2025年4月20日(日)
春季城北ブロック大会1回戦 対練馬中央シニア 11対2 ○ @練馬区営ⅲ面
先週、雨の為に延期になった春季城北ブロック大会1回戦を、練馬区営ⅲ面にて練馬中央シニアさんと戦った。結果は11対2で6回コールド勝ち。昨秋の敗者復活1回戦で敗れた相手に見事リベンジを果たした。
試合内容も完全なる横綱相撲で相手を圧倒した。絶望的に得点能力の低かった秋の頃と比べて、「ここまで変わるものか?」と選手達の成長に驚かされる。いつも選手達に話しているが、リベンジを果たす為には相手を上回る日々を過ごしていなければいけない。敗戦から学び糧と出来るかどうかは、その後の過ごし方によって決まる。2024年9月8日の敗戦から約7ヶ月半の時を経て、我がチームの選手達が過ごしてきた時間とそれに伴った成長に一定の手応えはあったものの、まさかコールド勝ちとなるまでは予想出来なかった。
でもそうなるように戦えている。シートノックからチームの雰囲気を盛り上げて試合に入り、1・2番二人の長打で先制。その裏に守りのミスで追いつかれてしまったものの、そのミスを取り返して余りあるスリーランで再び勝ち越し。相手が投手を代えてきても見事に対応し追加点を奪った。その間、大怪我に繋がるような守りのミスは無く失点を許さなかった。
ここ数ヶ月、田中コーチを中心に一ヶ所バッティングやゲームノックで「走塁力」を強化してきた。その練習の成果が随所に見られた。大きなリードをとってプレッシャーをかけ、投球がワンバウンドになろうものなら次の塁を常に狙う姿勢を見せていた。相手捕手のストッピングによって落ちたボールの位置を確認して、進塁する、しないの判断が出来ていたし、その判断に間違いが無かった。モリーの左中間への打球の際も、果敢に3塁を狙って走塁した。結果アウトになってしまったが、「2死である」という状況と、打球の位置、中継プレーの位置を見れば十分に勝負して良いケースだった。
ただそんな内容のあるゲームを実践出来たにも関わらず、「この子達ならもっと良い内容のゲームが出来る」という期待感まで持てるようになってきた。この度のゲームでも「凡ミス」はあった。初回のライトフライ落球やバント失敗、挟殺プレーのミスなど反省点が無かったわけではない。でもそれらはこれから夏の大会までの短い期間の中でも十分に潰していける範囲。決して悲観的になることはない。むしろそういった部分が改善されればもっと強くなれる。伸びシロとしか考えていない。
新チームがスタートした時、「今年はかなり厳しいな」と思った。「夏まで間に合うかな?」と不安だった。でもいつの間にか東京和泉シニアの歴代のチームを振り返ってみても、何ら遜色ない、「決して悪いチームじゃない」と思えるまでに成長してきた。でも夏の大会を戦うには「弱くないチーム」「悪くないチーム」では足りないし勝ち切れない。「負けない強いチーム」にならないといけない。来週は東板橋シニアさんと城北ブロック大会2回戦を戦うことになる。「負けない強いチーム」になる最初の挑戦。みんな自信を持って挑んでいってもらいたい。
城北ブロック大会ベンチ入りメンバー以外の1・2年生の選手は新宿シニアさんとオープン戦をさせて頂いた。1年生は東京和泉シニアに入団して初めてのオープン戦。残念ながら2試合とも負けてしまったようだが、試合を楽しんではくれただろうか。きっと試合を通じて色んな課題が見つかったことだろうと思う。自分たちが出来ること、出来ないこと、それをまず知ることがスタートになる。
最近は野球人口減少の問題があるから、小学生野球チームだと試合に出られることが当たり前になって、チームメイトと競争するっていう経験をしていない子が多い。また自分より上手な選手に出逢う確率も低い。でも世の中には野球が上手な選手はいっぱいいて、それはもうキリが無いくらい上には上がいる。相手の新宿シニアさんにも良い選手が沢山いたことと思う。それを感じてくれただろうか。日々努力をしていないとあっという間に置いていかれる。チームメイトにも、他のチームの選手達にも。家で出来ること、ほんの小さなことだけでも良いから、コツコツと努力を重ねていく習慣をつけて欲しい。それが必ず成果となって現れる日が来るし、逆にそれが無いとゲームで活躍することも勝てるようになることもない。またゴールデンウィーク中にも試合を組んでいるから、この度の反省を踏まえて、今よりもちょっとだけ上手くなって次のゲームを迎えて欲しい。
公式戦とオープン戦、二手に分かれてどちらも「試合」という活動をしたのは久しぶりな気がする。29期生達が入団して来てくれて、部員が増えたことによりチームの活気が増している。やっぱり人ひとりのエネルギーって凄いんだなぁ~。でもその分、親御さん達に色々とご協力頂いて負担をかけてしまっているところもある。皆さんのお陰で活動が成り立っていることは間違いない。ただ私は、「子供達の野球する環境を出来るだけ充実させてあげたい」と思う一心でスケジューリングしている。チーム理念が「楽しくやって強くなる」だから、子供達が「楽しい」と思えるかどうかが全ての判断基準。そこはブレずにやっていきたい。
また来週、選手達が素晴らしい試合に出逢わせてくれそうな気がする。週末を楽しみに、平日の仕事を頑張ろう(笑)。