2025年3月2日(日)
春季東東京支部大会敗者復活2回戦 対足立シニア 10対1 ● @荒川シニアG
5回コールド勝ちで敗者復活2回戦を突破した。5イニングで10安打を放ち相手エースを攻略。さらに守備面では何とノーエラーゲームを達成。試合をする度に上手くなっていく選手達を見て何とも頼もしく、そして微笑ましかった。昨秋は1勝も出来ずに僅か2戦で敗退。今春は既に4戦目を戦う権利を得た。この度の対戦相手となった足立シニアさんとは、昨年6月に新チームとして最初のオープン戦をさせて頂いた。当初は五分五分の試合をしていたが、あれから約8ヶ月が経ち改めて対戦してみたらコールド勝ち。もちろん試合はその時の流れで結果も大きく左右されるので一概には言えないが、選手達が8ヶ月もの間、たゆまぬ努力をしてきた成果の現れである。
サヤの肘の状態を心配し先週は大事をとって登板を回避させたが、今週は暖かい陽気も味方して彼女本来のパフォーマンスを発揮してくれた。身体が健康であれば、任せておけばゲームはつくってくれる。投げるボールも勿論だが、彼女のマウンドに上がるメンタリティーがそう信頼出来る要因だ。
フクちゃんがようやく1本出してくれた。オープン戦からずっと不振にあえいでいたが、先週ぐらいから調子が上向いていた。「そろそろ出そうだな」と予測していたが、その通りになった。結果が出ていなかったから今一つ自信を持てていない様子だったが、この度のタイムリー2本で次週は少し余裕を持って打席に立てると思う。フクちゃんのパワーは人並み外れている。もっともっと打てていい選手だと思う。
でもバッティングは難しいよな…。好不調の波があるから…。誰かが打てれば誰かが打てないし。調子の良い選手をなるべく起用したいけど、かと言って調子の悪い選手こそ打席に立たせないと調子が上向いてこない。プロ野球みたいに毎日毎日試合があれば良いけど、トーナメントの一発勝負だから個人の調子を待つわけにもいかないからな。
シミちゃんもいい働きをしてくれた。大会に入る直前にポジション変更をし、さらに打順も変えた。それもあって初戦、2戦目と痛いミスも出てしまった。それは私の責任。だけどようやく新しいポジションにも慣れてきたように見えるし、この度のゲームでは打線の中で彼に果たして欲しい役割を見事に全うしてくれた。大会前に思い浮かんだ打線の機能の仕方、このゲームのような繋がりをイメージしていた。初めてカタチになった。
コーシローを代打で起用した。ずっとサブキャとして、そして3塁コーチャーとしてチームに貢献してくれていた。オープン戦でも2試合目の起用になっているにも関わらず、文句を言わず一生懸命にプレーしてくれていた。その打席での様子、そして最近の打撃練習時の様子から、だいぶ力が付いてきたなと思って見ていた。コーシローはまず名前が格好いい。そして投げ方とかバットスイングとかに変な癖が無い。しかし悲しいかな身体に力が無さ過ぎるのがずっと欠点だった。そのせいでなかなか良いパフォーマンスを発揮出来ずにいた。でもここ最近ようやく打ち返す打球や投げるボールが変わってきた。足もほんのちょっとだけ速くなってきた(笑)。だからこの度のゲームではどこか代打で起用してあげたいと思っていた。打席に入る前は緊張した面持ちだったが、打席の内容はとても良かった。初球のカーブを見逃して、ストライクをとりにきたストレートにファーストスイングでコンタクト。惜しくもセンターフライに倒れたが、またチャンスがあれば起用したいと思わせてくれる打席内容だった。
中学生は身体の成長速度が人それぞれ。早生まれの子なんかはやっぱり成長が遅れがちだ。卒団間近になって急に身体が大きくなったり、と思ったら野球が滅茶苦茶上手くなっていたりっていう選手は毎年いる。そういう選手はやっぱり高校で活躍する。中学生の間は日の目を見ない選手でも、高校で活躍出来るならそっちの方がいいに決まっている。
我がチームの選手は全員が戦力だと思っているけれど、でもやっぱりレギュラーとそうじゃない選手、そしてベンチ入り出来ない選手はいる。残念ながらそれが真実。実力至上主義の厳しい世界なのである。でもどの選手がどこで才能が開花するかは分からない。私の仕事はその才能が開花するまで野球を好きでいてもらえるようにすることではないかと思う。才能が花開く条件は、「その瞬間まで諦めずに努力し続けられるかどうか」である。それは間違いない。だから苦しい壁にぶち当たっても負けないくらい、野球を好きでいてもらうこと。野球が好きで「野球がやりたい」って思ってもらえるような、そんな環境を提供してあげたい。し続けられるように頑張りたい。
次戦の相手は新宿シニアさんに決まった。創部50年の歴史を持ち全国大会にも度々出場している名門チームだ。今春大阪で行われる全国選抜大会にも出場が決定している。昨秋の頃はそんなチームに挑戦権を得ることすらイメージが湧かなかった。しかし27期生中心の今年の我がチームは、「日本一勘違いするチーム」を目指し、そして最後の夏「それを真実にして全国大会に出場する」という目標を掲げ冬の間練習に励んできた。その成果あって2勝して得た挑戦権。堂々と胸を張って挑みたい。「勘違い」を「真実にする」最初のチャンスがやってきた。こんなに面白いゲームは無い。きっとまた野球を好きになれる。