2025年12月7日(日)
練習 @東板橋シニアG
この度の週末は、我がチームにとっては珍しい土日共に「練習」という2日間になった。練馬区長杯に敗れて次週からの予定を立てるのに四苦八苦していたところ、7日(日)は東板橋さんが卒団式のためグラウンドを使用しないとのことだったので、我がチームがお借りすることとなった。土曜日は母校訪問で練習を離れる選手もいたし、大掃除と題してチームバスやチーム道具車の掃除、そしてボールの仕分けなどで時間を費やしたので、日曜日に1日しっかりと練習出来たことは良かった。
先週の金曜日から、株式会社BlueRoseさんが配信している「アオバラチャンネル」というYouTubeチャンネルより、私のインタビュー動画が配信された。動画の内容は私のこれまでの野球人生について、インタビュー形式で答えていくというもの。幼少期から学童野球、中学野球、高校野球、大学野球、そして東京和泉シニアの活動について話している。改めて見返すと「こんなこと言ってたんだ」とか、「もうちょっとこう話しておけば良かったな」とか、後悔というか話したいことが話せていないことも結構あった。もちろん人生で初めての経験だったので、「難しいものなんだな」と実感した。
アオバラチャンネルの目的は、主に「進路選択のお手伝い」だそう。小・中学生がクラブチームや高校を選ぶ際に「指導者の情報が少ない」というところに着目し、「どんな経験をしてきてどんな指導方針なのか?ということが分かれば、入団後のミスマッチを防ぐ効果があるのではないか」と考えているとのこと。この度の配信に至ったキッカケは、東京和泉シニアのホームページによるものだ。私が毎週アップしているこの日記を読んで下さって、ホームページ上の連絡先に飛び込みのようなカタチでメールを下さった。はじめはちょっと怖さもあったのだが、「東京和泉シニアの認知度が少しでも上がるなら」と思い、話を聞いてみることにした。
メールを下さったのはこの度の撮影および配信に尽力して下さった宮永崇弘さん。まずリモートでお話しを伺い、前述のような目的でお仕事をされていると聞き、ご自身も創価高校時代に甲子園へ出場されているご経験を持ちながら、「また私とは違ったカタチで野球界へ貢献されているのだな」と勉強させられた。その後はお会いして食事もご一緒させて頂いたりした中で、この度の配信に至った。動画の配信後、沢山の友人にURLを送った。小学・中学・高校・大学の仲間に送り、久しぶりに話すキッカケになった。両親も田舎の親戚や昔の友人などに送ることで、「お互いの生存確認が出来た」などと言って喜んでくれた(笑)。
この度のことで自分で自分のことを褒めたいことが1つだけある。それはこの日記のアップを2022年2月より約3年と10ヶ月あまりの間、これまで毎週欠かさず行ってきたことだ。実は何度も心折れそうになることがある。書きたいけど書く時間がなかなかつくれない週もある。時には寝る時間を削って眠い目を擦りながらパソコンへ向かう日もある。これを継続していくことにどんな理由があるのか?と自問自答することもある。特に試合に負けた時はより投げ出してしまいたくもなる。でも根気よく、粘り強く、「継続は力なり」という言葉を信じて、「子供達の成長の記録を残したい」という一心でタイピングし続けてきた。これをやって来なかったら、この度の宮永さんとの出逢いは無かった。YouTube配信は無かった。つまりは私が学生時代の仲間とラインをすることも、両親が昔の友人と話すことも生まれなかったのかも知れない。先日、オリックスと広島で活躍した山足達也選手が引退を発表したが、ご自身のインスタグラムでもコメントを発信し、「コツコツが勝つコツ」という言葉で結んでいることが印象的だった。全くその通り。私がコツコツと続けてきた「日記」が、この度の機会を頂くことに繋がったのは間違いない。
野球も同じ。いきなり上手くなるなんて有り得ない。結果的に突然レベルアップしているように見えることがあっても、それはそれまで積み上げてきたものが表面化したまでのこと。日々積み上げることの出来ていない者に、レベルアップの瞬間は訪れない。どうして私は現役プレーヤーの時にそれが分からなかったのか?悔やんでも悔やみ切れない。練習に楽なことは無い。これが本当に結果に繋がるのか?と信じられなくなるし、途方もない作業に感じることもあるし、隣の芝が青く見えるのは当たり前なのに、継続すること、地道に取り組むことから逃げていた。やらない理由をつくるのは簡単だ。やり続けることに意義がある。やり続けることが出来た者にのみ手に出来る世界がある。
私は身体が固かった。にも関わらず学生時代にストレッチをする習慣が無かった。ウエイトトレーニングをするとか、走るとか、投げるとか、身体を鍛えることにはフォーカス出来ていたが、「柔らかくする」ということには全く意識が向かなかった。「固いのは生まれつき」くらいに思ってしまっていたし、ストレッチをしたところで「柔らかくなる」とは到底思えなかった。結果怪我も多かったし、大学時代には身体を思うように動かせなくなってイップス気味にもなった。
しかし大人になって慢性的な腰痛に悩まされるようになり、5年前に強烈なギックリ腰を発症してから、もう二度とこんな思いはしたくないと、生まれて初めて自宅でストレッチに取り組むようになった。最初はやはり固くて思うように身体が動かせなかったのだが、やっている内に少しずつ柔らかくなっている実感が持てた。成果を感じられると継続したくなってくる。いつしか朝5分、夜20分が習慣になった。習慣になるとやらないことが気持ち悪くなる。夜仕事で飲んで遅い帰宅になった時など妥協したくなる日もあるのだが、そこは歯を食いしばる。結果、今は人に「身体柔らかいですね」と言われるようになった。44歳にして初めての境地。これを学生時代にやっていたらどれだけ自分のパフォーマンスを変えられただろうか?現在とは比べ物にならないくらい自分に使える時間があったのに、どれだけ勿体ない時間を過ごしてしまったのだろう。40代でこれだけ変われるのだから、10代20代だったら絶大な効果を得ることが出来たことだろう。コツコツ積み上げることがどれだけの成果を上げることが出来るのか?44歳のオッサンが自分自身で証明している。
株式会社BlueRose様、そして宮永様、この度はありがとうございました。「楽しくやって強くなる」というチーム理念のもと、今後もより良い野球環境を中学生に提供していけるように、指導者スタッフ一同勉強していくことを忘れず、これからも東京和泉シニアの活動を頑張って参りたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。