2025年3月30日(日)
オープン戦 対常総シニア 0対7 ● @常総シニアG
先週の初夏の陽気とはうってかわって、肌寒さの残る花冷えとなったこの度の週末。土曜日は生憎の雨となってしまい活動を中止にせざるを得なかった。今、選手達がとても伸びている時期だから正直痛かった。もちろん天気には勝てないし他チームも同様に口惜しんでいることと思うが、もう夏の大会まで何日もない貴重な練習日を奪われ、上昇ムードに水を差されたような感覚だ。
雨があがって日曜日は常総シニアさんとオープン戦をさせて頂いた。朝、試合前に選手達に話した。常総シニアさんとは昨年8月に行った夏合宿中にもオープン戦をさせて頂いており、その時は全く歯が立たず何もさせてもらえなかったが、約7ヶ月半が過ぎてどうなっているのか、自分達の現在の立ち位置を図る物差しとしてこれ以上ない機会だということを。そして先週の柏戦の際に今ひとつ試合の入りが悪かった反省を活かして、身体と心を十分に温めてプレイボールを迎えたかったので、シートノックも含めてサイキングアップを意識した。
結果は残念ながら0対7で敗戦。「何もさせてもらえなかった」という点では昨夏と同じ結果になってしまった。やっぱり世の中は甘くない。冬季練習期間中も選手達に話したが、リベンジを果たす為には秋に勝利したチーム以上の日々を過ごしていなければならない。相手チームが7ヶ月半何もしていなかったのなら立場を逆転させることは簡単だが、でも相手チームだって同じ時間を過ごしておりその期間中成長することを目指している。同じ意識レベルの日々を過ごしていたのなら、一生追い付くことは出来ない。
もちろんゲームの内容は昨夏と比べれば雲泥の差だ。序盤は0対2とゲームをつくれていた。しかしそれは当然と言えば当然なのである。この時期になっても序盤からゲームを壊してしまうようでは夏の大会を戦えるハズもない。ゲームをつくるのは最低限のベースであって、良いゲームをしたからと言って喜んでいるようではそれ以上のステップアップは望めない。先週の柏シニア戦も同様でやっぱり「勝ち切る」ということがどのゲームでも要求されるし、それを意識しないと本番に繋がっていかない。
選手達にはぜひ考えてもらいたい。どうやったら勝てるのか。じゃあ残り少ない日々をどう過ごしていったら良いのか。もちろんそれは東京和泉シニアの活動日だけじゃなく自宅での過ごし方も含めてである。目に見える結果に繋がらなかったとしても、考えることに意義がある。大会近くなっていきなり慌てて何かやったところで何も変わらないかも知れない。日々の習慣が全てであることは百も承知だ。でも足立中央さんに負け、新宿さんに負け、柏さんに負け、そしてこの度の常総さんにも負けた。同じことをやっていても同じ結果しか得られない。「やらずに後悔するよりやって後悔した方が良い」と私は思っているし、夏の大会で敗戦したら後悔しないことなんてきっとない。ならばやっぱり今出来ることを出来る限りやり尽くして夏の大会を迎えたい。
次週からは29期生の活動が本格的にスタートする。入団者は18名に決定した。新3年生(27期生)が14名、新2年生(28期生)が16名、3学年併せると合計48名での活動になる。私が監督になってから8年目。これだけ多くの選手を抱えるのは初めてのことだ。コーチ時代、2013年だったかな…、に合計60名の選手を抱えていた時期は経験しているけど、もう12年前だし、干支一周しちゃってるし、その時に比べれば時代も活動場所も変わっていて、我々指導者含めたチームスタッフ側の関わり方も変化しているから、あまり過去の経験が役に立つと思っていない。コーチと監督じゃ立場も違うし私にとっては新たな挑戦になる。
でも私としてはとても楽しみだ。人が多く集まるということは、その数だけ考え方が増えるということ。その足並みを揃えていくことはより難しさを増す。それは覚悟している。だけど人ひとりのエネルギーは計り知れない。私は27期生~29期生の選手とそのご家族が、東京和泉シニアの歴史を紡いでいってくれるのは勿論のこと、今までチームが達成出来なかったこと、要するにチームの歴史を変える当事者になりうるのではないかとさえ思っている。
どうしても約8年前の監督になりたての頃のことを振り返ってしまう。私のやることなすこと受け入れられず苦しかった。本当に投げ出してしまいたいと思った。でも「信念持ってやっていれば必ず見ててくれている人がいるから」と、とあるシニアの監督さんにアドバイス頂いて、その言葉を信じて「賛同を得られるような良い活動の継続」を目指して頑張ってきた。色々な人の協力もあってとうとうこれだけの人が東京和泉シニアに集まってきてくれた。私の苦労が少しは報われたような気がして本当に嬉しい。でもだからこそチームがまた次のフェーズへと成長するチャンス。何をもって成功かということが非常に定義しづらい活動ではあるけれど、まずはチーム理念である「楽しくやって強くなる」を達成したい。楽しいから好きになる。好きだから上手くなりたいと思う。上手くなりたいから努力する。努力するから強くなる。強くなって勝利を手繰り寄せ、東京和泉シニアに関わる全ての人が少しでも幸せになれるように、2025年度の東京和泉シニアの活動スタートである。