2025年6月29日(日)

 

 オープン戦 対豊島シニア 8対2 〇 @豊島シニアG

 

 先週、東西東京卒業生大会に敗れ、本格的に代替わりとなって迎えた週末。もともとは柏シニアさんとオープン戦の予定だったが、東関東支部の2年生大会が雨の影響で順延が続いたことにより、この度は見送りとなってしまった。慌てふためいていたのだが、それこそ先週の東西東京卒業生大会の試合会場が豊島シニアさんのグラウンドであったこともあり、豊島シニアの野澤監督さんにお会いして打診したところ、たまたま予定が空いているとのことだったのでこの度はお邪魔させて頂けることとなった。豊島シニアさんは先週の試合に勝利していたので、来週の2回戦に向けて3年生のゲームも行いたいとのことだった。我が東京和泉シニアも5名の選手が活動に出席していたので、頭の試合には出てもらって足りないポジションを2年生で埋めた。2年生としても3年生のスピード感他を体験しながら学べるのは良い機会となる。

 

 豊島シニアさんは、昨年に引き続き今年も夏季関東大会で4回戦までコマを進めた。「夏3つ勝つ」というのは並大抵のことではないと思っているので、野澤監督さんの手腕や、創部から40年以上の歴史を持つ豊島シニアさんのチーム組織としての強さは、我が東京和泉シニアも学ぶべきところだ。昨秋にもオープン戦をさせて頂いたが、その時に見た投手がとても才能に溢れていると感じていたので、夏3勝については何も驚かなかった。この度のゲームでも2名の投手が登板してくれたのだが、やっぱりいいボールを投げていた。秋の時よりも身体がひと回り大きくなっていて、よりスケール感を感じた。高校に進学してからもぜひ頑張って欲しい。

 

 でもそんな好投手から我がチームも7イニングで4点を奪った。最終回にはフクちゃんがダメ押しのツーランホームランまで打ってしまった。野球とはつくづく分からない。豊島シニアさんがメンバーを落としていたとはいえ、我がチームも半分2年生だったのだから同じこと。エースのサヤを欠いているという点では我がチームの方が条件が悪かった。にも関わらず夏3勝したチームにミスの少ない充実した試合運びで勝ってしまう。先週もサヨナラ負けで敗れてしまったとはいえ、豊島シニアさんと同様に夏季関東大会を4回戦まで勝ち進んだ府中大国魂シニアさんに好ゲームを演じた。

 

 横浜青葉さんに1回戦で成すすべなくコールド負けしたのは一体何だったのだろうか?もちろん、ちょっとした試合の流れやメンタル面が影響してゲームが壊れてしまうことはある。だけどそういう風にならないように1年間かけてチームをつくってきたつもりだった。27期生チームが個々の能力の高いチームでないことは良く分かっている。だけどやっぱりそんなに悪いチームじゃない。ミッチーの走塁はスピードがあってきっとどのチームも嫌がる選手だと思う。コータローの配球やリード、ブロッキング技術も含めてキャッチャーとしてゲームメイキングする様子には、誰が見ても「良いキャッチャーですね」と言って下さる。コーシローはコータローがいたので、本来のキャッチャーというポジションではなく現在はショートを守らせているが、ポッと試合に出てダブルプレーをとってしまう。午後に高校様の練習参加に一緒に行ってきたが、他チームの中学生と比べても何ら遜色は無かった。

 

 何なんだろうな~。この答えの無さが野球の面白さなんだろうけど…。今年の夏季関東大会1回戦のコールド負けと、そしてその前後の3年生のオープン戦他の試合を見ると、余計に分からなくなってくる。2年生も順調に成長していて、3年生相手でも立派に渡り合っていた。チギラなんて中学生から野球を始めた選手なのに、相手チームのエースからヒットも放った。我がチームには選手が逞しく育つ土壌がある。「楽しくやって強くなる」というチーム理念も、そして我が東京和泉シニアが目指していることは決して間違っていないと思えるのに、「勝利」という「間違っていない証明」が手に入らない。

 

 野球は勝ち負けのあるスポーツだ。勝った方が良いに決まっている。負けて良い試合なんて無い。勝利至上主義を悪のように言われる報道を多く目にするが、勝利を目指すことの何がいけないのか?と思う。確かに学生野球は教育の面を併せ持つが、勝利を目指さなければ教育もなされない。私は「勝てなくてもいい」などと「教育」に逃げる気はさらさらない。勝てないなら「どうすれば勝てるのか?」と、とことん考えたいし選手達にも考えてもらいたい。それが何よりの教育だと思っている。私はきっと、東京和泉シニアの誰よりも勝ちたがっている。なのに勝てない。繰り返しになるがチームの目指している方向性はきっと間違っていない。だけど確証はない。何故なら勝てていないから。「勝利」が手に入ったら少しは私の悩みの種が減るのだろうか。

 

 今秋の東東京支部大会からDH制が採用されることとなった。この度のオープン戦では、「練習を兼ねてDH制を取り入れてみませんか?」と豊島シニアさんに打診をした。快く引き受けて下さったので、東京和泉シニアとして初めてDH制を採用したオーダーを組み試合に臨んだ。毎年「バッティングは良いけど守れないからなかなかスタメンで起用出来ない」という選手はいて、今年もそれにあたる選手が存在するので、そういう選手の活躍の場が与えられるのは良いことなのかも知れない。中学野球の場合は大抵、チームで最もセンスに溢れている選手がエースとしてマウンドに上がることが多いので、そういう選手はやっぱりバッティングも良い。だから意外とDH制を利用するチームは少ないのかも知れないが、とはいえこれでシニアの野球も何か変化が起きる可能性がある。それをどう活かすか。我がチームの活動が間違っていないことを証明をする為に、「DH制が取り入れられる中でどうすれば勝てるか」を、必死に考えている。

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