2025年2月23日(日)
春季東東京支部大会2回戦 対足立中央シニア 4対11 ● @江東シニア若洲G
5回コールド負け。昨秋から課題としてきた「守り」のミスが多く出てしまって初回からビックイニングをつくられてしまった。11点のうち相手チームに「取られた」点数は半分も無いだろう。大半はエラーにより献上してしまった点数だ。今春、そして夏に秋のリベンジを果たす為には、「ピッチャーを中心に守れるようになること」が絶対条件と考え、その課題克服に練習とオープン戦に取り組んできた。しかしながらまだまだ不安を抱えたまま今大会に入ってしまったことは確かで、その部分が露呈してしまったカタチだ。関東大会出場へ向けて足踏みとなってしまったが、春はまだ敗者復活戦が残されている。反省すべきところは反省をして、来週のゲームに臨みたい。
嬉しかったのは観戦に訪れていた高校野球関係者からお褒めの言葉を頂いたことだ。敗戦で落ち込む私を慰めようと話して下さったのかも知れないが、「試合前のシートノックを見させて頂きましたけど、秋より物凄く良くなっていますね」とお言葉を頂いた。あんなに酷いエラーを連発してゲームを壊してしまったのに、守備の部分を褒めて頂いたのは何だか複雑な気持ちでもあったが、特にカツラギィ~について「あの子は秋は試合に出ていなかったですよね?」と言われた時には、「よく見て下さっているのだな」と思い、それは素直に嬉しかった。
また別の高校の方からは「ベンチが一体となって戦っている様子が本当に伝わってきて、素晴らしいと思いました」ともお話し頂いて、我がチームが目指している野球を「見ている人は見てくれている」と思えてとても勇気が湧いた。試合の入りからモチベーションを高め、情熱を持って戦いに挑むということ、先週の墨田戦から実践出来るように準備してきて、この度のゲームでもさらにグレードアップして臨めていたと思う。相手投手の立上りを叩き、1試合通じてリズムに乗せなかったのは、打線に力が付いてきたことに加えて、チームの「想い」の力が上乗せされていることが、大きなプレッシャーになったからだと思う。まだたった2戦を終えたに過ぎないが、それでも「戦う」ということの意味を選手達が理解してきたように思えて、その部分においては手応えを感じている。
初回の攻撃。1点を先制し尚2死2塁で打席を迎えたウチのスーパースター。サインを見ようとベンチの私の方へ振り返った表情が、勝負している男の顔をしていた。2死2塁だから別にサインなんて見なくて良い場面だったので、「こっちを見なくてよい」と言いかけたが、「何も言わない方が良いな」と思いとどまった。「こんな表情するようになったんだな、これはきっと打つな」と思った。案の定、打球はセンター前ヘ。センターの好返球によりセカンドランナーが本塁憤死となってしまって追加点には至らなかったが、一瞬ゾーンに入っているような様子だった。あの真剣勝負をしている時、他の音が耳に入って来ないような時、あの空間が一番楽しい。我がチームのチーム理念である「楽しくやって強くなる」の「楽しく」とはまさにこの瞬間。一番楽しいのは「真剣勝負」である。無意識のうちにその境地に足を踏み入れている選手達の姿を見て、成長を感じずにはいられなかった。
この度のゲームではサヤの肘の状態も考慮してコウジュを初先発させた。緊張感もあったことと思うが、今持てる力は発揮出来ていた。秋以降も制球に不安を抱えていたワタセイジを2番手としてマウンドに上げたが、こちらも今まで暴れていたボールがある程度まとまり、一歩進めた投球内容だった。3人目としてマウンドに上がったヤジは1球だけの投球になってしまったが、落ち着いたマウンド捌きでピンチを脱してくれた。3投手で四死球を「2つ」にとどめることが出来たこともまた、ひとつ収穫だったと思う。
コールド負けをしておいてこんなことを言うのも何だが、その結果をそこまで悲観していない。春は敗者復活戦があるので落ち込んでなどいられないということも勿論だが、それ以上に選手達の成長の跡を見ることが出来たからだ。なかなかオープン戦を通じて良い結果を得られていなかったので、今ひとつチームの雰囲気が盛り上がっていなかったのだが、この2戦を見る限りその心配はいらないようだ。みんなちゃんと気持ちを込めて戦っている。これが一番大事。そうやって真剣勝負を挑めば必ず多くを学ぶことが出来る。それが最も選手とチームの成長を促す。来週以降は負けたら終わりの「明日なき戦い」だ。よりグレードアップした東京和泉シニア27期中心チームを見せたい。もっともっと熱く戦う。常熱を持って戦う。
「監督の日記」を始めて、今週で3年が経った。この1年で実感したのは、割と多くの方にこの日記を読んで頂けているということだ。高校野球関係者の方、中学野球関係者の方、小学生野球関係者の方、はたまた私の同級生のお母さんまで…。どこか恥ずかしいと思う反面、やはり我がチームに興味を持って頂けるツールになっていると考えたら、これほど嬉しいことはない。「ネットに書く」ということは幾ばくかの怖さもある。だけど嘘をついても仕方がないので、東京和泉シニアの活動で起きたこと、そして私が感じた正直な気持ちを綴るように心掛けている。そうやって活動を振り返ることでより良い活動を目指すヒントを得ることも出来ている。今後も出来る限り続けていきたいと思う。4月に入団となる29期生が既に18名決定し、まだ我がチームの歴史は紡いでいけそうだ。各世代の選手達が想いの丈を身体いっぱい使ってグラウンドに置いていってくれる。それを毎週毎週ちょっとずつだけ拾って、これからもここに残していこうと思う。