2024年12月15日(日)
OB戦 @三菱重工East G
今年はOB戦の日取りを例年より1週早めた。理由はグラウンド。今年は例年お借りしているいくつかの社会人チーム様のグラウンドが工事他で軒並み使用不可となり、唯一お借り出来たのが三菱重工Eastさんのみ。今年の都市対抗優勝チームのグラウンドをお借りするとは贅沢極まりないことなのだが、お陰で沢山のOBをお迎え出来たことは本当に嬉しく思う。
OB戦を毎年社会人チーム様のグラウンドをお借りして開催しているのには理由がある。OB達をお迎えするのにはそれなりのグラウンドを準備しないと失礼にあたると思っていることもあるが、そもそも広さが無いと危険極まりない。今年もホームランが2本飛び出したが、それだけではなくファールボールの飛距離も中学生のそれとは比べ物にならない。ボールがグラウンドの外に出ないようなつくりであること、万が一外に出たとしても第三者への直撃の不安が無いこと、これは絶対条件になる。さらにこの年末の時期に開催ということで、大抵のグラウンドは霜が降りてしまって使用不可となってしまうことがある。OB達に遠くまで足を運んでもらっておきながら、グラウンド使用不可となってしまっては申し訳が立たな過ぎる。社会人チーム様が持っているグラウンドには管理人さんがいて、毎日その道のプロが整備しているので、例え霜が降りたとしてもそんなに大きなダメージにならない。使用不可となることはまず無い。「贅沢」と思われるかも知れないが、そんな理由から毎年社会人チーム様にお願いをしている。
今年はコーチ陣も含めて23人のOBが集まった。さらに来週卒団式を迎える中学3年生が8名加わり、31名で2試合を行うことが出来た。
12期生の佐藤タカキには多分、彼が卒団して以来会った。およそ15年ぶりくらいだろうか。東京和泉シニアではレギュラーじゃなかったけど、卒団間際になって伸びてきた選手。「高校野球ではきっと活躍するだろうな」と思っていた。「東京和泉のお陰で高校では5本のホームラン打てました」って話してくれた。現在は消防士を仕事にしているということだったが、やはりカラダが鍛えられている分この度のOB戦でのプレーも力強かった。右中間へあわやホームランという当たりの3塁打を放った時の飛距離、ベースランニングの走っている姿、3塁ベース上でのガッツポーズも含めて格好良くて、そして野球を楽しんでくれている様子が伺えて嬉しかった。
その学年一つ上、11期生の竹中成のホームランは圧巻だった。第1試合の初回に飛び出した先制ホームランだったので、きっと中学生は度肝抜かれたことだろう。彼が中学生の時、「プロ野球選手になりたい」と話していたことが印象的だった。「甲子園に行きたい」という子は多かったけど、「プロ野球選手になりたい」と言う子は意外と少ない。彼が中学1年生の時のバッテイング練習中、何気なくインコースをさばいて打ち返した姿に、類い稀なる才能を感じ取ったのが昨日のことのようだ。彼は東京和泉シニアを卒団後に岩倉高校へ進学し、大学でも野球を継続したのち独立リーガーになった。NPBではなかったもののプロ野球選手になったことは間違いない。そんな彼とこの度先発バッテリーを組めたのは何とも感慨深かった。教え子との対戦も楽しいが、ただのオッサンになった私のボールを受けてもらうこと、これもまた幸せな時間だった。
OB戦には私も毎年出場している。私はポジションがピッチャーなので、今年で43歳になったカラダではなかなかに厳しい(汗)。高校生や大学生、一番年上でも33歳と若いOB達を相手するのは怪我のリスクもあるので相当な緊張感がある。昨年に引き続き先発したのは、2イニング投げて交代すればサブグラウンドでの1・2年生の練習を見てあげられるし、万が一打ち込まれても後ろに控えるOB達が試合を作り直してくれると思っているからである。
でも今年も2イニングを投げて被安打1、3奪三振で無失点。まだまだ若者にも負けない(笑)。球数もまだ23球だったので「もう1回くらいいけるかな?」と思ったしむしろ投げたい気持ちの方が強かったのだけど、カラダへのダメージが怖くてやめておいた。事実、今日は身体中筋肉痛で歩くのもしんどい。もう1イニングいっていたらと思うとゾッとする。とはいえ心地良い痛み。カラダが許す限り来年も、そのまた次の年も登板したい。その為にまた日々のストレッチやトレーニングを今後も頑張って、プレー出来るカラダを維持していきたい。毎年来てくれるOB達、特に高校野球を終えて集まるその年の高校3年生との対戦は、3年という時を経て成長した彼等との「対話」みたいな時間で、私のこの活動における楽しみの一つだ。それを実現させられるかどうかは私次第なのだから、何年続けられるか分からないけれど、私自身への挑戦とも思ってチャレンジしていきたい。
そして何より、毎年OB戦が開催出来るようにチームを存続させていくこと。OB達が時々帰って来られる場所を守り続けていくこと。OB達が中学生の姿を見て「また明日から仕事頑張ろう」って思えるような、反対に現役中学生達はOB達の姿を見て「俺もあんな風になりたいな」って思ってもらえるような、そんな1日を毎年実現させていけるように「東京和泉のチームとしての活動を頑張ろう」と、改めて思った。
今年はOB戦の開催場所やスケジューリングについて相当頭を悩ませましたが、何とか開催に至りホッと胸をなでおろしております。場所を提供して下さった三菱重工East様には心から感謝申し上げます。また朝早くからお集まり頂きましてOB達を迎える準備他、試合の動画や写真撮影などのお手伝いまでして下さったご父兄の皆様にも、重ねて御礼申し上げます。今年の東京和泉シニアの活動も残すところあと4回となりました。年の瀬押し迫るにつれ公私ともにお忙しいことと存じますが、あともう少しだけ子供達の為に踏ん張って頂ければと思います。