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熊谷シニア20004107
東京和泉リトルシニア00020002
熊谷シニアの皆様、本日は大変お世話になりました。強いチームから学ぶことはたくさんありました。今後とも宜しくお願い致します。

 春の関東大会前の最後のオープン戦となった今日の試合。毎年のように関東、全国と上部大会に出場している熊谷シニアさん相手にどこまでやれるかと非常に楽しみにしてきたが、初回のショートのエラーとセンターのエラーでの2失点。5回のサードのエラーとライトのエラーからの4失点で勝負は決した。勝負所で守り切れず負けるというパターンは昨秋の城北ブロック親善大会からずっと続いている。今日のその4つのエラーも全く難しい打球ではなかった。どれも完全に打ち取っている打球で、まさに「取れるアウトを取れなかった」という負け方であった。その「取れるアウトを確実に取る」ということは試合の上で最も重要でまた実は難しいことでもある。それが出来るチームが強いのだ。勝負にタラレバの話をしてはいけないが、その4つのエラーが無ければこの試合も勝敗はどっちに転んでもおかしくなかった。

 チームには、野手が投手を育てる時期と投手が野手を育てる時期というバイオリズムみたいなものがあると私は思っている。今の東京和泉シニアは後者である。あれだけエラーをされたら確かに投手にも我慢の限界がある。しかし、その味方のミスを全て背負ってでも抑えきるのがエースであるし、今の投手陣にはそういうところを目指してほしい。

 一方、野手陣には早くこの壁を乗り越えてほしい。もがくことは選手が成長する上で大事なことだが、今の和泉の選手に足りないのはやはり「ガムシャラさ」だ。考えることは大事だ。それは私が夏からずっと言い続けている。しかしあれこれ考える前にひたすらバットを振るとか、ひたすら走りこむとかそういった練習の方が身になることもある。明らかにバットが振れていない。我々指導者から見れば家でバットを振っているとは思えない。量も質も足りていない。練習とは自分ではやったつもりになってしまっていることが多い。今日の相手だった熊谷シニアさんは平日も練習している。月、水、木、そして土日。週5日の活動だ。今日の5点差を追いつき追い越す為には彼等を上回る練習をしなければならない。何故なら春の関東大会出場、夏の全国大会出場という目標をたてた以上、今日の熊谷シニアさんクラスのチームに勝っていかなければその目標は達成出来ないからである。私はいつも「八王子シニアの1番バッターの話」を今の二年生には話すのだが、うちの選手はその話を聞いて一度でも良いから家で1日801回バットを振った選手が果たしているのだろうか。そういう空気感が今の二年生からは感じられない。そういったところが本気度が足りないというところだ。だから今一つ殻を破り切れないし抜け出せないのだ。今一つ心が燃えて来ないのだ。心を燃やそうとすることも必要だが、本来は勝手に燃えるものだ。ずっと言い続けているが、そうなる毎日を過ごしているかどうかだ。今日の負けを「悔しい」と思い自分の毎日を変えられるかどうかだ。同じ毎日を過ごせば同じ結果しか得られない。フライを捕るのが不安なら公園で仲間とキャッチボールでもしながら練習すればいい。土日だけグラウンドに来て何かを克服しようと思ってもそんな甘いモノではない。土日はむしろ発表の場だ。

 「本気度が足りない」…。いつになったら気付いてくれるのだろうか。不安ではあるが、でも私はじっと待つ。ケツは叩かない。選手を信じてひたすら待つ。

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