2023年10月29日(日)
オープン戦 対江戸川中央シニア 3対7 ● @坂東グラウンド
江戸川中央シニアさんとの初めてのオープン戦。東東京支部大会では何度も対戦し、屋代監督さんにはその度色々お話をお聞かせ頂いているが、この度は我がチームのホームグラウンドに足を運んで頂けるということで楽しみにしていた。何度も全国大会に出場し全国制覇経験もある東東京支部の超名門チームだから、その強さの秘訣を学ぶ絶好の機会と捉えていた。そしてこの一度切りになること無く、今後も定期的にオープン戦をして頂けるように、少しでも良い印象を持って頂いて欲しかった。週明けから何度天気予報を確認したことか。ずっと晴れの予報だったので、先週の成田シニアさんの時と同様、絶好のグラウンドコンディションでお迎え出来ると思っていた。「あぁ、こんないいグラウンドで野球が目一杯出来るんだったら、たまに東京和泉さんとオープン戦するのも悪くないな」って思ってもらえるかも知れないな…、前日の夜はそんなことを想いながら床についた。
しかし起床して窓の外を見ると雨が降っている。いつも通りヤフー天気とウェザーニュースを確認すると8時頃まで雨が降ることとなっていた。ちょっと嫌な予感はしたが、「むしろ水を撒かなくて済むし丁度良い土の状態で試合が出来るかも知れない」とまで思った。ところが坂東へ向かうバスを運転していても一向に雨が弱まらない。到着してグラウンドをいち早く確認したがその時はまだ水たまりなど一つも無く、「雨さえあがれば問題なく試合は出来るな」と思った。ところが時間が進むにつれて天気予報が変わっていった。8時にやむハズが9時にそして10時、一時は14時までなんて予報まで出てしまった。ほどなくして江戸川中央さんも到着したが、雨があがるまで待機して頂くことにした。
結局雨があがったのは10時半。おそらく夜中の3時頃から降り続いた雨の影響でグラウンドは水たまりだらけ。すぐに水抜きしてレイキをかけ乾かすことにした。倉庫にストックしていた砂にプラスして、さらにホームセンターで砂を購入しグラウンドに撒いて乾くのを待った。しかし陽が出ないから13時を過ぎても乾いてくれない。「怪我が起きてもいけないし、内野を使うのは諦めて合同練習にでも切り替えようか?」そんなことも頭の中をよぎった。「最高のグラウンド状態で最高の相手とゲームをする」と、私が勝手に思い描いていたイメージは完全に崩れ去った。
でも和泉のお父さん方に加え江戸川中央さんのお父さん方もグラウンド整備に協力して下さったお陰で、14時から何とか1試合だけゲームが出来た。6回に我がチームの守備の乱れもあってゲームが壊れてしまったが、終盤まで1点を争う好ゲームになって選手達も良い経験が出来たと思う。また試合後に屋代監督さんと山本コーチが温かい言葉を下さった。「ここまでゲームが出来るようにグラウンド整備などして頂いてありがとうございました。こういった雨の後のグラウンド状態で試合をする経験はなかなか出来るものじゃないので、良い経験をさせて頂きました」と。
1日通して感じたこと。当たり前なんだけど「えどちゅうの選手もやっぱり同じ中学生だな」ということ。雨が止むまでの待機中に駐車スペースの屋根の下でトレーニングしていた様子、「早く野球してぇ~」って言ってた表情、試合後に挨拶で並んだ時の選手達の様子、どれをとっても普通の中学生。どうしても我々は世田谷西さんとか、東練馬さんとか、江戸川中央さんて聞くと、何かとてつもない集団と対峙するような、勝手に相手を強敵にしてしまうというか、意識し過ぎてしまうところがある。この度のオープン戦でも、先週までならスイングしにいっていたのに振りにいけていない選手の様子がみてとれたり、どこか余所行きの野球になってしまっている子もいたように思う。でもベンチから見たらウチの2年生は全然江戸川中央さんの選手に負けていないし、6回に我がチームの守備が先に乱れたとはいえ、江戸川中央さんも最終回はドタバタした感じもあった。だから「試合前のメンタリティーで同じ土俵に立てているかどうかということが如何に大事か」ということを思い知らされた気がする。これが分かっただけでもこの度オープン戦して頂いたことに価値がある。
もう1つ、試合後の屋代監督さんの言葉で印象的だったのが「野球を教えてあげたい」だった。「よく野球を通じて人間修行とか言うけど、人間修行するなら出家した方がいい。子供達は野球しに来ているんだから、スポーツやってるんだから、それを教えてあげればそれでいいんじゃないかな」って仰ってた。何か意外だった。江戸川中央さんてきっと厳しいんだろうなって勝手にイメージしていた。もちろん厳しい練習を積んでいるのだろうけど、野球だけじゃなくて人間教育的な部分でも厳しくご指導されている印象を持っていた。でもそうじゃなかった。そこに江戸川中央さんの強い理由が見えた気がした。この度のオープン戦でも江戸川中央シニアさんの選手達は失敗を恐れずノビノビと思い切ってプレーしているように見えた。そう見えたのは屋代監督が選手達がストレスなくプレー出来る環境をつくってあげられているからなんだと思った。
私がプレイヤーだったころから感じていた野球に対する想い…、何でこんなにギスギスしながら野球しなければならないのか?スポーツなのに楽しくやってはいけないのか?厳しくやらなければいけない理由はどこにあるのか?「楽しく、ただ一生懸命にやって強くなる、勝利を目指す」それではダメなのか?過去を振り返れば私自身も反省することは沢山あるけれど、いま私が目指している野球が間違いじゃないかもって思えて何だか嬉しかった。
江戸川中央シニアの皆様、また是非オープン戦よろしくお願い致します。