2024年1月14日(日)
オープン戦及び体験練習会 @埼玉栄高校女子野球部G
この度、1月14日(日)は体験練習会を予定していたが急遽坂東グラウンドが使用不可になった。坂東グラウンドは工場敷地内に位置するのだが工場内でシステムエラーが発生し、13日(土)、14日(日)でメンテナンス工事を行うとのことで全面立入禁止となってしまったのだ。2ヶ月前から選手達の母校訪問をはじめ、私も澁谷さんと共に体験会案内のビラ配りに歩いた。ご父兄にも後輩達の体験会誘致に協力して頂いた。年末には大掃除をして整理整頓を行い、また先週には凍結防止剤を撒いて丁寧にグラウンド整備をし、万全の状態で体験生を迎え入れる準備を整えていた。綿密に計画を立てていたが直前にひっくり返されてしまった。もちろん誰が悪いという訳でもなく、私自身の力でコントロール出来ることではないことも分かっている。だけど沢山の人に力を借りて準備してきたことだから、この組織のリーダーである私としては皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。こんなことは10年坂東グラウンドを使用していて初めての経験だったので、一瞬「神様とは何て意地悪で、世の中とは何と理不尽なものなのか」と打ちひしがれたが、落胆している暇はなかった。坂東グラウンド使用不可の連絡を頂いたのは9日(火)。残り4日間で日曜日の活動場所を確保しないといけない。体験会への申し込みも既に20名以上頂いていたし、もともと硬式を使用出来るグラウンドが都内に少ない為に活動場所を見つけるのは至難の業。高校、大学、社会人と知り合いに片っ端から電話をかけた。シニアやボーイズ、ヤングリーグのチームにもオープン戦の依頼をした。
幸い石原副会長のお陰で、埼玉栄高校女子野球部さんとオープン戦2試合をさせて頂くこととなり、また隣のサブグラウンドもお借りすることで、中学生の野球をする場所と体験生の迎え入れが可能となった。体験生とそのご父兄の皆様には、突然の活動場所変更になったにも関わらず我がチームの活動に体験参加して下さったこと、心より感謝感謝である。
また土曜日には別に4名の選手とご父兄が秋ヶ瀬の活動に体験に来て下さった。私が小学生の時にもプレーした塚山球場を訪問した際にたまたま試合をしていたので観戦し、試合後に図々しくもご挨拶と体験会の誘致をさせて頂いたチームの選手達だった。小雨が降っていて寒い日だったけれど、お時間をつくってくれた監督さんと、ちゃんと話しを聞いてくれた選手達が印象的だった。そんな人達がこの度我がチームの活動に参加してくれて嬉しかった。みんな和泉に入って来てくれないかなぁ~。
14日(日)の朝。選手達に話しをした。「急遽活動場所、内容が変更になったけれど、坂東グラウンドで活動していた場合よりも良い1日にしよう」と。きっとこの不測の事態にも意味がある。野球も同じで思った通り、想定していた通りにことは進まない。上手くいかない時にどういう行動をするか?ということが人間力だと思う。事実、試合内容は凡ミスの連続で、現チーム状況をより厳しく捉えなければならない現実を知ることが出来た。これは埼玉栄高校女子野球部さんと試合をさせて頂いたお陰であって、坂東グラウンドで練習だけしていたら気付けなかったことだと思う。またシニアやボーイズといった中学硬式野球クラブチームは、こういった高校の施設をお借りして活動することもよくあることなので、私は体験生にとっても良い経験をさせてあげることが出来たと思っている。
埼玉栄高校さんのグラウンドでの活動後、夕方から日本通運野球部のグラウンドである「NIPPON EXPRESS浦和ボールパーク」にお邪魔した。今年4月で32歳を迎える9期生OBである木南了が、今もなお現役選手、レギュラー捕手として在籍しており、現在中学2年生で我がチームの捕手を勤める2人に指導してもらう為だ。昨年11月末頃から木南とラインを通じて年末年始のオフシーズンにそういう機会をつくってもらえないか?と打診し続けていた。この度は忙しい中で時間をつくってくれて、こちらも本当に有難かった。約1時間半強、木南の指導をずっと聞いていたが、私もとても勉強になった。やはり超一流とは凡事徹底、小さなこと、当たり前のことの積み重ねなのだと改めて思わされた。単純な、地味な練習を如何に意識高く、そして粘り強く継続していけるか。「同じ練習をやるのでも意識レベルの差で練習レベルに圧倒的な差が生まれる」と話していたが、一流選手はみな同じようなことを口にする。突然上手くなるような近道は無い。
あとは目の前に起こる物事に惑わされないというか、一喜一憂し過ぎないというか、ブレない芯の強さが必要なのだと感じた。印象的だったのは「自分から崩れないキャッチャーが強い」という言葉。例えば盗塁をされた時に「刺したい」という気持ちで焦って自分のスローイングの型を崩して送球が乱れる選手が圧倒的に多いということ。「やることやっていればあの周東選手だってアウトになるのに、外的要因で自分から崩れてしまう」と話していた。言われてみれば「確かに」と納得することばかりだし、決して難しいことを言っている訳ではない。でもそこが何とも木南らしい。根本は中学生の時と変わらない。野球大好き少年がそのまま大人になった感じだ。
いや~、この一週間はくたびれた(笑)。坂東グラウンド使用不可で他の活動場所を探すことにも苦労したし、体験会にお申込み頂いた皆様にも出来る限り中学硬式野球を体験させてあげたい、何かを持って帰ってもらいたいと考えた。土曜日は夕方から仕事関係の安全祈願という年始行事で早退し、直会にも参加して遅くまで飲むこととなった。日曜日は朝6時過ぎに家を出て浦和から家に帰って来たのは20時半過ぎ…。今日の仕事には力が入らん(笑)。こんなことしてたらまたカミさんに怒られそうだ(泣)。仕事も頑張ろ(汗)。そして今週末も和泉の活動頑張ろっ!!木南が小さなことを粘り強く積み重ねていくことの大切さを教えてくれたから。