2023年8月16日(水)

 

 練習 @和田堀グラウンド

 

 秋季東東京支部大会1回戦の相手は足立シニアさんに決まった。江東シニアさんがメイングラウンドとして使用している若洲グラウンドの第一試合で行われる。時間は10時半からである。土日は猛暑日予報となっている。一番熱い時間帯の試合になる。暑さの中の体力勝負的な試合展開が予想される。この日も軽めの練習にして切り上げた。

 

 足立シニアの中川監督さんにはいつも大変お世話になっている。オープン戦の相手をして頂くこともしばしばあるし、先日は夏季関東大会抽選会会場でお声をかけて下さった。そうやって仲良くさせて頂いているチームと勝ち負けになるのは嫌なところもあるが、勝負の世界だからとことん勝ちに拘って戦いたいと思う。

 

 いよいよ始まる秋季大会に向けて背番号を配布した。25人ベンチ入り出来るルールで、我がチームの部員は1~2年併せて丁度25名。だから全員ベンチ入りさせることが可能だ。しかしこの度はそうしなかった。とりあえず1回戦は19名でスタートすることとした。その理由の根底にあるのは、「ポジションや背番号は監督に与えられるモノでは無くて、自ら勝ち取るモノ、奪い取るモノ」という私の背番号に対する考え方だ。それを常々子供達にも話している。私はどうしても「情」が先行してしまう人間だが、それでもいま背番号を渡してしまっては「与えることになってしまう」と感じる選手には、渡さないという決断をした。身を引き裂かれる想いだが、チームが勝利する為、そしてベンチ入りする選手もしない選手も全ての選手の成長を願っての決断である。

 

 私と特に工藤コーチは毎週毎週子供達の様子をよく見ている。朝挨拶しに来た時の表情や声のトーン、活動前準備や後片付けの際の動き、体操やウォーミングアップへの取り組み方と身体の動き、トレーニング時の型(カタ)、走っている姿、こちらが話した時の受け答えなど、野球の技能も勿論だが、それに加えて「野球」とそして「勝利」というチーム目標に向けどれだけチームに貢献することに対して真剣であるか、そして日々成長しているかどうかなどを見極めている。

 

 この度も工藤コーチとは何度も議論を重ねた。ラインでも電話でもそして直接会ってでも。やはり監督として「背番号を決める」という作業は一番やりたくない仕事の一つだ。一桁の背番号を貰った2年生9名の中でも、自分の希望する番号を貰えなかった選手もいることだろう。でも2年生は精神的に大人な子が多いから、「今現在チームが勝つ為には自分がこの役割を果たすしかない」と自分の欲を一時的に胸に閉い込んで、自己犠牲心を持ってチーム勝利に貢献しようとしている様子が伺える。そういう選手を見ると「申し訳ないな」という気持ちにもなる。でも逆にそういう個人の想いや周りの体裁を気にして背番号を決めるなどしたら、真剣に勝利を目指している選手達に失礼な行為にもなる。だからやっぱり「チームが一番勝ちやすいカタチ」と、そして「最終目標である夏の大会に向けて最もチームが成長していけるカタチというモノが何であるか?」ということが判断基準でなくてはならなかった。いつもそうである。そこは監督になってから7年、一度もブレていない。

 

 5年ほど前から大会中の選手の入れ替えが可能となっている。それまでは大会前に「登録証」を提出し、ベンチを外れた選手はその大会が終わるまで登録が不可となっていた。だから大会中に怪我をした選手もずっとベンチにい続けなければいけなかったし、元気な選手と交代することも出来なかった。我がチームはベンチ入り枠をまだ6枠残している。大会中にも選手の成長が見られた時にはすぐに背番号を渡してベンチ入りをさせてあげたいと想うし、外れたことを悔しいと思ってくれるなら、「野球に対する取り組み方や考え方を一度見直してくれたらな」と想っている。反対にベンチ入りした選手には責任がある。例え試合に出られなかったとしても役割は必ずある。それを学んでその役割を果たすことに一生懸命になって欲しいと願っている。

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