2025年7月20日(日)
オープン戦 対柏シニア 5対9 ● @石下球場 (2・3年生)
オープン戦 対常総シニア 1対7 ● @石下球場 (2・3年生)
オープン戦 対柏シニア 7対2 〇 @柏シニアG (1年生)
海の日を含めた3連休。土曜日は秋ヶ瀬で練習。日曜日は2・3年生と1年生で二手に分かれてオープン戦を行い、月曜日祝日はとある社会人野球クラブチームのグラウンドをお借りして活動した。
実は20日(日)は大宮シニアさんとオープン戦を組んでいたのだが、大宮シニアさんが北関東の東部ブロック大会を勝ち進んでいた為、日程が重なってしまい不可となってしまった。予定していた我がチームの活動場所が無くなってしまい青くなっていたのだが、常総シニアさんから「石下球場が取得出来たので」とオープン戦のお誘いを頂き、3年生が8月からKD杯へ臨む為の柏シニアさんとの顔合わせも兼ねて、急遽三つ巴でのオープン戦が決定した。東京和泉シニアの3年生は7名の参加だったので、そこに2年生も帯同させてもらった。1年生は柏シニアさんに「午前中のみ」という条件で2試合をお願いしたところ、こちらも快く引き受けて下さったお陰で、全学年の活動を成り立たせることが出来た。困った時に手を差し伸べて下さる各チームのお陰である。
21日(月)の海の日は、私の大学時代の2つ上の先輩にあたる渡邊由樹さんにお世話になった。都立城東高校時代にドラフト候補にあがり、専修大学へ進学したのち千葉銀行へ就職。社会人軟式野球で全国大会等に出場し活躍したのち、千葉熱血メイキングで硬式野球へ復帰。ハナマウイが野球部立ち上げの際に選手兼コーチとして招聘され、2019年に都市対抗へ出場。現在は現役を引退されコーチ業に専念している。
そんな渡邊さんに私は大学時代に大変お世話になった。厳しい上下関係で2学年上の先輩にはなかなか会話するのも許されなかった当時、同じ東京出身ということからかなり気にかけて頂いた。余裕が無い毎日で唯一甘えられる心の拠り所みたいな存在だった。私が苦しい苦しい1年生としての寮生活を耐え抜くことが出来たのは、渡邊さんのお陰と言っても過言ではない。
しかしそんな渡邊さんが大学を卒業されてからは、なかなかお会いする機会に恵まれなかった。実は私も大学時代にやり残した想いが拭い切れず、千葉熱血メイキングに3年間所属しプレイした期間がある。しかし当時はまだ渡邊さんは硬式野球に復帰しておらず、私が退団した後に渡邊さんが入団されていて、こちらはニアミスだった。千葉熱血メイキングの同窓会などにもお声がけ頂いたりもしたのだが、私の都合がつかずその時もお会い出来なかった。
この度、グラウンドをお借りしてお世話になることになったのは、『本西厚博監修 野球 勝つための最強の準備』という本を手に取ったことによる。私はいつも「何か中学生指導に役立つことは無いか?」と本を購入しては読むようにしているのだが、その日常がこの度のご縁を手繰り寄せた。本を読み終え、筆者の経歴などが書かれている最終ページに目をやったところ、そこに「協力」ということで渡邊さんの名前が記載されていた。都立城東高校~専修大学~千葉熱血メイキング~ハナマウイという経歴から、すぐ「あの渡邊さんだ」と思った。ビックリしてそのページを写メに撮り、「お久しぶりです」というメッセージを添えてラインを送った。10分もしない間にご返信を頂き、ハナマウイ野球部の選手達との合同練習など、有難すぎるご提案まで頂いた。
そんなひょんなことをキッカケにこの度の活動が実現した。大学卒業以来約25年ぶりの再会を果たしたわけだが、暑い中終日立ち会って頂き、時には中学生に打撃指導までして頂いた姿は、あの優しい渡邊さんのままだった。私自身は大学時代に何も実績を残すことは出来なかったが、卒業後もこのようなご縁で繋がっていられるのは、4年間逃げずにやり通したお陰である。こういう経験がキッカケになり、高校野球のみならず、大学や社会人まで野球を続けていきたいと思ってくれる選手が出てくれることを願っている。
話しは変わるが今週は高校野球を2戦観戦した。もちろん、我が東京和泉シニアのOBの姿を見るためだ。特に24期生の今村星斗(イマムラキラト)は私の母校である専修大学付属高校に進学し、正捕手として試合に出ていることを知っていた為、観に行かない訳にはいかなかった。私が観に行った試合で彼は3安打を放ち、そして試合を決めた7回の3得点した場面では、1塁から本塁まで激走。キャッチャーのタッチをかいくぐって生還を決めた瞬間、派手にガッツポーズした姿を見た時には、思わず涙がこぼれた。「あ~、燃えてんな~」って。「これだけ熱くなって戦ってくれてるってことは、高校野球を満喫出来てるんだろうな」って思って、本気でやってるキラトの姿に胸を打たれた。それと同時に何かホッとしたというか、「そういう真剣勝負の世界に送り込んであげることが出来ていたのかな」って、ちょっと安心した。キラトはポテンシャルは高かったんだけど、東京和泉の時はなかなか勝たせてあげられなかったし、怪我で満足にプレー出来ていなかったから、高校ではひと花咲かせて欲しいなと願ってた選手。あのガッツポーズした姿を見て、おこがましいかも知れないけれど、何か私の肩の荷がおりた気がした。
試合後に球場から出てきたキラトが私を見つけて歩み寄って来てくれた。「どうですか?見てくれましたか?」と言わんばかりに(笑)。「おめでとう」と言いながら握手を交わし、そして私は心の中で「ありがとう」と言った。進学先に母校を選んでくれたこと、そしてその母校で堂々とレギュラーをはり、この度の4回戦進出へ導いてくれたこと、こんなに誇らしいことはない。高校野球以降、野球を続けるのか、あるいは新たにやりたいことを見つけるのか、どんな人生を歩んでいくのか、それは私が図り知れるところではないのだけれど、どんな道に進むにしても彼の活躍を期待しているし、陰ながら応援している。
感動をありがとう。