2026年4月29日(水)

 

 春季城北ブロック大会準決勝 対新宿シニア @東練馬シニアG 7対8 ●

 

 新宿シニアさんは春季東東京支部大会の敗者復活戦で敗れ、目標としていた関東大会への道を阻まれた相手。リベンジを誓って挑んだ対戦だったが、返り討ちにあってしまった。そして何とも後味の悪い敗戦になってしまった。試合を通じて納得することに難しい審判のジャッジがいくつも重なってしまったからだ。審判のジャッジが絶対であることは分かっている。しかし「もっと抗議をした方が良かったのか」、「もっと強く言えば判定は覆ったのか」、「もっと根拠を持った話し方は出来なかったのか」と、頭の中を駆け巡ってしまってどうにも整理出来ない自分がいた。

 

 高校野球2016年の岡山県大会決勝戦。玉野光南対創志学園との試合は、最終回にダブルプレーで試合終了と思われたが、創志学園の猛抗議により「打球が打者に当たっていた」と判定が覆りファウルとして試合再開。甲子園出場を確信し歓喜の輪をつくった玉野光南高校だったが、そこから逆転を許して甲子園出場を逃すという悲劇に見舞われた。審判団に整列を促されるも一向に整列をしなかった創志学園は、怒号ともとれる懸命の抗議を続けた結果、審判団が競技に入り判定が覆った。この時にビデオ判定があった訳でもないのだが、動画を見ると確かに打った打球が一度打者に当たってからピッチャー前へ転がっている。要するに最終的なジャッジが正しかったということだ。

 

 私がもっと確信を持った上で、確かなルールの知識と共に強固な姿勢で審判団へ抗議出来ていたならば、判定を覆すに至れたのかも知れない。万に一つも無いことなのかも知れないが、選手達の力になれない自分がもどかしかった。しかし反面、私達は審判団の皆さんに感謝しなければならない立場にある。審判をして下さる人のお陰で試合は成り立つ。時折、審判の人に対して心無い言葉をぶつけてしまう相手ベンチを見かけるが、私はそれを見て「同じ野球人として恥ずかしいな」と思う。確認をとったり抗議をするのは悪いことではないが、「基本的には審判さんのジャッジが絶対である」という考え方の下で試合を戦わなければならない。東京和泉シニアは万人に愛され、万人に応援されるチームでありたい。見ている人は見ている。事あるごとに文句ばかり言っていたら、きっと誰も味方してくれなくなってしまう。監督として選手と共に戦う姿勢を持たなければならないのは当然だが、審判の方々に感謝を持ち敬意を表さなければならない。「抗議」はそのバランスが要求される行為でもある。弱いばかりではダメだが、強く行き過ぎることは道理に反する。俺は弱過ぎるのかな~(笑)。

 

 試合後にバックネット裏に構えた本部席にいた理事の方々も、私を慰めてくれるつもりだったのだと思うが、「あのジャッジは俺も許せない」と言って下さった方もいたし、「小川監督だからあの程度で試合がおさまった。ウチの監督だったら没収試合になり兼ねない」と言って下さった方もいた(笑)。やっぱり見ている人は見てくれている。私がこの世界に長くいることで、私の顔もだいぶ知られた。私の人となりを分かって下さっている人も沢山いる。「万人に愛され、万人に応援されるチームでありたい」と願う私の想いが、いつか選手達へプラスに働くようになると信じている。

 

 ただ一つ言えることは、一見不利と思えるジャッジも含めてそれも野球だということ。敗戦に至ったのは単純に我々に力が無かっただけのこと。最終回のインフィールドフライは落下地点及び捕球態勢にまだ入っていなかったように見えたが、そもそもそんな打球を打つからいけないのだ。誰にも文句を言われないほどのタイムリーヒットを打てば良い。コリジョンルールが適用されなくてもセーフをとれるスライディング技術を身に付ければ良い。明らかな盗塁阻止に見えた判定も、そもそもその走者を四球で出塁を許していることが我がチームのミス。敗戦を絶対に人のせいにしてはいけない。原因は必ず自分達の中にある。それを改善する為の練習を重ねるから強くなれるのだ。

 

 悔し泣きをする選手達を見て一定の成長を感じたが、ただ「それだけの想いがあるのだったらもっと試合の入りからその気持ちを出して欲しい」と思ってしまうのが本音だ。まだまだ勝負に賭ける姿勢が本物になっていない。ずっとポテンシャルを持っている選手達だと思っているのだけど、オープン戦も含めて一度も「ベストゲーム」というのが出来ていない。打撃陣の内容が良ければ投手陣が崩れるし、投手陣が頑張った試合は野手陣が打てない。投打が噛み合ったことが一度も無い。だから結局勝ち切れない。「いつか噛み合って勝利出来るようになるだろう」と思っていたのだけど、とうとう最後の夏を迎えるまで成功体験をさせてあげることが出来ずにここまで来てしまった。

 

 5月10日から始まる夏季関東大会に向けて準備出来る期間は残すところゴールデンウィークのみ。少しでもチーム力を高めて大会に入っていきたいところだが、春季東東京支部大会以降に主力メンバーの中から2人怪我人を出してしまっている。しっかりと練習したいのはもちろんだが、この期間中に怪我をすることが一番怖い。突然コツを掴む時はやってくるが、基本は残りの数日練習しただけで劇的に上手になるわけではない。我々がやるべきことは最もコンディションの良い状態で大会に入っていくこと。そしてその士気を高めること。昨年、屈辱的な一回戦負けを喫した一年越しのリベンジを果たすべき大会だ。ここまで勝ち運に恵まれて来なかったのだ(笑)。何かのキッカケで28期生達のポテンシャルが開花することに期待するしか、もう方法が残されていない。私は決して諦めない。28期生達が我がチームを全国大会へ連れていってくれることを。
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