1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | TOTAL | |
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横須賀シニア | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 4 |
東京和泉リトルシニア | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
この初戦を落としてしまったことで今回の二日間のオーシャン杯の流れをとても悪いモノにしてしまった。その原因となったのは先発した二年生エースの不調と、そしてその調子の悪い投手を引っ張り過ぎた私の采配ミスである。先週、先々週と非常に内容が良かったので「4回まではしっかりゲームをつくってくれる」と安心(信頼)しきってしまっていた。しかし初回から先頭打者にいきなりストレートの四球を与えるなど、まるで別人であった。投手はどうしても好不調の波はある。その波の幅が小さければ小さいほどエースと呼ばれる存在に近づけるのだと思うが、しかし悪かった時にすぐ代えられる準備をしておかなければならない。4回頭からスイッチしようと思ったのに、代えようと思った投手に打席が回ってくるイニングだった。だから準備させる事が出来ず結局引っ張ってしまい、イニングの途中で交代せざるを得なくなった。結局あそこで代えなければならなくなったのなら、少々の準備不足でも回の頭から代えれば良かった。そんな後悔がずっと残る試合であった。その回に逆転され、その後もう一度流れを呼び戻す事は最後まで出来なかった。11月の城北ブロック親善大会の時も先発投手を引っ張り過ぎてゲームが壊れてしまった。私が投手出身の為か、どうしても投手を引っ張り過ぎてしまう癖がある。一発勝負のトーナメントにおいて一つの判断の遅れが命取りになる。11月に負けた反省をし、「早め早めの継投を意識すること」と「後ではなく今勝負すること」を意識して采配をしようと思っていたのに、早め早めの継投をする準備を怠ってしまった。「やはり信頼し過ぎてもいけないのだな」と、私自身深く反省をしなければならない。
そして先発した投手の弱点が一つ浮き彫りになった。「セットポジションの時のモーションが遅く盗塁に弱い」ということである。オープン戦時には先頭打者を打ち取るケースが多かったので、走られても失点に繋がらなかった為にあまり問題視していなかったが、この試合はほぼフリーパスで走られた。今後の春・夏の大会に向けては彼の一つの課題となるだろう。
また打撃においては「自分の懐の所まで呼び込んでフルスイングをする」ということをテーマに練習しているが、それが全然出来ていない。出来ていないからテーマにして練習しているのだが、相手投手がサイドハンドであった為に皆、外のスライダーに泳がされ力の無いスイングをさせられてしまった。尻上がりに調子を上げていった投手を最後まで打ち崩す事が出来なかった。
さらにこの試合における反省点はもう一つ。フライをエラーし過ぎたこと。そしてその原因はフライを捕る練習の不足であったろう。「捕ればアウト」のフライなど、選手時代に落とした記憶の無い私にとっては「何も難しいことではない」と思ってしまいがちだが、日本シリーズで日本ハムファイターズの近藤が、プレミア12ではDeNAベイスターズの筒香がフライを落としたことなどを思い出すと、「プロでも失敗することのあるプレーなのだからもっと練習をしなければいけないな」と改めて感じた。