2025年10月12日(日)
オープン戦 対深谷彩北シニア 16対6 〇 @深谷彩北シニアG
2025年10月13日(月)
オープン戦 対行田シニア 1対1 △ 宝堀G
「スポーツの日」を併せた土曜日からの三連休。日曜日は深谷彩北シニアさんと3試合、月曜日は行田シニアさんと1年生のみ2試合、それぞれオープン戦を行った。台風の接近により天気が心配されたのだが、土曜日に霧雨に降られたくらいで運良く3日間ともしっかりと活動出来た。朝晩は肌寒さも感じるようになりようやく秋めいてきた。ほのかにキンモクセイの香りもしてきて、学生時代の淡い恋の想い出が蘇ってきたりもする。しかし最近ではそういうことを発言するだけで大抵は「キモい」とか言われる。44歳のオッサンはあんまりロマンティックなことを口走ってはいけないらしい(泣)。
深谷彩北シニアさんとのオープン戦は、私が監督になってから3度目。2023年12月に行われた監督勉強会で、常木監督さんと席が隣になったことからご縁を頂いた。私がコーチ時代にもオープン戦でお邪魔させて頂いたことがあったのだが、9期生の時なので今からおよそ19年前。常木監督さんは当時も監督されていたので、寄居シニア時代からこれまで多くの卒団生を世に輩出されてこられている。オープン戦後に立ち話しをさせて頂いていた際、深谷彩北シニア卒団生で現在SUBARUのコーチ兼任選手として活躍し、今年の都市対抗野球にも出場した日置選手と弊チームの田中コーチが、堀越高校時代に接点があったことから話しが盛り上がった。深谷彩北シニアさんの卒団生で代表的な選手といえば、阪神タイガースで16年活躍し今年いっぱいで現役を引退される原口選手だ。日置さんの話題から原口さんの中学時代の様子まで常木監督さんからお話し頂き、「卒団生こそが財産」という我がチームの考え方と同じなんだなと思った。社会で活躍しているOBこそが唯一の自慢だし、それが何よりの喜びである。私の今の夢は、「我がチームからプロ野球選手やメジャーリーガーを輩出し、そのOBから素敵なスタジアムにご招待を受ける」というものだ(笑)。常木監督さんは原口選手の引退試合及びセレモニーにも足を運ばれたとのことで、そのお話しはやっぱり羨ましかった(笑)。私にもそんな瞬間が訪れることを夢見て今後も頑張ろうと思った。
月曜日は宝堀Gへ行田シニアさんの1年生をお迎えして、1年生同士のオープン戦を2試合行った。9月28日まで秋季東東京支部大会を戦っていたので、来週から始まる1年生大会へ向けた準備期間が短く、実戦経験も今一つ足りていないことを感じていたので、この度行田シニアさんにお越し頂けたことは有難かった。行田シニアさんとは私が監督になってからは初めてのご縁だ。コーチ時代にはやはり何度か対戦させて頂いていたが、ここ10年は縁遠くなってしまっていたので、これを機にまたお付き合いさせて頂ければ幸いだ。
1試合目は1対1の引き分けに終わったが、四死球とエラーが少ない好ゲームで、こんな大人なゲームを演じられるようになったのだなと感心した。1年生はこの度の2試合の中だけでもどんどん上手くなっていた。オープン戦をやっては試合を壊していた印象だったが、みんな確実に成長していることを実感出来て嬉しかった。
話しは変わるが私は昔からモノマネが得意だ。形態模写というか、人の動きのモノマネだ。幼い頃からプロ野球選手のモノマネをしては大人たちを笑わせていた。最も自信があるのは当時巨人三本柱と言われた槇原投手、齋藤投手、桑田投手だ。子供の頃に身に付けたものだから今でも完璧に再現出来る。これまでこの能力を指導にも活かしてきた。「君の打ち方や投げ方はこうなっている」と私が自分の身体で再現して見せ、「だからこうした方が良いよ」と指導することがある。最近はスマホがあるので動画を撮影して見せる方が多くなったが、長年やってきた成果もあってか、若い頃よりも今の方がクオリティーが上がっているような気がしている。何度も何度も人の動きを繰り返し自分の身体で再現してきたことにより、今となっては子供達の歩き方や走り方、バットスイング、投げ方などをひと目見ると、自分の身体で表現できるイメージが湧く。コーチ陣には「家で相当練習してるでしょ」などと言って笑われるのだが、決してそんなことはない。本当に瞬時に「出来る」と思えるのだ。
これはきっと、「自分の身体を自分の思い描いているように動かす」ということに繋がる。人は大抵、自分のイメージと実際の身体の動きが一致していない。例えばバットスイングを毎日毎日繰り返してその鍛錬により自分の描くスイングにたどり着くことはあっても、他の動きが出来るかと言えばそうではない。立ったまま目を瞑って両手を横に広げた時、地面と平行に広げたつもりでも、片方の手が下がっていたり上がっていたりする。だから「人の動きのモノマネをする」という行為は、人体操作の能力が養われるのではないか?と思えるようになった。昔から「上手な選手の真似をしろ」とよく言われたが、理に適ったバッテイングフォームやピッチングフォームを身に付けることもそうだが、自分の思った通りに身体を動かす鍛錬も同時になされることだと思った。
44歳になってロマンティックなことを口走ると「キモい」と言われてしまうようになったが、長い年月をかけて「自分の身体をこう動かしたい」と思った時にはその通りに動かせる能力は身に付いた。だから絶対にプレイヤーだった頃よりも効率よく力を伝えることが出来るし、自分の持っているエネルギーを出力することも出来る。美しさを伴った理に適った動きを作り出すことも出来る。若い時にこういうことに気付けていればな~。私自身のプレイヤーとしての結果も違ったかもな~。でもやっぱり積み重ねで身に付いたものでもあるからな。自分が成し得なかったこと、叶わなかったこと、後悔していること、そういうことを我がチームの選手達に伝えて、それをヒントに少しでも幸せな野球人生を送れるようになってくれれば。今の私の役割はそういうことなんだろうと思う。