2023年8月27日(日)

 

 秋季東東京支部大会2回戦 対世田谷西シニア @東練馬シニアG 1対9●

 

 この度対戦した世田谷西シニアさんは、今夏のシニア日本選手権大会優勝。中学硬式野球日本一決定戦であるジャイアンツカップでも優勝した。まさに日本一のチームへの挑戦となった。

 

 結果は1対9の5回コールド負け。実力の違いをまざまざと見せつけられた。幸いなことに秋と春は敗者復活戦があるので、この大会の目標である「関東大会出場」への道が途絶えたわけではない。強豪揃いの東東京支部だが、また次戦に向けて出来る限り準備をして挑んでいきたい。

 

 試合前、試合後と、世田谷西シニアの吉田監督にここぞとばかりに質問攻めにした(笑)。日本一のチームの監督さんから学ぼうとしない手はない。強さには必ず秘密がある。組織運営やチーム強化方法の他、今年のジャイアンツカップで初めて導入された低反発バットの印象などについてもお話を伺った。どのお話を聞いても理に適っていると思えたし、取り入れられることは取り入れていきたいと思った。

 

 「世田谷西さんが強い理由」を、「良い選手が集まっているから」と言う人が多い。間違いなくそれもあると思うが、だとすると「良い選手が集まってくる組織にした世田谷西さんの勝利」ということになる。また、「良い選手が集まっているから」という理由だけなら、「我々指導者の役割って一体何なんだ?」と虚しくなってきてしまう。「スカウト活動が全てということか?私が毎日毎日我がチームの選手達のことを想って、これでもかと真剣に考えている日々は無駄ということか?」と。そんなことはない。絶対にない。私が20年このチームに携わってきた中で、私の真剣な想いに応えてくれた選手は数えきれないほどいる。

 

 吉田監督は「ウチが初めて日本一になった時は11人だった」「今年のジャイアンツカップに出場していた選手は160cm代の子が多かった」といったことを話されていた。選手の人数の少なさや身体の小ささなどを嘆いていつの間にか「出来ない理由」にしてしまうことが多い。「そうじゃないよ。指導者の考え方ひとつ、勉強ひとつで世界は変えられるよ」と言われているような気がした。

 

 よく肝に銘じなければならないと思ったと同時に、我がチームの選手達にももっと大きな夢を持って欲しいと思った。誰にでも可能性があるのだということを再確認出来たとも言える。私の中学生の卒業アルバムの寄せ書きに、数学の先生から書いてもらった印象的な言葉がある。

 

 「自分で自分に限界をつくらず可能性を追求せよ」

 

 試合会場から坂東グラウンドへ向かう途中、そして坂東グラウンドからの帰り道、バスを運転しながら世田谷西さんにコテンパンに叩きのめされた試合を振り返ってはため息が漏れた。「どうすればあのチームに勝てるようになるのか?もうどうしたらいいの?」とうなだれていた。でもこの言葉を久しぶりに思い出してまたフツフツと情熱が蘇ってきた。仙台育英の須江監督も「人生は敗者復活戦」と言っていたじゃないか。現在の中学生野球チーム日本最高峰のレベルを体感出来たこと、これを糧にしないでどうする。

 

 次戦は東板橋シニアさんに決まった。一つ上の学年の試合に出場していた選手が多く残っているようで田口監督も気合が入っている。かなり激アツなゲームになる気がしている。っていうか激アツなゲームが見たいっ!!魂込めて戦って、絶対に勝つ!!!!!!!!!!

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