2023年9月3日(日)
秋季東東京支部大会敗者復活2回戦 対東板橋シニア @練馬区営G 4対7●
短い秋となってしまった。昨秋から続く屈辱的な敗戦に雪辱を果たすべく5月下旬から一生懸命に活動してきたが、またしても苦杯をなめた。特に夏の関東大会敗退時には、「勝利に向けて何が足りないか?」ということを考え、その補いとプラスアルファを持って大会に入れるように練習とそしてオープン戦、合宿といったスケジュールを組んだ。記録的な猛暑となっている今夏、選手の体調も気遣いながらそれなりに練習を消化してきたつもりだ。オープン戦の対戦相手も私の中では「負けて構わないから」と、意識的に関東大会レベルの強豪チームと組んでレベルアップを図ってきた。試合を壊してしまうこともあったが、強豪チーム相手でも堂々と渡り合い、完璧とは言わないまでもそれなりの手応えを得て大会に入れたつもりだった。夏の暑さによる疲労への対応も含め、この大会3週目くらいにピークを持ってこれればというイメージをして、土曜日の半日練習の実施など今年はある程度計算通りスケジュールを消化してこれたという感覚も持っていた。
ただ不安視していたことはあった。投手の出来が今一つ読めなかったこと。その要因は制球が安定していないところにある。オープン戦を通じて四死球ばかりで試合を壊してしまうようなことは無かったが、何でもないところで突然ストレートの四球を与えたり、アウトになっていてもボール先行になっていて常にツー・ツーやツー・スリーといったフルカウントピッチングが続いていた。リズムが悪く球数も嵩む。だからいつも「今日は大丈夫かな?」と思いながらマウンドに送り出していた。
その不安視していたことがこの試合にはモロに出た。3投手を継投したが四死球は9。エラーは記録に残らないものも含めると5つにのぼった。併せて14。被安打はたったの3本だが、14本のヒットをタダで献上してしまっているのと同じこと。足すと17安打。よく7失点で済んだ方だ。これでは勝てるゲームも勝てるハズがない。そういうことが無いように、守備の基礎練習にかなりの時間を割いた。フリー打撃も4箇所打撃から2ヶ所打撃に変更し、打球をより多く処理する機会をつくった。打撃練習をしながら守備練習に重きを置くようにしたのだ。守りのミスを出来る限り減らすことを目標にこの夏過ごしてきたのに、結局守りのミスで負けた。まだまだ練習量が足りていないということか…。
これだけ勝てない時期が続いているのは私の指導者人生の中で初めてかも知れない。運にも見放され負のスパイラルから抜け出せない感覚がある。ゲームの流れを変えるのは見逃し三振、ダブルプレー、そして牽制死、この三つだと思っている。東板橋さんの攻撃中、バント空振りでセカンドランナーが飛び出しキャッチャーからの送球でアウトにした場面があった。「これでウチに流れが来る」と思ったら、リフレッシュタイムを挟まれ勢いを削がれてしまった。その他にも「何かツキが来ないな…」と感じてしまう瞬間が幾度となくあった。もちろん運も実力のうちだし、それを呼び寄せるのは普段の取り組む姿勢であったり日々の生活に寄るもの。大谷翔平選手が毎日常人では考えられないほどの努力を重ねているのに加え、ゴミを拾って徳を積んでいるのは良い例だ。だから私達の毎日は勝者にふさわしくない毎日だったと言える。って言うかそう考えるしかない。この夏の子供達、特に2年生達の頑張りを見たらそんな風に言うのは酷な気もするが、この現実をしっかりと受け止めまた前を向いて頑張ってくれる子達だと信じているから、また春・夏の目標に向けて一緒に頑張っていきたいと思う。
9月6日(水)に「第28回東京和泉シニア応援ゴルフコンペ」を開催した。我がチームの会長がアマチュアゴルフ界のレジェンド的な人の為、会長を慕って毎年80人くらいの人が集まってくれる。私の父にあたる会長が若い頃は、日本アマでベスト8になりアマチュアとして日本オープンに2度出場。その後も2000年、2001年の日本シニアで2年連続2位。2010年の日本ミッドシニアでは優勝を果たし日本一。2014年の関東ミッドシニアでは史上初のエイジシュート達成での優勝を果たすなど、数々の功績を残してきた。私が学生の頃は会長がゴルフで最も強かった時期ということもあった為、私の野球なんてほとんど見てもらったことが無い(笑)。
そんな会長が毎年コンペを開催するのは、ゴルフを通じて懇親を深めると同時に、東京和泉シニアの活動運営費を募る為だ。参加者からコンペ費を頂きその半分をコンペのパーティー費や商品代に、そしてもう半分を我がチームの活動運営費に充てている。ここ10年くらいは私も毎年参加し、その準備やパーティー時の司会など会長の手伝いをしている。コンペを始めた頃は100人以上の方が集まってくれていたようだが、最近は会長が歳を重ねた(現79歳。だけど今年も78のスコアでラウンドしてた。もうほとんど妖怪…。)こともあり、参加者は段々減ってきてしまっている。それでもまだ80人の方が集まってくれて、またゴルフに参加はしなくとも協賛品を出して下さる方もいて、そんな我がチームに協力・賛同してくれている方達の為にも、もっと頑張らないといけないなと改めて感じた。
昨年、一昨年に続き今年も長い冬になる。いい加減に心が折れそうだ。でも時間は待ってくれない。季節はあっという間に過ぎていく。落ち込んでいても何の解決にもならない。過去はもう変えられない。未来を明るくする為、選手達を輝かせてあげるにはどうしたら良いのか、それを考える時間にする方がよっぽど意味がある。もう春・夏の戦いは始まっている。