それでも4回2失点でまとめたのは評価に値する。ピッチャーは「調子が良い」と感じる時なんてなかなか無い。どこかストレスを感じながら投げる時がほとんどだ。また調子が良いからと言って良いピッチングが出来るとも限らない。そんな中で如何にチームを勝利へ近づける投球が出来るか、それがエースに求められることだ。

 

 5対2と3点リードして迎えた最終回の守り。2死1塁の場面でショートのトクちゃんが盗塁を警戒してか、セカンドベースよりにポジショニングしていた。「ランナーは別に気にしなくて良いよ」とベンチから声をかけ定位置に戻したが、その意味を分かってくれただろうか?5対2と3点リードしているのだから、盗塁されても気にすることはない。既に2死をとっているのだから、バッターだけアウトにすれば試合終了なのだ。完全フリーの無警戒にして良いということではないが、この場面では「バッターをアウトにする為に最適な守備位置はどこか?」ということがポジショニングする最大の理由になっていないといけない。またこの時マウンドにいたハルキは真っすぐが動く特徴を持っているので、引っ掛けた打球が三遊間に転がることが多い。ベースに寄っていたせいで三遊間を抜かれもう一人走者の出塁を許すと、今度は「ホームランで同点」という場面に変わる。トクちゃんはショートをやり始めて間もないので仕方ないが、徐々にそういったことも覚えていってもらえたらなと想う。

 

 試合前に嬉しいことがあった。グラウンド整備やネット設営他、相手チームを迎え入れる準備が迅速に行われていたことだ。各選手がそれぞれに役割を果たし、いつに無いスピード感で準備を終えることが出来ていた。その間、ほとんど私やコーチからの指示も無く選手達自身で指示を出し合いながら、自分達の意志で動いていたように思う。活動前の準備はその日1日の練習時間をより長く確保し充実させる為に大切なことだと思っている。その時間が10分でも早くなれば、1年間にしたら相当な時間になる。野球はみんな自分が好きでやっていることだから、「自分で出来ることは自分でする」のは当たり前だ。人に指示されて動いているうちは野球のプレーも同じになる。人に言われたことしか出来ない選手になってしまう。お母さんに朝起こしてもらっているうちは野球が上手くならないのと一緒。お父さんお母さんがプレーするわけではないのだから、自分で起きて自分の意志でグラウンドに向かうのは当然のこと。そういうことを通じてみんな少しずつ大人になっていってくれればと想う。

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