2023年8月11日(金)~8月13日(日)

 

 オープン戦 対稲城シニア @稲城シニアグラウンド 1対5●

 練習 @秋ヶ瀬グラウンド

 練習 @坂東グラウンド

 

 お盆休み初日。高速道路にのったら大渋滞になることを予想して、「下道で行けるくらいグラウンドを近くにお持ちのチームにオープン戦をお願いしたいな~」と考えたら稲城シニアさんしか思い浮かばなかった(笑)。坂東グラウンドはなるべく練習で使用したいから、祝日にオープン戦を組めると活動が充実する。監督の森川さんはそんな私の都合の良い要望にいつも柔軟に対応して下さる(笑)。ヘッドコーチの宮本さんは専修大学野球部の大先輩だが、広島弁のお話しには迫力を感じる(汗)。

 

 いやぁ~。しかし稲城さん強かったなぁ~。5月に新チームを組んでから色々なチームとオープン戦をさせて頂いてきたけど、一番強かったんじゃないかな~。2017年1月から定期的にオープン戦させて頂いているのだけど、一度も勝てたことがない(泣)。「今度こそは」と乗込んでいくけどいつも跳ね返される…。でも大会直前にそういう力のあるチームと対戦出来たことはとても良かった。東東京支部には全国大会でも勝ち進むような強豪チームが何チームもあり、今秋の目標である関東大会出場が絡む試合で必ずそういったチームと対戦することになるであろうから、試合前の準備も含めてイメージがしやすくなると思う。

 

 まず稲城さんのピッチャーが良かった。先発はストレートが速く力があってそして四球を出さない。2人目、3人目の投手もストレートに力があってそして打者が意識してしまう変化球を1つ持っている。その変化球でストライクがとれて勝負球にも出来る。3試合目に先発した投手もバランスが良くコントロールが良かった。森川監督さんも「今はその4人でまわしている」と仰っていた。それぞれに力を持った4人に継投されたら、中学生がアジャストしてくのは難しい。結局最後までつかまえることが出来ずに敗れた。

 

 ここで一つ反省がある。ベンチから相手投手とそして自チームの打者の反応を見て「イメージを膨らませることが出来ていないな」と感じた。例えば自分の前を打つ打者の様子を見て「刺し込まれているな」と感じたら、「打席に立ったら思った以上に速く感じるのかもな」とか、「じゃあタイミングを早めにとろう」とか、打席に立った選手の話しも聞きながらイメージを共有して準備をして欲しい。確かにベンチ内で選手同士で情報交換はしていたが、それをどこまで深くイメージ出来ていただろうか?バットを短く持つとか、打席での立ち位置を変えるだとか、始動するタイミングを早めるなどといった、今までの打席とは違う準備、所作といった工夫を凝らしただろうか?私にはまだまだいつもと同じように打席に入っているように見えた。中学生の試合はトーナメント制の一発勝負。初見の投手に1打席目からあわせていくのは難しいことではあるが、それが出来なければ勝ち進んでいくことは出来ない。2打席目、3打席目でようやくタイミングが合ってくるようでは試合が終わってしまう。まして稲城シニアさんのように何人もの投手を継投されたらもうお手上げだ。「様子見」の打席など無い。1打席1打席が勝負なのだ。少しでもアジャスト出来る確率を高める為の準備を怠ってはいけない。

 

 ただ今年の2年生は例年の我がチームに比べれば比較的バットを振れるチームだと思っている。しかしそれでも「勝負を決める一打」が出るのは1試合で1本、2本出るか出ないか。それくらい打撃というのは失敗の多い攻撃手段なのだ。3割を打てば好打者と言われ、プロ野球の世界では億の金を稼ぐことになる。どんなに鋭い打球を打ってもアウトになることもあるし、大飛球を飛ばしてもフライを捕られればアウトになる。稲城シニアさんの打線は我がチームより1枚も2枚も上であったが、どんなに強力な打線を組んだとしてもそれは同じこと。だから何とか四死球や失策を少なくして我慢して守ることが出来れば、そんなに大量失点することはない。「勝負を決める一打」が出た時に、それが本当に勝利打点となるようなゲームを序盤、中盤とつくらなければならない。

 

 とうとう来週、目標としていた8月20日(日)がやって来る。約3ヶ月半、仕事そっちのけでこの日の事だけを考えて生活してきた。梅雨時期の雨に悩まされ、夏の暑さによる熱中症の恐怖に怯え、選手の怪我や体調を心配しながら、オープン戦や練習メニュー、そして合宿などのスケジュールを消化してきた。我がチームの部員数や選手達の野球レベル、そして体力的なところを考慮すると、それなりに良い時間を過ごせて来れたのではないかと思っている。私も監督7年目に入ったことにより今までの経験も生きて、選手のカラダに無理が無く、かつ野球を楽しみ上手くなるスケジューリングが出来るようになってきた気がしている。やっぱり誰だって勝ちたいから練習量を確保したいしオープン戦も沢山経験させてあげたい。だけど我がチームはそんなに部員数が多い訳じゃないから、同じ時間練習してもボールを捕る数やバットでボールを打つ数は自然と多くなる。オープン戦も1日に2ゲーム出る選手も多いし、それを何ヶ月も続けていくと必ずカラダの負担となる。振り返ってみるとそういうことが原因で大事な大会直前に怪我する選手も今まで少なからずいた。時折そういうことが頭の中でフラッシュバックしてきて、選手がオーバーワークにならないように練習メニューを変更したりオープン戦でも試合途中で交代して休ませたりすることが多々あった。自分なりにストップをかけることが出来ていたと思う。もちろんそれでも時間が全然足りないと感じていて、もっとここを詰めておきたい、もっとこういう練習に時間を割きたかったとか、後悔みたいなものも少なからずあるのだけれど、この秋の大会前準備という段階では我々指導者スタッフに出来ることはここまでだ。あとは選手達に託すしかない。秋季大会中も成長しながら、2020年以来の秋の関東大会の舞台へ連れて行ってもらうことを信じて。

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