2025年1月26日(日)

 

 オーシャン杯2日目 @オーシャンフィールド第2球場

 

 第1試合 対宇都宮シニア 6対10 ●

 第2試合 対千葉北シニア 5対11 ●

 

 1日目の勝敗と得失点差により総合5位の成績だった我がチームの2日目は、総合4位の宇都宮シニアさん、6位の千葉北シニアさんと同組の第2グループに入った。どちらも毎年のように関東大会に出場し、時には全国大会へも出場する強豪チームだ。本来ならどちらも第1グループに入っていておかしくない力を持っていて、例え第2グループに入ったとしてもそんなチームと対戦出来るのがこのオーシャン杯の良いところだ。

 

 しかし試合は残念ながら2試合ともどこか無気力な試合になってしまった。

 

 第2グループ以下に入ってしまったチームは、その時点で優勝の可能性が消える。優勝争いをするのは第1グループに入った3チームのみだ。だから第2グループ以下の9チームは、2日目はどこかオープン戦のような雰囲気になってしまう。特にこの度の我がチームのように会場の第2、第3試合に組まれたチームは尚更だ。相手チームはどちらも前日から数えて4試合目になるので、普段試合に出ることの出来ていないサブメンバーで戦うことが多い。宿泊を伴う遠征試合に連れてきている選手を、試合に出場させないで帰らせるわけにはいかないので、どのチームの指導者の方もそういうオーダーを組む采配になりがちだ。そういった意味でモチベーションを高くして試合に挑むのは難しくなる要素は確かにある。

 

 しかし今年は東京青山シニアさんから、「2日目にそういった準レギュラークラスの選手を対象としたオープン戦を別で行いませんか?」というご提案を頂き、我がチームは二手に分かれての活動になった。その為、我がチームは2試合ともほぼ主力メンバーで臨むことが出来た。打席に立つ回数も含め、試合経験を多く積むには貴重な機会を頂けたと言える。にも関わらず我がチームは2戦とも大敗した。

 

 決して手を抜いて戦っているわけではないことは分かっているが、初日の鎌倉シニア戦のメンタリティーと比べたら雲泥の差。劣勢でも何とかしようとする「気迫」が感じられなかった。もちろん私は、「気持ちが足りない」と失敗の理由を全てメンタルのせいにする気は毛頭ない。体力的にも技術的にも足りていない部分は沢山ある。だから冷静に分析して練習で改善出来るようにしていきたい。ただ何とかしようとする気持ちでとれるアウト、何とかしようとする気持ちで打てるヒットも必ずある。

 

 みんなエラーや三振、ピッチャーであれば四死球を出したりヒットを打たれてしまったりすると、自分の中だけで落ち込んでそれを跳ね返そうとする気概が見られない。野球は打者であれば10回打席に立って7回までの失敗は許されるような、まさにミスをするスポーツなのだから、起きてしまったミスを悔いるのではなく、「ごめん!次はアウトにするからもう一回俺のところに打たせてくれ!」と声を発し、これから起こるプレーをより成功に近づける準備をしなければならない。

 

 だれでも失敗は怖い。だけどそれに立ち向かっていく勇気を持てなければグラウンドに立つ資格はない。「負けてたまるか」「打てるもんなら打ってみろ」「アイツのエラーを俺のファインプレーで救ってやる」「俺がチームを勝利に導いてやる」っていう気迫というか、気概というか、そういう選手達じゃないと永遠に負け続ける。何か「俺がやってやる」っていうヤツがいないんだよなぁ~。

 

 別会場で行われたオープン戦に行っていたメンバーが千葉北戦の途中に合流してきた。昼食を摂ることが先決なのは分かるけれど、急いで食べてベンチに入って声を出し、「俺を使え」ってアピールしてくるヤツもいない。みんなどこか試合に「出させられている」んだよなぁ~。ポジションやレギュラーは監督に与えられるモノではなくて、自分の力で勝ち取るモノ。私は中学時代と大学時代に経験したけれど、野球選手にとって何が辛いって試合に出られないこと。試合に出られるのはホントに幸せなことなんだ。それなのにミスして腐ってたら何も生まれない。「嫌なら試合出るなよ」って思ってしまう。「絶対に取り返す」と思って戦わないと、いつかそのポジションを誰かに譲ることになる。反対にレギュラーじゃない選手がレギュラーと同じことをやっていてもその立場はずっと変わらない。

 

 初日の鎌倉シニア戦の最終回、私は選手達の真剣な想いに涙しそうになった。人の真剣な想いは他人の心を動かす力がある。ならば自分自身を変える力も当然あるハズ。私は今年のオーシャン杯2日間を通じて、同じ人間がやっても気持ちの持ち方次第でパフォーマンスが大きく変わることを改めて実感した。それと同時にそういった選手達のメンタルの部分で足りないところを確認出来た。やはり収穫の多い2日間だったと言える。

 

 昨秋の惨敗から一つ目のターゲットにしてきた春季東東京支部大会まで残り3週間を切った。今週末の常総シニアさん、来週末の成田シニアさんとのゲームを終えると、もう勝負の時がやってくる。本当にあっという間だ。まだ何一つとしてチームは出来上がっていないけれど、「俺がやってやる」という選手の出現を期待する。ちょー期待している。

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