2026年5月17日(日)
オープン戦(3年生)対つくばヤング @大崎公園G 7対8 ●
オープン戦(3年生)対世田谷サムライボーイズ @大崎公園G 5対6 ●
オープン戦(2年生)対練馬北シニア @東板橋シニアG 13対3 〇
オープン戦(1年生)対練馬北シニア @東板橋シニアG 3対2 〇
オープン戦(2年生)対東板橋シニア @東板橋シニアG 10対4 〇
先週、夏季関東大会に敗れ、気持ちの整理がつかないまま次の週末を迎えた。夏季関東大会2回戦を戦う予定だったので、慌てて色々なチーム様に打診をして、この度の週も3年生と1・2年生に分かれてそれぞれオープン戦をさせて頂くこととなった。公式戦が非日常だとするならば、オープン戦は我がチームにとって日常だ。そのいつもと変わらぬ週末を過ごすことにたまらなく抵抗感を覚えた。でもどんなに悔やんでも先週の敗戦はもうやり直せないし、時は残酷なまでに着実に進んでいく。200チームでスタートしたトーナメントも、この度の週でベスト64に絞られ、およそ140チームは既に姿を消したことになる。毎週毎週苦労をして活動をし、1年間想いを馳せた大会で、誰に興味を持たれることも無くあっという間に敗れ去ったことが何ともやるせない。イチローさんが「関心を持たれないことが一番辛い」と仰っていたが、その意味が何となく分かる気がする。
私はこの度の週末は3年生に帯同した。土曜日の練習、そして日曜日のオープン戦も、いずれも3年生と共に過ごした。東西東京卒業生大会で一つ区切りを迎える28期生。もちろん、12月の卒団式の日まで活動は継続するわけだが、体育推薦での高校進学を望まない選手の中には、勉強に集中する為に休部を選択する者もいる。また新チームへ移行していくこともあり、大抵は1・2年生と3年生というカタチで二手に分かれての活動となる。これまでは力のある2年生がトップチームに食い込んでいたが、東西東京卒業生大会は28期生のみのチーム編成で挑む。28期生だけで戦える最初で最後の期間と言っても過言ではない。私もこの時間は大事にしたい。
しかしこの度のオープン戦でもやはり2試合とも勝ち切れなかった。つくばヤングさんとのゲームでは、それこそ最終回に7対0と7点リードしておきながら、8点奪われてサヨナラ負け。そんなことある?2試合目の世田谷サムライボーイズさんとのゲームは6対0と先行されるも5点奪って追い上げたが、結局1点届かず敗退。相変わらずの28期生の「勝ち切れない病」は継続されたままだった。もちろん、1試合目はヤジが降板しなければならないアクシデントに見舞われたり、よって本来外野手のキッペイさんがショートを守らなければならなくなったりと、不運が重なったようにも見える。しかしそれらも含めた全てが試合であり、結果は実力である。
試合途中に勝利の女神から見放されるプレーがいくつか目についた。その度にベンチで3年生には伝えていた。フォースアウトと決めつけてセカンドベースへのスライディングを怠ったり、キャッチャーファールフライと決めつけてファーストへ走っていなかったり、チームで一番の俊足の選手が左中間を破る打球を放ちながらセカンドタッチアウトになったり、エラーしたセカンドゴロを追わなかったりと、要するに「手抜き」が見られたのだ。大量リードのゲームからくる油断が、そのスキをつくっていた。当たり前のことだが結局野球は7イニング戦って最後に1点勝っていた方が勝ちなのだ。試合中にリードしようがされていようが関係ない。その一投、一打、一走に全力を尽くし続けた積み重ねが最後に勝利をもたらす。私はもしかしたら、このことを選手にこれまで伝え切れていなかったのかも知れないと思った。だとすれば本当に恥ずかしい話しだ。戦う上で一番大切なことを伝え切れていないということになる。
「全力で戦う」なんて当たり前だし、戦うのに全力を尽くさないなんて有り得ない。だけど、人は基本的に楽をしたい生き物だから、無意識のうちに「手抜き」をしてしまうこともある。前述のスライディングを怠るとか、走らないとか、これは決して本人達に全力を怠っている意識はない。むしろ全力プレーをしている「つもり」でいる。これが試合ではなく練習となればよりその意識を保つことは困難になる。自分は全力でスイングしている「つもり」でも、どこか力を抜いてしまいがちだ。「全力」を出力し続けることはそれほど難しいことなのだ。私はこれまで、28期生達にそのことを意識させ続けてきただろうか?手を抜くことを日常にさせてしまってこなかっただろうか?伝えてきたつもりでも、伝わっていなければ意味が無い。そういう私の甘さが、結局勝ち切れないチームをつくっているのではないかと仮説を立ててみた。でもそうであるならば尚更、残り少ない期間で出来る限り3年生にそのことを伝えていきたい。目標としてきた夏季関東大会に敗れた後で、「今さら遅い」のかも知れないけど、ちょっとでもそう思ったのなら指導していくべきだ。彼等が今後の高校野球というステージに向かう上でも絶対に必要なことだからだ。
元中日ドラゴンズ投手で、前東京青山シニアの監督を務めていらっしゃった宮下さんがこう言っていた。「中学3年生の夏の大会が終わってから高校入学までの期間、これが野球人生で最も野球が上手くなる時期だ」と。そのお言葉を聞いた時はあまりピンと来なかったのだが、今ならその意味がよく分かる。身体が大きくなり力が付いてきて、出来なかったことが出来るようになる。大会やレギュラー争いのプレッシャーも無いし、自分自身である程度自由に練習の選択が出来る。オープン戦でもそこまで結果を要求されないから、思い切ってチャレンジすることも出来る。自然と自主的に取り組める環境が用意される感覚で、見渡す限り上手くなる要素だらけなのである。
先週の敗戦を正当化するようなことはしない。でももうやり直せないことをいつまでも悔やみ引きずっていても仕方がない。「野球人生で最も野球が上手くなる時期」に、どのチームよりも早く我がチームの3年生が入ったのだ。この時間で3年生達を覚醒させない手は無い。今日も28期生達のポテンシャルを信じずにはいられなかった。