2024年1月4日(木) 初詣 @大宮八幡宮
2024年1月6日(土) 練習 @秋ヶ瀬グラウンド
2024年1月7日(日) 練習 @坂東グラウンド
2024年1月8日(月) オープン戦 対東京日野シニア 17対4 〇 @小戸沢G
新年明けましておめでとうございます。今年も「監督の日記」に向かうことで、練習や試合を振り返り、「もっと良い活動は出来ないか?」と考える時間をつくっていければと思う。
2024年1月4日(木)。今年も昨年と同じ日取りで、大宮八幡宮への初詣から活動をスタートさせた。「地元民」として私はこの参道を何度歩いただろうか?初詣、七五三、秋祭り…、私の幼い頃の写真には、母親と手を繋いでこの参道を歩いているモノが多い。今年4月で43歳になるが、節目節目にはどうしてもここに来たくなる。ここ2年勝てていないことが続いて迷走している私。私の野球人生でこんなにも勝てない時間が続いているのも初めての経験で、どうしたら良いかも分からなくなった。「神にもすがる思い」とはまさにこのことで、一昨年は本厄、そして昨年は後厄、今年は厄を抜けた年として心機一転、私の運気を変えるべくお賽銭を投げ入れた。
6日(土)からはグラウンドに出て本格的な練習をスタート。「お正月中もしっかりと練習してきたな」、「何もせずのんびり過ごしていたな」、選手たちの表情はそれぞれだが、20年も中学生を見てきたお陰で何となくそういうことが読み取れるようになった。12月は体験会や卒団式、納会、OB戦といったイベント続きでしっかりと練習に時間を費やして来れなかった。東東京支部代表として台湾遠征に行っていた選手5人に疲れが見られ、体調不良で欠席のためポジションが空いたというのもあるが、初日の投内連携やシートノックの様子は絶望的だった(泣)。一番恐ろしいのはプレーしている本人達が「絶望的状況」ということを理解していないように見えることだ。ミスが起きても流してしまう。指摘することも無ければポジティブな声掛けをするわけでもない。春季大会がもうあと1ヶ月後に迫っているというのに危機感は無いのだろうか?
「負け癖」とはある意味こういうことで、いつの間にか勝つことへの執着が薄れていくから、練習も目標や目的の為に動くのではなくて、与えられたメニューをただ消化するだけになりがちだ。大事なのは「この練習をして勝つんだ、この練習が絶対に勝利に繋がる」と想って、信じて取り組むこと。成功を信じる力、「成信力(せいしんりょく)」を誰よりも持ち合わせていたのが今年の夏の甲子園を制した慶應義塾高校野球部だ。ただ消化するだけの前者と目的意識を持って取り組む後者とでは、同じ練習をして同じ時間を過ごしたとしてもどちらが効果的かと言えば一目瞭然。わざわざ休みの日に早起きして寒いなか秋ヶ瀬や坂東まで来て、どうせ同じ時間を過ごすんだったら後者であって欲しいというのが私の願いだし、ハッキリ言って前者を選ぶ意味が分からない。その日々の前者と後者の違いがハッキリと現れたのが、東京日野シニアさんとのオープン戦での内容だったと思う。
この度、今村父のお知り合いを通じて初めてオープン戦をさせて頂く運びとなった。新年早々に受け入れて下さった山田監督さんには感謝の気持ちでいっぱいだ。広島の崇徳高校から亜細亜大学、そしてNTT関東、NTT東日本と社会人野球でも活躍され、全日本野球協会公認野球指導者U12・U15の資格もお持ちであられる山田監督さんから、何かを学べないかという思いだった。また「負け癖」から脱する為、年が変わったことを良い契機にして勝利により拘ってオープン戦に挑む覚悟だった。結果一昨年、昨年と西東京で躍進を続ける東京日野シニアさんを相手に17対4と大差で勝利することが出来たわけだが、決して喜んでいられる内容では無かった。初回のマヒロの瞬時の好判断によるバックホームや、ショーヤンのファインプレー、久々に打線が繋がったことなど随所に良いプレーも見られ、勝利に値するところも確かにあったのだが、それとは対象的なレベルの低いミスも散見された。前述の日々を過ごす意識レベルの差が現れた部分だ。
やはりしっかりと目的意識を持っている選手は日々の生活態度にも現れる。ライフサイクルが確立されて学校の成績も良くなる。過去には「学校の成績が悪いから一時的に休部します」と言ってきた選手や親御さんもいたが、そんなのはからきし的外れ。そんなことで成績なんて上がるハズがない。成績が悪いのは勉強をしていないからで、努力しようとする意志が無いからである。そんな人間が野球を休んだところで今度は遊ぶ時間にするに決まっている。そもそも「学校の成績が悪いから一時的に休部します」とはつまり、成績が悪くなった原因を野球のせいにしているのと同じこと。置かれた環境のせいにして自分自身にベクトルを向けていない。これには野球でも同じことが言える。「テスト勉強や宿題があるから野球の練習が疎かになった」はただの言い訳である。「俺は甲子園に出たい。だからあの強豪校に体育推薦で入学したい。その為にはもっともっと野球のパフォーマンスをあげなくちゃ」とか、「俺は東大の野球部に入って神宮球場の地に立つ。だから絶対に合格する為に勉強する」とか、そういう目的意識を持って取り組んでいる選手が野球のパフォーマンスも学校の成績も比例して伸びていく。それが私が20年で300人近く見てきた中学生の姿だし、それは今も昔も変わっていない。
目標や目的はその人を動かす原動力だから、だからいつも新チームのスタートや、大きな大会が終了した後には長い時間をかけてミーティングを行い、選手達自身で決めさせている。目標は何?その目的は?じゃあそれを達成する為には自分はどんなことで貢献をするの?その為にはどんな毎日を送れば良いの?これがグレーになっている選手に明るい未来は無い。ノホホンと過ごしていても良い結果は向こうからやってきてくれない。自ら掴み取りにいかないと。夢は叶えるものだから。
何はともあれこの度、無事に新年のスタートを切れて良かった。1月1日には能登半島地震が発生し、翌2日には羽田空港で航空機衝突事故が発生。2日の事故に関しては台湾遠征に行っていた5名がちょうど帰国した時で大きな影響を受けた。羽田空港に着陸出来ず関西空港に飛ばされてホテルのロビーで一夜を過ごし、翌日に高速バスにて帰京することとなった。3日にはJR山手線内で殺傷事件が発生。女が刃物で乗客を切りつけ男性4人が怪我をした。2024年の幕開けは何とも悲しいニュースの連続となった。そんな中でも数名の体調不良者がいて活動を欠席せざるを得ない者がいたものの、4日の初詣と6日からの3連休は昨年と変わらない活動をすることが出来た。今年も野球が出来ることが当たり前ではないということを胸に、1年間楽しく、そして勝負に拘って活動していきたいと思う。