2025年8月10日(日)

 

 練習 @秋ヶ瀬グラウンド

 

 8月11日(月)の「山の日」を含めた9日(土)からの3連休は、天気に悩まされた3日間となった。10日(日)は久喜シニアさんとオープン戦を予定していたが、残念ながら雨天中止となってしまった。大会が近づいてきたこのタイミングで、しかも強豪チームさんとのゲームが中止になってしまったのは痛かったが、代わりに天候不良の影響で秋ヶ瀬グラウンドに空きが出て、3日間しっかりと練習することは出来た。時折小雨がパラつくことはあったものの、殆ど雨の影響を受けることは無く、むしろ雨模様だった空が夏の強い日差しを遮ってくれたお陰で、熱中症のリスクが抑えられ、充実した練習スケジュールを消化出来た。

 

 昨夏に引き続き秋ヶ瀬グラウンドでの練習は、朝6時45分に集合して12時で練習を切り上げ、片付けと昼食を済ませて13時半に解散する午前中のみの活動としている。主には熱中症対策であるが、もう1つは長時間練習による集中力の欠如などを考慮して、より効率的に活動することを目的としている。我がチームに数名在籍している私学に通う選手は、土曜日授業を終えてから午後にグラウンド到着するので、普段は1日練習のスケジュールを組まざるを得ないが、夏休み期間中は全ての選手が朝から参加出来るので午前中のみの活動が可能になる。

 

 練習において「量に勝る質は無い」と考えている私にとって、この活動の仕方を昨夏から取り入れる決断に至るのは簡単なことではなかった。しかし選手達のグラウンドでの様子を見ると効果的であることを実感している。シートノックや一ヶ所バッティング時に必要な声が、1日練習の時よりも多く聞こえてくる。また無駄な時間をなるべく省こうと練習と練習の切り替えも僅かだが早くなっているようにも感じている。午前中で終えて午後の一番暑い時間帯を回避し、体力を回復させて次の日のオープン戦に臨める点についてもプラス要素だと思っている。

 

 ここ5年の夏の暑さは異常だ。気温40℃に迫るなか選手達をグラウンドに出すのは命の危険を伴う。これは決して大袈裟な話しではない。だから少しでも気温が低い午前中のみの活動を実施することは理に適っていると思う。また先週8月1日~3日で合宿を実施し、この度の3連休も活動することを考え、今週水曜日は「お盆休み」と題して活動を休みとした。この暑さの中で継続して活動し続けると身体が疲労し怪我のリスクも上がるし、肝心な8月24日(日)にピークを持ってこれなくなってしまう。それにこのお盆休み期間となる週の間の活動が無くなることによって、各家庭が実家に帰省したり家族旅行に行ったりするなど、束の間の「夏休み」を得ることも出来るハズ。それは私を含めたチームスタッフも同じこと。東京和泉シニアの活動が、チームに関わる全ての人の「邪魔」になってはいけないと思っている。

 

 そんなことも考えながらスケジュールや活動内容を決定しているが、でもその活動方法も「勝利」に繋がらなければ結局「間違い」になってしまう。我々が休んでいるお盆休み期間中の平日に、毎日のように活動しているチームももちろんある。そんなチームと大会で対戦することになりもし我がチームが屈したならば、休み返上で活動していたチームが正義となってしまう。残念ながらそれが勝負の世界というものなのだ。もちろん学生野球においては、「勝った方が正義で負けた方が悪」という考え方そのものに議論の余地はあるのかも知れないが、負けた方が世間に評価されることはない。どんなに良い活動をしていたとしても今夏に1回戦負けをした我がチームにスポットライトが当てられることはなく、メディアに取り上げられるのは先日まで行われていた全日本選手権であり、現在開催されているジャイアンツカップだ。

 

 「量に勝る質は無い」という考えは私の中で変わっていない。中学生なんてやればやっただけ上手くなる。時短練習によりその量が減ったならばそれをどこかで補わなければならないのは当然のこと。それはもう選手達自身が気付いて自主的に取り組まなければならない。そして私もまた考えなければならない。「選手達が意識的に個人練習に取り組めるようになること」が最適解だとするならば、では「どうやって選手達にそういったモチベーションになってもらえるのか」を。中には「もっと練習したい」と帰り際に口にする選手もいる。東京和泉シニアの活動で「お腹いっぱい」にさせていないことも、家に帰ってからも練習するモチベーションの1つになりうるかも知れないが、やはり根底に「勝ちたい」「負けたくない」「活躍したい」「目標・目的を達成したい」という想いが強く有るか無いか、それが全てだと思う。

 

 5月11日(日)、夏季関東大会1回戦で屈辱的な敗戦を喫してから約3ヶ月。リベンジを果たそうと懸命に活動してきた。その間、親御さん達にも沢山協力して頂いた。夏休みの時短練習も含めて、これまでの活動が間違っていないと証明する為には、公式戦で勝利するしかない。今週末の練習と最後のオープン戦を終えると、最初のチャレンジとなる秋季東東京支部大会がやってくる。もう選手に託すしかない。きっとやってくれるハズだ。
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