2026年7月12日(日)

 

 東西東京卒業生大会1回戦 対国分寺シニア @町田シニアG 8対0 ○

 オープン戦 対柏シニア @柏シニアG 11対2 ○

 

 第3回林和男旗杯東西東京卒業生大会1回戦を突破した。この大会が前述の名称に変わり、西東京支部と東東京支部混合で開催されることになったのは2024年からのこと。2023年までは東東京支部のみで行われていた。3回目の出場にして東京和泉としては初勝利。過去2年は共に初戦で敗れている。どんな大会、どんな相手、どんな試合でも、やっぱり公式戦の勝利は嬉しい。この活動でこれに勝るものは無い。

 

 5月10日(日)に目標としていた夏季関東大会で敗退を喫してから早2ヶ月。3年生達にはこの卒業生大会を新たな目標にさせてこの期間を過ごしてきた。選手達ももちろんだが、我々指導者スタッフも何がいけなかったのか?何が足りないのか?それを今もなお模索し続けている真っ最中だが、ただヒントはある。今年のチームはオープン戦でも公式戦でも、どのチームと対戦してもとにかく接戦を演じることは出来るが、どうしても勝ち切れないという特徴があった。それは「柱になる投手がいない」とか、「大事なところでエラーをしてしまう」とか、「無理しなくて良いところで走塁ミスにより走者を失う」とか、そういった技術的なことだったのか?あるいは「必要以上にプレッシャーを感じてしまう」といった精神的な部分だったのか?そもそも体力的に、フィジカル的に足りていないのか?答えはまだまだ分かるハズもないのだけれど、「2ヶ月」という残り少ない時間の中で、「私は一体3年生達に何を残してあげられるのだろう?」と考えたら、「人がやりたがらないことに取り組む」だった。

 

 「勝ち切れない」=「やり切れない」と仮定し、日常から細部に拘ることでそれを払拭出来ないかと考えた。「ランニングで足を揃えて走る、ウォーミングアップの動きを揃える」というそんなことに立ち返った。サッカー日本代表が先日W杯を戦っていて、練習風景なども度々YouTubeに飛んできたが、足を揃えて走るなんてことは一切していないしウォーミングアップも各自に任されている。当然だ。ウォーミングアップの本来の目的はその名の通り身体を温めること。別に他選手と一緒に動きを合わせる必要なんてどこにも無い。むしろ人間は人それぞれ身体のつくりが違うのだから、ウォーミングアップも十人十色であるべきだ。だけど、その本来の目的から逸脱していることと知りながら敢えて取り組んだ。身体の動きのみならず、縦列横列ズレていれば何度でもやり直し。「出来るまでやる」と私自身にも言い聞かせて妥協を許さなかった。本来なら、1年生時や冬場のトレーニング時期に取り組むような練習だが、それを3年生のこの時期に取り組んだ。

 

 野球は色々と自らに制限をかけなければならないスポーツだ。「開かないように身体を止める」とか、「顔を残す」とか、「回転し過ぎない」とか、「ボール球を振らない」とか、「次の塁へ行かないで止まる」とか、動作の中で度々「止める」という行為を実行しなければならない。普段から自分の好きなように身体を動かすことだけしかやっていないとすると、いざという時に自分の身体に制限をかけられない。私がプレイヤーだった頃は指導者から圧力をかけられて色々制限されることが日常だったから、自然と養われていた部分もあったと思う。もちろん現代ではパワハラとして裁かれてしまうのかも知れないけど、ある意味パフォーマンスを発揮するのには必要なことでもあったのかも知れない。もちろんそれを現東京和泉シニアの選手に課すようなことはしないのだけれど、全くストレスの無い環境もまた、勝利を目指す上での弊害となりうる可能性もある。

 

 だからその他の取組みとしても、「道具を綺麗に並べること」、「毎週朝に地味な体幹トレーニングを行うこと」、「バットを振って一塁まで全力疾走すること」、「試合に負けたら負けランを走ること」、「シートノック中にエラーを2回続けたらペナルティとしてベース一周走ること」などで、とにかく地味で、面倒臭くて、人がやりたがらないことに取り組んだ。

 

 実はこれ、指導者側も出来ればやりたくないことでもある(笑)。そりゃあフリーバッテイングとか、ピッチングとか、シートノックとか、ゲームノックとか、一箇所バッテイングとか、そういう練習の方が見ていても楽しいし、教えることもより実戦的でチーム力を上げられているような感覚になれる。アップに時間をかけ、何度もやり直しさせ、ただ走っているだけの練習を見ていることほど退屈なことはない。それらを抜かずにやり切らせるには指導者側にも胆力がいる。それでもそこにフォーカスしたのは、現代の子供達は親に社会に守られ過ぎている傾向がある(ウチの息子も例外ではない(笑))から、敢えて面倒臭いこと、人がやりたがらないことに取り組みストレスをかけることで、「夏までに足りなかったモノ」を見つけられるのではないかと思ったのだ。それはきっと社会に出ても同じ。自分のやりたいことだけをやっては生きていけない。むしろやりたくないことをやらなくちゃいけないことだらけ。人はそれを「厳しさ」と表現したりもするが、「厳しい」という字には「敢えて」という字が隠れている。

 

 私はその成果を土曜日の練習で感じることが出来た。練習終わりにシートノックを打ちながら、何か3年生達が上手くなっているように感じた。まともに技術練習をしていないのに技術力が上がっている不思議。たった2ヶ月しか取り組んでいないので、確かな手応えとまではいかないが、この度の国分寺シニア戦でも「崩れそうで崩れない」という踏ん張りが見えたり、江戸川京葉ボーイズさんや成城ボーイズさんとのオープン戦でも、これまでの3年生の試合には見られなかったゲームも見ることが出来た。

 

 幸い、この度の勝利により来週もまた公式戦を戦える機会を頂けた。また今年は九州で行われる林和男旗杯にも出場が決まっている為、もう少し今年の3年生チームで戦うことが出来る。3年生達の成長を特等席で見ていられる残り僅かな時を大切に過ごしたい。
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