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江戸川東シニア20020015
東京和泉リトルシニア00002215
江戸川東シニアの皆様、秋に引き続きお世話になりました。また宜しくお願いいたします。

 初回の2死走者無しの場面から慎重になり過ぎたバッテリーの配球により、2失点してしまったことがこの試合の前半の苦しい流れをつくってしまった。ただ、4対0から追いついて引き分けに持ち込み、「負けなかった」という点は評価出来るところだろう。その流れを呼び込んだのは間違いなく2番手としてマウンドに上がった二年生投手のピッチングだった。先週彼はオーシャン杯の千葉北戦で打ち込まれた投手だ。そこに少しは悔しさを感じてくれたのか、気持ちの込もったピッチングだった。5回からマウンドに上がり、5~6回をピシャリ。最終回は自らの連続死球により無死満塁のピンチを背負ったが、1失点で凌ぎ、裏の攻撃では自らのバットで同点に追いつくタイムリーも放った。いつもの淡々と投げる姿に加え、何か熱いモノを感じる腕の振りだった。球のキレ、コントロールともに申し分なかった。このくらいの気迫を持ってマウンドに上がって腕を振ってくれるなら、大会のマウンドにも立たせられる。最終回の連続死球からピンチを招き失点した原因は、6回裏の攻撃中にベンチでスコアブックを確認し「打順が何番からなのか、前の打席はどういう結果だったのか、ではどんな配球でどういう風に打ち取ろう」という計画を立てていなかったことだと思う。そこはしっかりと反省し、次も同じようなハートと腕の振りで打者に向かっていってほしい。

 反対に残念だったのはこの試合でサードで先発した選手だ。先週のオーシャン杯後にインフルエンザに感染し水曜日練習を休んだので、この試合で先発させるかどうするかを前日の晩に相当悩んだ。本来なら体調管理を怠った選手など先発させるべきではない。しかし春の大会がもう2週間後に迫っている。オープン戦はこの試合と来週を残すのみである。なるべく多く打席に立たせて感覚を養わせたいという思いも強かった。「休んだ分も取り返すくらいの気持ちでやってくれるだろう」と信じ、朝もコーチ陣と相談して結局先発起用することにした。しかし結果は散々だった。チャンスでことごとく凡退し、守備では先週の反省を全く生かせず同じ失敗を繰り返す有様。先発で起用してしまった私が悪いのだが、やっぱり神様は見ている。目標に向かってきちっとした生活をしている人間にはご褒美を与えてくれるが、中途半端なことしかやっていない、努力していない人間には罰しか与えない。私にはこの選手はグラウンドで「優等生を演じている」ようにしか見えない。一応シニアの指導者として13年も中学生を見ていれば、本気になってやっている奴とそうじゃない選手くらいは「顔つき」で分かるようになるものだ。先週もオーシャン杯を終えた感想として同じようなことを書いた気がするが、やはりこのチームには本気度が足りない。そこに気付き始めている選手もいるが、一年生も含めてそうじゃない選手が多過ぎる。これでは目標は達成出来ない。だって野球はチームプレイだから。全員が同じ方向を向けるようにならなきゃ大きな力は生まれない。

 「気持ちを込めてボールを投げる」、「魂を燃やして試合を戦う」とは言葉で言うのは簡単だが、それくらいモチベーションを高めるのが難しいことぐらいは分かっている。分かっているからこそ「熱くなれ」という言葉をスローガンにしているし、このチームの課題にしている。しかし、週に3回しか活動が無いのだ。ましてオープン戦は週に1度しか組んでいないのだ。毎日野球漬けになった自らの高校時代や大学時代を思い浮かべると、「たったの週1度くらい死ぬ気になってやれよ」って、「たったの2時間くらい思いのたけを全てぶつけろよ」って思っちゃう。そうやって試合した方が絶対面白いのになぁ…、分かってもらえないのかなぁ…。

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