2026年3月1日(日)

 

 春季東東京支部大会敗者復活2回戦 対芝シニア @練馬区営ⅲ面G 12対2 〇

 

 春季東東京支部大会敗者復活2回戦を戦った。今季の東東京支部のトーナメントには29チームが参加していて、7チームが関東大会への出場権を獲得できる。本戦を3連勝しベスト4に残ったチームは自動的に代表権を獲得。残り3つの椅子を残りの25チームで敗者復活トーナメントを戦い争うわけだが、この度の我がチームのように本戦の初戦に敗れたチームは、そのトーナメントの一番下の小山に配置される。先週その敗者復活1回戦を勝ち抜き、そして今週は2回戦を突破した。代表権獲得の為には敗者復活5回戦まで勝ち抜かなければならず、要するにあと3連勝が必要。つまり3戦戦ってまた振り出しに戻ったというわけだ。

 

 芝シニアさんとの対戦は2023年の春季東東京支部大会以来だからちょうど3年ぶり。その間、監督さんが代わられたと聞いていたので、お会いするのが楽しみだった。現在芝シニアの監督代理を務められている小泉さんは、高校野球の指導経験もおありで、山形県の黒羽高校をご指導されていた時には甲子園にも出場されているそうだ。また慶応大学野球部ご出身ということで、我がチームの会長と先輩後輩の関係ということにもなる。この度のご縁をきっかけに、またチームとしての交流を広げていけたらと思っていた。試合前に名刺交換を含めたご挨拶をさせて頂き、また試合後の夜にはわざわざご丁寧にショートメールまで送って下さり、こちらが恐縮してしまうほどだが、野球を通じてまた人と出逢うことが出来た。

 

 ゲームは初回から得点を重ねた我がチームが終始リードをした展開でペースを握り、終わってみれば12対2の6回コールドで勝利を収めた。とは言っても反省すべき点は多く、とてもじゃないが浮かれてなどいられない。次戦からはこの度の試合で起こしてしまった凡ミスをしているようでは勝ち抜けない。より気を引き締めてこの一週間を過ごしたい。

 

 反省という点では先週末から私自身が体調を崩してしまい、声がかすれて出なくなってしまった。選手達には毎週毎週「体調管理、体調管理」と口うるさく言っている癖に、自分が出来ていないようでは元も子もない。私は試合で唯一選手達の助けになるのが「声」だと思っている。本当は選手達が率先して勝利の為の「声」を発せられていれば良いのだが、我々指導者スタッフに比べれば野球に関する知識が乏しいのは当然だし、一体何をベンチからフィールドに向けて伝えなければならないかを学んでいる最中でもあるので、選手達だけに任せていては発せられる声の量、つまりは必要な情報の量が少なくなってしまう。それに指導者が同じユニフォームを着てベンチに入るスポーツは野球だけだし、要するに「選手達と一緒に戦え」と言われていることだと思っている。だから我がチームは「選手だけでなく私を含めた監督コーチスタッフも一緒になって声を出して選手達の後押しをする」ということを、戦い方のスタンダードとしている。私の発する「声」ひとつで選手達が少しでも勝利に近づけるなら、いくらでも声を枯らそうという覚悟だ。

 

 ところがこの度はその唯一の武器である「声」が使えない。7歳から野球を初めて現在44歳。37年もの間培ってきた知識を選手達に届けられない。どれだけの効果があるかは別として、普段であれば声のトーンの上げ下げなども意識している。モチベーションを高めたり気持ちを昂らせて欲しい時には大きな声を出すし、ピンチに立たされ浮足立っている時には落ち着かせたいから優しい口調にする。事前にミスすることがよぎった時には、注意すべき点を心の底から伝えようと言葉を強くすることもある。試合はその日までどんな毎日を過ごしてきたかによるものだと思っているので、「その日グラウンドに立った時点でほぼ勝敗は決している」という考え方から、試合中に我々指導者が出来ることなどほとんどない。でもだからと言って何もしない訳にもいかない。唯一選手達の力になれるのが「声」であり「言葉」であると思っている。

 

 でもその「声」が使えないのだ。はてどうしたものか?なのでこの度はベンチ内の選手達に後ろから囁いて、私のスピーカーになってもらった。この方法はとても良いと思った。やっぱり人間の脳はインプットよりアウトプットする方がより鮮明に残ると言われているので、きっと野球を覚えるのも早くなる。普段も「私を含めた監督コーチスタッフの言っていることを真似するように」と伝えてはいるものの、今はサイレントマナーというルールもあるので、声を出すタイミングを失うとなかなか声を発することが出来なくなる。何を言えば良いか分からず、そして言おうと思ってもタイミングを失ったり、あとは「間違えたらどうしよう」という想いが先立ったりして、結果黙り続けることになっている選手が幾人かいた。

 

 いつもは私自身が勝ちたいから自然と声が出てしまうし、選手達に少しでも助けになれればと夢中になってしまって、ベンチ内の選手達へのそういった指導が足りていなかったと思う。「ベンチにいる人間全てがゲームに参加しチーム一丸となって戦う」とよく言うけれど、「言うは易しするは難し」で、チームをそういった戦う集団にするには、「視野を180°から360°に広げなければならないのだ」と改めて気付かされた。今までは目の前の試合に入り込み過ぎてしまっていて、私の後ろに立っている選手達への試合中の指導が疎かになっていたということだ。

 

 大事な大会の日に「声」が使えないことに絶望しか無かったが、そのお陰で気付けたことがあった。やっぱり一見ネガティブに感じることも、考え方次第でポジティブなことに変換できる。私もまだまだ中学生と共に日々勉強だ。しかしこの声には参った。私はカラオケが大好きなのに。しばらく使い物にならない。早く治して、グラウンドに、そしてスナックに、私の声を響かせたい(笑)。

ページ最上部へ戻る