2023年12月16日(土) オープン戦 対新座東シニア @新座市営球場

 2023年12月17日(日) 卒団式 @三菱重工East野球部G

 

 今週末は土曜日にオープン戦を組んだ。土曜日は登校日の選手もいるからオープン戦を組むのは難しいのだけれど、新座東シニアさんから「新座市運動公園野球場を取得出来たので、オープン戦いかがですか?」とお誘い頂いたのだ。本格的な球場でプレー出来ることは選手にとって幸せなことだし、比較的登校日の選手が少なかったこともあってお受けすることにした。

 

 そしてこの度のオープン戦に3人の小学生が体験に来てくれた。1人は午前中に帰るということだったので2年生の試合に起用したが立派にプレーしていた。残念ながら私は、午後に関東連盟所属のおよそ200チームの監督が集まる「監督勉強会」に出席しなければならなかった為、午後の試合を見ることが出来なかった。そのため残り2人のプレーを直接見てあげられなかったのは申し訳なかった。ただコーチからの報告では午後の試合に出場した2人も「能力の高い選手だった」とのこと。みんな我がチームに入団して欲しいなぁ~。

 

 日曜日は25期生の卒団式を、例年通り三菱重工Eastさんのグラウンドをお借りして開催した。午前中は在団生対卒団生のお別れ紅白を実施。昼食をとってから午後一で1時間くらいの式を滞りなく迎えられたのは、高岡姉さんをはじめとしたご父兄の皆さんが周到に準備を進めてきてくれたお陰だ。

 

 夜は卒団生とそして卒団生のご父兄の皆様から謝恩会にお招き頂いた。卒団生とご父兄の方々がそれぞれの想いを述べられ、そして東京和泉シニアでの3年間を凝縮した自作の動画が披露された。その中には一足先に高校野球の舞台で活躍している先輩達からのメッセージも添えられていた。沢山の思い出が蘇り、またグッと大人っぽくなった24期生、23期生などの顔を見てもう涙腺崩壊(笑)。

 

 土曜日の監督勉強会で東大野球部出身の弁護士である溝内先生の講演を聞いたのだが、そこで溝内先生はご自身の後悔を語っていた。自分の息子を甲子園やその先の六大学、そしてプロ野球といったところを夢見ていけるような野球人生を歩んでほしいと願い、小学生チームに入団させたところ、すぐに辞めてしまったらしくその後野球嫌いになってしまったそうだ。自分の想いを子供に押し付けてしまったことを後悔しているといったようなお話しだった。また、「自分が愛してやまないスポーツを嫌いにさせてしまった。大人一人が一人ずつ野球嫌いな子供を生み出してしまったら、その数は膨らみ野球人口減少に拍車をかけてしまう」とも話されていた。

 

 私も中学生に野球の楽しさを伝えたい。野球を好きになってもらいたい。いつもそう思っている。それが私のこの活動での一番の願い。やっぱり我がチームに入団してきてくれた選手に途中退団されると一番胸が痛む。その理由は様々だが、「私が野球を嫌いにさせてしまったのではないか」と辛い気持ちになる。活動運営において都度都度決断を迫られるのが監督業だ。その時の判断基準はいつも「子供達にとって何が一番幸せか」である。もちろんこの活動には親御さん達のご協力が不可欠で、その負担を考えない時は無い。朝早くからの活動になれば「お母さん方がお弁当を用意するのはきっと大変だろうな」といつも思う。でも親御さんへの気遣いの方が勝ってしまってはいけないとも思っている。あくまで優先されるべきは「中学生が野球をやるのに一番幸せな活動は何なのか」である。「子供の為に大人が泥を食う」というのが私の基本的な考え方だ。でも決定した活動内容の理由をその度に全員に説明することなんて出来ないから、私の想いが間違って伝わっていたり、疑問を抱かせてしまうことは多々あるのだと思う。

 

 でも大橋父が謝恩会中の挨拶で、「息子の野球が好きという気持ちを大きくしてくれて、ありがとうございました」と話して下さった。その言葉は本当に嬉しかった。何か少し報われた気がした。25期生にはなかなか勝たせてあげられなかったし、目に見える成果を残させてあげられず監督として不甲斐ない気持ちでいっぱいだった。勝利という結果でしか肯定されない世界でもあるから、あっという間に駆け抜けていく3年間で、私は25期生たちに一体何を残せているのだろう?と不安に苛まれ、自分のやっていることは本当にこれで良いのか?と葛藤する毎日だった。それは今も変わらない。だから大橋父の言葉には救われた。自分のやっていることも少しは中学生の力になっている、野球界の力になっている、僅かながら社会貢献が出来ているのかも知れない、そう思えた。

 

 25期生の皆様、東京和泉シニアでの活動お疲れ様でした。数ある野球チームの中から我がチームを選んで下さってありがとうございました。ご父兄の皆様には卒団式の日まで多大なご協力を賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。皆さまのお陰で東京和泉シニアが今日も活動出来ています。皆さまが東京和泉シニアのOBであることを誇れるチームに出来るように、そして皆様がいつでも戻って来られる場所を守れるように、今後も努力を惜しまず一生懸命に活動して参ります。25期生が次のステージで輝くことを心より願い、応援しております。この度はご卒団おめでとうございます。

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