2024年1月21日(日)
ミーティング @セシオン杉並
21日(日)は神奈川綾瀬シニアさんとのオープン戦を予定していた。昨年、一昨年とこの1月第3週日曜日に神奈川綾瀬さんとオープン戦をさせて頂いていたので、今年で3年連続となるところだったのだが、残念ながら雨のため中止となった。来週末はオーシャン杯があるし、2月18日から始まる春の大会に向けても貴重な実戦練習の機会が失われたのは正直痛かった。土曜日の夕方には日曜の雨は午後に止む予報に変わったので、少しでもボールを使った練習をする為に午後から坂東グラウンドへ行くことも考えたが、現チーム状況を踏まえ「ミーティング」という時間を作る方がチームとしてプラスになると思った。
今回のミーティングの目的は、現26期生チームが新チームを始動させてからこれまでの戦いを振り返り、現在地の確認と「目標・目的」を見直してその覚悟を問うことだった。新チームが始動した時、同じように施設を借りてミーティングを行い1年の目標と目的を設定した。グループ討議を行ってそれぞれに発表させ、その中で出た意見をまとめて最終決定した。私はそれを選手達に任せたが、内容を聞いて「足元を見つめた悪い目標ではない」と思うと同時に、正直物足りなさも感じていた。しかしそれを私が上から「そうじゃない、目標はこうしよう」などと意見してしまったらそれは選手達の目標でなくなってしまう。一旦は認めてどれだけの結果を持ってくるか様子を見る判断を下した。
目標を設定して8ヶ月くらいが経過したが、今のところ満足のいく結果を得られたかと言うとそうではない。最終的に夏の大会を目標にしているから、その結果が出てからじゃないとそれまでの活動を評価出来ないというのが真実ではあるが、選手達から「目標を達成しよう」とする情熱を感じないことに不安を感じ続けている。情熱が湧いてこないということはつまり、その目標は「自分達のなりたい姿ではない」ということだ。「このままではいけない」と思ってとうとう腰を上げたという感じ。だから坂東に行くよりミーティングをした方がチームにとってプラスになると思ったのだ。
最近の東京和泉シニアの選手達の特徴というか、たまたまそういう選手達が集まっているのかも知れないが、優等生っぽい子が多い。つい10年前くらいまではもっとヤンチャな子が多かった印象だ。それはもしかするとウチのチームだけじゃなくて他のチームもそうなのかも知れない。社会は過去の失敗や犯罪などから次々に新たなルールや法律がつくられていく。きっと私が中学生の時に育った時代よりも、圧倒的に「あれやっちゃダメ、これやっちゃダメ」が多くなっているハズだ。その中で育つからもともとヤンチャな中学生にもなれない時代とも考えられる。
だから目標も「優等生」なものだった。自分達の足元を冷静に見つめ、「俺たちはこれくらいだろう」と設定した目標に感じる。一見「優秀な答え」のようにも感じるが、逆の見方をすると自分達が成し遂げたいことではなくて、体裁を保ったモノに過ぎないとも言い換えられる。大きな目標を掲げると最初は世間からバカにされる。さらに、他人のみならず「そんなこと出来るわけない」といつの間にかつくられた自分の中の「常識の枠」が訴えかけてくる。中学生なのだからもっともっと大きな夢を描いて良いハズなのに、初めから困難を避ける道を選んでしまう。成功は沢山の困難、苦難、災難を乗り越えた先にしかない。それなのに「難」の「無」い「無難」な道を選んでしまう。誰にもバカにされず、でも達成出来なかったとしても失うものはなく、達成出来たとすればそれはそれで喜べるような、妥当なところにただ「目標」というモノを置いているだけ。だから情熱が湧かない。私にはそう感じる。
やっぱり「失敗しないように、失敗しないように」と、物凄く失敗を恐れて行動している。中学生なんだから出来なくて良いのに、沢山失敗して良いのに。大人に怒られないように、恥をかかないように、そんな思考のように感じてならない。チャレンジして、失敗したら間違いを直せば良い。それを繰り返すから人は成長していける。それなのに失敗を恐れるから結局チャレンジしていない。故に成長も無い。
みんな「プロ野球選手になりたい」と思わないのかなぁ~。「大谷翔平選手みたいになりたい」って思わないのかなぁ~。そういうことを口にしたら、「なれるわけないでしょ!もっと現実を見なさい!」とか言われちゃうのだろうか…?だとしたらそんな世界つまらないなぁ~。みんな何の為に野球やってんだろ?プレイヤーでいる間はプロ野球選手目指すでしょ、普通(笑)。目指して悪いことなんて1つもない。そりゃあ大変だよ。並大抵の努力では叶いっこない。一握りの存在になるなんて万に1つだよ。でも誰も無理なんて言っていなくて、自分に限界つくっちゃってるのは結局自分。私自身に言い聞かせていることでもあるのだけどね(笑)。でも少なくとも中学生の頃はまだまだプロ野球選手を夢見てたよなぁ~。大学生の時に挫折しちゃったけど…。
私は東京和泉シニアのコーチになった時からずっと思い描いている。ジャイアンツカップに出場して、東京ドームのベンチに入って、東京ドームのホームベースからノックを打って、それをスタンドから沢山の人に応援される。特に会長と父母会長には見てもらいたいなって思ってる。私はもう東京ドームで選手としてプレーすることは出来ないだろうし、選手達に連れて行ってもらわない限り実現しないことだ。だからお願いっ!!私を神宮球場や東京ドームに連れてって!!やれるよやれる。全然出来る。みんなが「やろう」と思っていないだけ。他人の評価を気にしたり、立ちはだかるだろう困難が大きくなることから逃げているだけ。って言うか行きたくない?夏の全日本選手権とか観に行ってるんじゃないの?あそこに立つのは自分とは違う世界の人間か?同じ中学生じゃない?そういう夢持って、それに向かって努力して、情熱持って毎日を過ごした方が絶対楽しいと思うけどな。パッションですよパッション!!