2025年4月29日(火) 練習 @秋ヶ瀬運動公園G
2025年5月3日(土) 練習 @宝堀運動公園G
2025年5月4日 (日) オープン戦 対久喜シニア @宝堀運動公園G
オープン戦 対久喜シニア 三郷シニア @ひばりが丘球場
2025年5月5日 (月) 練習 @秋ヶ瀬運動公園G
決起会 @サンシャイン クルーズクルーズ
2025年のゴールデンウィークは天気にも恵まれ、ある程度思い描いていた活動が出来たと思う。連休初日となる5月3日に茨城県坂東市で活動するのは3年連続で、高速道路の大渋滞を予測し、東京の出発時間を早め、さらにどの区間で高速道路を使用しどの下道を通ればスムーズか、きっちりと対策を立てて臨んだ。やはり経験に勝るものは無い。過去イチ運転時間を短くして現地に到着することが出来た。
4日(日)は二手に分かれての活動になった。3年生中心のメインチームは宝堀グラウンドで、1・2年生チームは埼玉県幸手市にあるひばりヶ丘球場にて、それぞれ久喜シニアさん、三郷シニアさんを相手にオープン戦を行った。私は夏の大会を一週間後に控えたメインチームを指揮したわけだが、恐らく27期生チームのベストゲームを見た。昨夏の全国大会に出場した関東の強豪チームである久喜シニアさんを相手に、2点差で迎えた最終回に5点を奪って逆転をし勝利した。無死四球、無失策のゲームを実現させ、先制点、追加点を奪われても最少失点で守り抜き、最終回に逆転をした様はまさに一流のゲーム運び。昨秋にこのチームの姿を誰が予想しただろうか?「人間とは可能性の生き物」とはよく言ったものだ。ここまで成長してくれた選手達を誇らしく思う。
1・2年生チームの試合は見ることは出来なかったが、次の日に「いい球場で野球が出来て楽しかった」と話してくれた。グラウンド手配および段取りも含めて、選手達に素晴らしい環境を提供して下さった久喜シニアさんには感謝の気持ちでいっぱいだ。また、ゴールデンウィーク明けに御礼のラインを久喜シニアの事務局長さんに入れた際、「東京和泉さんは元気があってキビキビとした行動をしていてお手本になるチーム。オープン戦が出来て良かったと監督も言っていました」と返信を頂いた。これは本当に嬉しかった。我がチームをそのように評価してくれる。評価してもらえるチームになったことが嬉しかったのである。
私はどこか不安があった。「楽しくやって強くなる」というチーム理念を掲げ、小うるさいことは言わないように方針を変えた。「チームとしての規律を指導者側からの圧力で築くことをやめた」と言えば聞こえは良いが、見方によっては「面倒くさがって指導することから逃げている」と言われても何ら不思議はない。私から見てもだらしなく映る時はある。だから「我がチームはそういう部分で評価されることは無いだろうな」と半分諦めていた。「これで良いのだろうか?」と半信半疑になったことは一度や二度ではない。でもこの度、全国大会出場経験のあるチームからそのようなお言葉を頂けた。8年かかってしまったが、私自身で証明することが出来た。口うるさく躾けなくても、怒鳴りつけて従わせなくても、ペナルティを与えなくても、選手達の意志のみで元気があって規律あるチームがつくれるのだと。
「元気」は「勝とうと思った時に自然に出るもの」だ。監督やコーチが出させるものではない。試合に勝とうとした時、フィールドにいる選手同士の会話、ベンチからの指示や確認の声、良いプレーにはみんなで喜び、悪いプレーにはみんなで励まし合う。相手チームの好プレーには拍手を送り、自らのモチベーションを高める為にも大きな声が必要になる。試合に勝とうと思ったら、黙っていられる時などあるハズが無いのだ。久喜シニア戦、みんな心を燃やして戦っていた。勝つ為に何が必要か?みんなもうそれをよく分かっている。だから終始ベンチからは声が出ていた。それも全て意味のある声。
「キビキビとした行動」については、これといった指導はしていない。「時間が余るのは仕方ないが足りなくなってはいけない。常に急ぐ習慣を身に付けよう」とは言っている。試合中によく着目されるのは攻守交代時。私は全力疾走の意味を「準備のため」と言っている。守備に就く時は、なるべく早くポジションに行き、グラウンド状況を確かめたり、ファーストから転がされるボールを受けたり、あるいは外野手同士のキャッチボールする時間をつくる。攻撃に帰ってくる時には、監督からの指示を受ける時間、相手投手の投球練習に合わせてタイミングとる時間、どう攻めていくかということを考える時間をつくる。だから攻守交代は全力疾走しようと。これらがチームによく浸透していることに気が付いた。それはやはり「チーム組織として成熟してきた」ということなのではないだろうか。
5日(月)の夕方から夜にかけて、池袋のサンシャインにて夏の大会へ向けた決起会を今年も開催した。選手+父兄+チームスタッフで総勢134名が一堂に会した。年々部員数が増えているので、これだけ多くの人を収容出来るお店がなかなか見つからない。高岡姉さんにはご苦労をかけてしまっている。そして近年の物価上昇と相俟って、親御さんにかける負担も多少割増しとなってしまっている。それでもチームから親御さんに呼び掛けて開催する食事会は年に一度だけなので、この「決起会兼新1年生歓迎会」は来年以降も継続していきたい。
「箱」が無いならグラウンドで、あるいはバーベキューなども考えられる。10年前はバーベキューも行っていた。でもそれだとチームスタッフが親御さんに接待されてしまう。お肉を焼いているのはずっと親御さん。お酒が無くなれば親御さんが注ぎにくる。片づけたゴミを運ぶことも考えてバーベキュー会場まで車で来ている親御さんもいた。それでは親御さんはお酒を飲むことが出来ないし、何も楽しめないで終わってしまう。私はそれが嫌で、多少割増しのお金を払ってでも良いから、会場はお店にして、食事とお酒を用意するのはお店の従業員としたかった。そんな私のワガママを高岡姉さんに聞いてもらっている。
決起会の中で必ず行っている「背番号授与式」。「式」なんてそんな大それたものではないつもりでいたのだけれど、毎年続けていたら段々そんな感じになってきてしまった。最近は動画も撮られているので昨年は一生懸命泣くのを我慢したのだけれど、今年は堪えられなかった。カツラギィ~に一桁の背番号を渡せることになるとは想像出来なかった。でも彼は掴み取った。自ら勝ち取った。27期生チームを象徴する選手にまで成長した。きっとこれまで沢山悔しい想いをしただろうことは想像に難くない。それでも挫けず、愚直に努力し続ける彼の姿をずっと見てきた。それが走馬灯のように蘇ってきた。涙が止まらなくて、彼に何て言って背番号を渡してあげられたのか、もう覚えていないくらいだ。
決起会はとても良い時間だった。次の日に親御さんから送られてきた全ての写真から、みんなの笑顔が溢れていた。何の偽りの無い笑顔。子供達がありのままでいられている様子が見てとれる。私の望んでいたチームの姿そのものだ。監督コーチの前では良い子を演じる「虚像」ではなくて、「素」の自分でいられること。それが実現出来ている。東京和泉シニア卒団生であるコーチ4人と、現役中学生15人程度が会長を囲んで撮られた写真からは、チームの歴史を感じると共に何とも微笑ましく幸せをもらえる1枚だった。そしてここにもチームの成熟度を強く感じた。
さあ、とうとう夏の大会がやってきた。初戦の相手は横浜青葉シニアさん。全国制覇経験のある超名門チームだ。相手にとって不足なし。夏の大会で初戦から強豪チームとの対戦となるのは我がチームの伝統となりつつある(笑)。ここを乗り越えなければ目標とする全国大会出場には近づいていけない。我がチームはチャレンジャー。28年で積み上げてきたチームの全てをぶつけて挑む。